生活のリズムを取り戻すのは大切です。
でも強引にすると逆効果。
きっとスクーリングでは規則正しい生活ができていたはず。
できないことはないのでしょう。
改善方法としては、あさ、決まった時間に太陽をあびるのは効果的です。
正常の人の場合、朝起きて出勤や通学しますね?
この時体内は、体内時計のズレをリセットしているんです。
どういうことかというと、地球の自転や生活周期は24時間であるのに対し、
人体時計は25時間周期なんです。
なので、一日1時間のいわば時差ぼけが出来ます。
それを24時間周期にリセットさせるのが朝の太陽の光なんです。
もう一つ、朝の太陽を浴びることで、眠りに大切なホルモンである
メラトニンの放出時間をセットしています。つまり、
朝日を浴びてから14,5時間後に脳内に大量のメラトニンが放出され、眠くなります。
実はこの時、脳内の松果体と言うところで、セロトニンもメラトニンに変換されます。
うつ患者はセロトニンの量が十分でないために、夜になってもメラトニンの濃度が上がりません。
これが不眠の一つの原因です。睡眠薬で無理に寝ようとしてもボーっとするだけです。
では改善策です。
人体のつくりを応用しましょう。
寒い外から暖かい部屋に入って、やがて襲ってくるとんでもない眠気、
冬山で寝てしまって凍死。
酒飲んでて寝てしまう。
共通点は何だと思いますか?
体温が下がることです。
暖かい部屋に入ると身体が温まりますが、人間の恒常性で体温を下げようとし、
実際に下がります。
冬山でも体温が下がり続けると眠くなります。
酒も飲みつぶれて寝ているのではなく、
アルコールには体温を下げる作用があるので、それで寝てしまうのです。
人間は寝付く時に、1℃体温ががくんと下がります。
これを利用して、寝る前にぬるま湯にゆっくり浸かってリラックスしてください。
熱いのは交感神経を刺激してしまうのでダメですよ。
血液は一巡/分ですから、10分程度が良いでしょう。
温まった身体の体温が下がるにつれて眠くなります。
どんなに遅く寝ても、起きる時間は午前中と決めて、
同じ時間に起き、太陽の光を浴びるようにしてください。
北欧などでは冬に太陽は出ないので一日中真っ暗です。
それで、決まった時間にかなり強烈な人工光を浴びているそうですよ?
このようにして、脳と身体でリズムを作っていきましょう。
焦らないで、ゆっくりでいいですから。
あっ、カフェインは出来るだけ避けてください。
身体が健康になると、こころも付いてくるようになりますよ?
あとは単純なことをして、寝られないことで頭を高速回転させないことです。
暗くした部屋で、光がゆっくり天井のあちこちに動く機械が売っています。
それを目で追いかけているうちに眠くなります。
あまり派手でないミニプラネタリウムも売っています。
そのある光をゆっくり追いかけているうちに、眠くなります?
ちなみにメラトニン製剤は免疫力を上げ、坑酸化作用があるらしいとのことです。
夜寝付けないのは苦しいけど、朝起きる時間を決めて、
徐々にでいいので、生活リズムを作っていったらどうでしょうか?