自己肯定感を高めるには小さな成功を積み重ねるのはとても大事なことです。
小さな成功体験は子どもの自信につながり自己評価を高めていきます。
ただし、その前に…自己肯定感(自己評価、自尊感情)を高めるには「自分は生きている価値がある」「大切な存在だ」「必要な人間だ」と思えることが前提にあります。
子どもの心は「依存と自立」を繰り返して大きくなります。
依存とは「甘え」、自立とは「反抗」です。
甘えてきたときはそれを受け止め、自立しようとしたときには手を差し伸べ過ぎず後ろから応援することが子どもの自己肯定感を高めていくことになります。
逆に甘えを突き放し、自立を否定したしすると子どもの自己肯定感は育ちません。
あとは日々の小さなコミュニケーションです。
ここに興味深いデータがあります。
日本青少年研究所の調べですが、日米の高校生に「自分はダメな人間だと思うことがある」と答えた子どもの割合です。
アメリカが48.3%に対して、日本は73.0%です。
また、「自分にはあまり誇りに思えることがない」と答えた割合はアメリカが23.8%、日本は52.7%です。
もちろん国民性の違いはありますが、なぜここまで違いがあるのでしょう。
アメリカの場合学校から帰ってきた子どもに対して親は「今日も楽しめたかい」と聴き、その日楽しめたことを語り合うそうです。
逆に日本はどうでしょう?
「今日もいい子にしてた?先生に怒られなかった?」からスタートです。
小さい頃からそうやって小さな刷り込まれた子どもの違いがアンケートの結果に出ているのではないかと感じます。
子育ては今日伝えたことが明日結果があらわれるものではありません。
ゆっこさんもおっしゃる通り、焦らないで時間を掛けて取り組んでいきましょう。