>妻が娘に自分の思いをぶつけ、一緒に傷ついたり、泣いたりしてあげることは娘にとって良いことなのでしょうか?
上記のご質問ですが、ケースバイケースという前提ではありますが、基本的に賛成です。
一緒に傷つき、泣いてあげることで、娘さんは「想いを共有してくれている。私のことを理解してくれている」と感じます。
想像してみてください。
ひろさんがとても嬉しいことがあったとします。
それを誰かに聴いて欲しくて嬉々として伝えます。
相手の反応が「え?lっ、それは嬉しいねぇ?」と自分のことのように喜んでくれたらこちらも嬉しいですし、相手に対しても心の距離が近くなりますよね。
逆に「へぇ?、それってそんなに嬉しいの?」なんてことを言われたら「カチン」ときますよね。
それと同じです。
奥様はご長男の件ではとても辛い想いをされたとのこと。
ひろさんも奥様と同じく辛い想いだったことでしょう。
お二人でそれを乗り越えてここまでこられたのですね。
でも、奥様はそれが原因で娘さんに愛情を注げなかったと後悔されているとのこと。
自己分析では愛情を注げなかったとのことですが、実はたっぷり愛情を注げていたということだってあります。
愛情があるからこそ、今こうして娘さんのことで悩んでいるのです。
あまりご自身を責めないことを願ってやみません。
育児書やメンタル関係の本を10年以上読んでいらっしゃるとのこと。
これは悪いことではありません。
人によっては否定的なことを言う方もいるかもしれません。
「知識ばかりで頭でっかちになる」…と。
でも、学ぶことはとても素晴らしいことです。
知らなかったことを本を通じて知るのです。
本の情報過多により、がんじがらめにならなければそれはとてもいいことなのです。
逆に夫婦で読書感想を語り合ったらいかがでしょう。
奥様の性格をいい方向で活用するのです。
夫婦の会話にも幅ができると思います。
では我々、伊藤幸弘教育研究所から奥様に対して2冊の推薦図書を紹介しましょう。
小難しい専門書よりも参考になりますよ。
◆「どうしたら、人生は楽しくなりますか??14歳からのメンタルヘルス」
著者:林 恭弘(心理カウンセラー)
都内の私立中学校にて実施された講演会に参加した中学生からの質問に対して回答したものが本のベースとなっています。
最初はその回答は校内の掲示板に掲載されたいたそうですが、保護者の間で話題になり、書籍化されたそうですよ。
とても読みやすく、子育ての参考になると思います。
目からうろこです。
◆「10代からの子育てハッピーアドバイス」
著者:明橋大二(スクールカウンセラー・精神科医)
マンガです。
このシリーズは結構有名ですのでもしかしたら奥様もご存じかもしれません。
中でも「10代からの?」は今の娘さんにも当てはまる年代ですよね。
10代という困難な年代を支える大人たちへの本としてはマンガといえどもバカにできません。とても参考になります。
ちなみに同シリーズで「忙しいパパのための子育てハッピーアドバイス」はひろさんにお勧めです。
ネットでも購入可能かと思います。
お時間があるときに読まれてみてはどうでしょう。