「荒治療は根本の解決にはならない」
確かにそうです。
ネット回線を切断すること。
これに関しては荒治療ではありませんね。
むしろ、今回は切断することをお勧めします。
なぜか。
それは親子の約束だからです。
「今日から問題集をやる。勉強もするからゲームやらせて。」
「じゃ、時間も決めよう、、12時までにはやめて寝るようにしよう」
「分かった。じゃ、切らないでね」
この会話はれっきとした親子の約束事です。
約束を反故にすれば、それ相応の反動がくる。
これは社会生活でも同じこと。
それを教えるチャンスですよ。
挙句の果てが
「勉強、分からないから出来るわけない」と、、、「分からないところは一緒に考えよう」と言っても「いい」「ヤル気でない」で終わります。それ以上言うと
「うるさい」「面倒くさい」「どうでもいい」になるのです。
ネット回線を切断するご決断は「荒治療」ではなく「効果的な策」です。
むしろ、親の本気を示すチャンスです。
カウンセリングでも「母性カウンセリング」と「父性カウンセリング」があります。
ほとんどの場合は「母性カウンセリング」で対応します。
でも、事の善し悪しがまだわからない年齢のクライアント、あるいは年齢は達していても甘えが優先しているクライアントには「父性カウンセリング」で対応します。
今回のケースは後者にあたります。
「父性カウンセリング」とはただ厳しく叱るのではなく、相手の成長を願い支援する気持ちで厳正に接すること。
ネットの件も「大事な約束事」です。
これをどう受け止めるかは今回の対応ひとつで大きく変わりますよ。
これでこのままズルズルだと、約束破っても別に平気じゃん・・・となるでしょう。
カウンセリングは100事例あれば100通りの解決方法があります。
「以前はこうだった」「あの日はこうだった」「この本にはこう書いてあった」はあくまでも参考程度に。
最後は「親としての断固たる決断」がものをいいます。