カウンセリングには「母性的カウンセリング」と「父性的カウンセリング」の2種類があります。
前者は母親のように包み込むカウンセリングです。受容と共感。
北風と太陽でいうところの「太陽」です。
カウンセリングの60%は、この手法で解決されると言われています。
でも、言い換えれば40%はこのカウンセリングでは解決できないのです。
このカウンセリングはクライアントがある程度、精神的に大人で、ものごとの善し悪しが分かる人に対して有効です。
そうでない場合は「父性的カウンセリング」が有効です。
父親のように厳しく、「ダメなものはダメ」と教える事です。
息子さんのようにまだ中学生でものの善し悪しも分からず、未成年の分際(すいません、言葉がキツイかもしれません)で、女の子の家に泊まり込んでいるようではものごとの善し悪しが分かっているとは言えないですよね。
これはご主人の役割です。
決して頭ごなしに怒るのではありません。
「父性的カウンセリング」と言えども受容と共感の姿勢からスタートして、信頼関係を構築しつつ、厳しく叱るべきことは叱る(怒るではなく叱るです)。
また相手方の親御さんにも理解できないですよね。
必要であれば相手の親御さんとの話し合いの場を設けることです。
それは息子さんに伝えても構いません。
「親は本気だ」ということを感じ取ってもらうためです。
ただし、注意すべきことは、これも頭ごなしに交際を反対しないこと。
心理学では「ロミオとジュリエット効果」と言われるものがあります。
簡単に言うと、反対されればされるほど盛り上がる恋愛です。
息子さんの交際が「恋愛」といえるほどのレベルではないかもしれませんが、要注意です。