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お悩みNO.4858
伊藤幸弘教育研究所さん
ふじけんさんへ
話を聴く際に心掛けること・コツ。 その辺に関して以下を参考にして下さい。 聴き方と伝え方についてご説明しますね。 お子さんとの信頼関係の構築を図るためにはコミュニケーションが大切です。 カウンセラーとクライアントも信頼関係(専門的には“ラポール関係”といいます)が絶対条件です。 ではその信頼関係の構築にはどうすればいいか。 それはコミュニケーションを上手にとること。 ではどうすればコミュニケーションを上手にとれるか。 それはコミュニケーションの2つの柱「聴き方」「伝え方」を意識すること。 長くなりますがその方法をお伝えします。 まずは「聴き方」です。 そもそも、「聴き方」って意識したことありますか? 「話し方教室」とか「話し方の本」ってありますが「聴き方」に関する本って意外と少ないんですよね。 でもこの「聴き方」が重要です。 ここではあえて「聴く」という文字を使います。 物理的に音が耳に届く「聞く」でもなく言葉であれこれと尋問する「訊く」でもなく「心」の文字が入っている「聴く」です。 …相手を受け入れて相手に話しに耳と心を傾ける。 専門用語では「傾聴」と言います。 相手の話を上手に「聴く」ためには2つの聴き方に分かれます。 「受動的聴き方(パッシブリスニング)」と「能動的聴き方(アクティブリスニング)」 それぞれポイントは3つ! 「受動的聴き方(パッシブリスニング)」の3つのポイントは… 1.黙って聴く これは意外と難しいんですよね。 相手の話しに意見を割り込まずまずは黙って聴いてあげる。 相手を受容してあげることで信頼関係は更に強いものになるでしょう。 2.うなずく 話しの内容により大きくうなずいたり小刻みにうなずいたり…。 大きくうなずくときは「なるほどねぇ?」と言う意味があり小刻みなうなずきは「もっと話して」という意味を持ちます。 それにより相手は「聴いてもらえてる」という満足感が得られます。 3.思いを引き出す 「それ、面白そうだからもっと聴かせてよ」 「それ大変だったね。もう少し詳しく話して」 …というようにひと言、付け加えることで相手を気持ちよく話させてあげることが大切です。 「能動的聴き方(アクティブリスニング)」の3つのポイントは… 1.話しを繰り返す 相手の発した言葉の語尾を繰り返してあげてください。 会話にいいリズムがうまれて話しやすくなります。 ただし相手が意見を求めている場合は繰り返しによる聴き方はいったん中断してください。 相手から何かを質問をされている場合にその質問を繰り返しても堂々巡りになってしまいます。 その際は、はっきりと親としての回答をしてあげるといいでしょう。 2.話しをまとめる 相手の話をある程度の段階でまとめてあげると会話のリズムにアクセントがつきます。これも効果的ですよ。 悩みを打ち明け始めたら相手は一気に話してきます。 それこそ途中でさえぎりたくなるくらいに。 最後まで聴いてそれをまた繰り返すのも時間が掛かる作業ですし余計に混乱を生じます。 その際はある程度こちらで話をまとめてあげるのです。 3.気持ちを汲む 「それは楽しかったね」「それは悔しいね」「それはムカつくね」 こんなふうに相手の心の中の気持ちをこちらの言葉として伝えることで相手は安心した気持ちで話しを出来ます。 …聴き方は以上です。 次に伝え方。 相手に何かを思いを伝えるときには相手に「何を伝えたか」ではなく「何が伝わったか」が大切です。 そうすることで子どもに対して自分は親にどれだけ大切に思われているかを実感させてあげてください。 それを伝えるには「言葉」が大切です。 「これは言わなくても分かるだろう」「恥ずかしくてこんなことは言えない」 …まずはそういった考えを排除して時間をたくさん使っていきましょう。 相手に思いを伝えたいとき! 「Iメッセージ」が効果的です。 相手にメッセージを伝えるときって二通りの方法があるんですよね。 「YOUメッセージ」と「Iメッセージ」 コミュニケーションを外す人って主語が「YOU=あなた」の「YOUメッセージ」になってしまってるケースが多いです。 例えば…僕がリビングで本を読んでいたとしましょう。 そこへ子どもが入ってきてテレビを大きな音で見始めた。 僕は感情のままに…「うるさい!」「ボリュームを小さくしろ!」「隣の部屋で見なさい!」…と言ってしまう。 これは主語が「あなた=YOU」ですよね。 「“お前が”うるさい!」「“お前が”ボリュームを小さくしろ!」「“お前が”隣の部屋で見なさい!」 こちらの思いを正確に伝え相手とのコミュニケーションも外さない方法は主語が「私=I」の「Iメッセージ」です。 「お前が大きな音でテレビを観ることでお父さんは集中して本が読めなくて困ってるんだよ」…これが「Iメッセージ」です。 ポイントは「行動」「影響」「感情」です。 行動→お前が大きな音でテレビを観ることで 影響→お父さんは集中して本が読めなくて 感情→困っているんだよ その後に「だから音を小さくしろ」と言ってしまうとせっかくの「Iメッセージ」がその瞬間に「YOUメッセージ」になります。 「Iメッセージ」で思いを伝えると相手はこちらの思いをちゃんと受け止めてくれるケースが多いと言われています。 コミュニケーションとはキャッチボールのようなものです。 いくら良いことでも一方的な話と言うのは聴いていてしんどいですよね。 だからコミュニケーションがドッジボールにならないように聴き方や伝え方に気をつけてみるのもひとつの手段です。
投稿日:2014-10-11
以上の内容を削除します。
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