なるほど。
息子さんが父親との接触を避けている理由がわかりました。
これは息子さんの問題というよりも父親であるご主人の問題でもありますね。
我々は長年に渡り青少年の問題に取り組んで参りましたが、スタート当初から一貫して伝え続けているのは「親が変われば、子も変わる」です。
子どもは親の鏡です。
自分たちを真摯に振り返り、自分の子育ては万能ではないと理解した時に「変わろう」と真剣に思えます。
そうなったら子どもも変わってきます。
まずはご主人とじっくり話し合ってください。
自分が歩んできた道の通りにはさせたくないという思いからお子さんに厳しい指導をしてこられたのでしょうが、それ自体が子どもにとっては迷惑な話です。
結果的に子どもが家出をしてしまうくらいなのですからその方法は間違っていたと言わざるを得ません。
そして何よりも寂しいのは「自分のようになってほしくない」と思っている人を親に持ってしまったことです。
お子さんはそんな父親を尊敬や誇りに思えるでしょうか。
むしろ、「俺のように生きろ!」と背中で人生を導いてくれる親の方がどれほど子どもは親に魅力を感じることか。
そして、柚子さん。
あなたも大いに反省すべき点はありますよね。
息子さんが父親から叱られないように父親には分からないように、ああしろ、こうしろと言ってきたのですよね。
その姿を見てお子さんはどう思ったことか。
「だったらお母さんがお父さんにちゃんと言ってくれよ」と。
ああした方がいい、こうした方がいい…と言うべき相手はお子さんではなく、ご主人に対してではなかったのですか。
今回の件は「子どもが家出をした」のではなく、「親が子どもに家出をさせてしまった」と捉えてください。
子どもを変えようとする前に、まずは自分たちが変わること!
それが出来ない限り進展はないでしょう。