まずは日常会話を変えていくことから!
・・・ぜひとも実践してみてください。
実践していく中でうまくいかないことがあればこの場で相談いただければ幸いです。
さて、親が苦しくなったときの対処法ですが、決して甘くありませんよ。
不登校の子を持つ親御さんは大なり小なり同様のお悩みを抱えています。
レオンさんおひとりではありません。
往々にして苦しさの原因は「お子さんの不登校や親に対する言動」から来ています。
そうすると苦しさやイライラの原因を子どもに向けてしまいますよね。
「あの子が不登校じゃなければ」
「あの子が言ったあの一言が」
そして、そのあとに「私をイラつかせている」・・・と。
主語は「あの子」です。
でも、本当は「あの子が私をイラつかせた」ではなく、「私があの子にイラついている」のです。
同じようで大きく違います。
苦しい時やイライラしているときって原因を相手に求めてしまいますよね。
でも、原因は自分にあるのです。
同じひと言でもイライラする親もいれば、イライラしない親もいる。
これは物事の「受け止め方」に大きな差があるのです。
苦しくなったときはこの「受け止め方」を変えてみることをお勧めします。
専門用語で「ビリーフ修正」といいます。
「受け止め方を変える(=ビリーフ修正)」のヒントとして、アメリカの臨床心理学者、アルバート・エリスが提唱した論文の「ABC理論」という考え方を紹介します。
「A・B・C」は以下の通り。
A:Activating event(出来事)
B:Belief(受け止め方、信念、固定観念)
C:Consequence(結果)
出来事(A)があって、結果(C)があるのではなく、間に受け止め方(B)による解釈があるという考え方です。
この受け止め方(B)が「肯定的(ポジティブ)」な受け止め方であればプラスの感情になり、「否定的(ネガティブ)」な受け止め方であればマイナスの感情となります。
苦しい時というのはこの受け止め方がマイナスになっている状態です。
例えば、以下の通りです。
【否定的(ネガティブ)な受け止め方】
(A)旅先で雨が降った → (B)せっかくの旅行が台無し → (C)憂鬱な気分で楽しくない旅行だな
【肯定的(ポジティブ)な受け止め方】
(A)旅先で雨が降った → (B)観光客が少ないかもしれない → (C)静かに景色を楽しめるな
同じ出来事でも受けとめ方を変えると結果が変わってきますよね。
弟さんのことを持ち出して親に暴言を吐くのは自分に注目して欲しいという愛情表現です。
親にかまってほしいのです。
親のことが好きなのです。
暴言を吐いて親の反応を試しているのかもしれませんね。
このような場合はとにかく愛情の言葉のシャワーを浴びせてあげること。
愛している、好き、等のプラスの言葉です。
そして、究極は「生まれてくれてありがとう」です。
娘さんが生まれたその瞬間を思い出してください。
おそらくそう思ったはずです。
その想いを今、伝えるのです。