お互いがお互いを想っているのに、結果的にお互いを傷つけてしまっているのは傍で見ていてとても悲しいですよね。
お察しします。
もしかしたらそれぞれがそれぞれに対して「変わって欲しい」と思っているのかもしれません。
心理学では
「過去と他人は変えられない。
変えられるのは未来と自分」…といいます。
変えられないものに対して変えようと思ってもストレスが溜まるだけです。
そのストレスの要因を相手に求めて相手を憎んでいく。
悲しいですよね。
大切なのは「自分を変える」こと。
そのためには、まず自分の中にも「変えられるもの」と「変えられないもの」…があることを認識することが優先されます。
この二つを分類してみると…
自分の中の変えられるもの→「思考」「行動」
自分の中の変えられないもの→「感情」「生理的反応」
…に区別できます。
例えば…
今、この掲示板を読んでるあなたに対して
「1+1は?」と聞いたら「2」と答えるでしょうし(思考)
「PC(またはスマホ・携帯)に向かいながら首を回して」と言ったらそのようにできるはずです。(行動)
このように「思考」や「行動」はインストラクション(指示)があればすぐに変えられます。
ところが!
「電車に乗り合わせた見知らぬ人を好きになってください」と言ってもいきなり好きにはなれませんし(感情)
「胃液を通常の5倍出してみてください」と言っても自分ではコントロールできません。(生理的反応)
「感情」や「生理的反応」はダイレクトには変えられないものです。
それを踏まえると…「自分を変える」ということは「思考」と「行動」を変えるしかないのです。
…でもこれが難しい。
ホームで電車を待っているとします。これがまた、ちょっと急いでいる時に限って遅れる。
だいたいの皆さんは電車が来るべき方向を覗き込みイライラしてしまうでしょう。
しかし、いくら覗き込んでも電車が来る時間は変えられません。…にも関わらず僕たちは覗き込んでしまう。
「変えられないもの」とは分かっているものの一生懸命イライラを募らせているのです。
自らの力では電車が到着する時間を変えることが出来ないのであれば待っている時間に新聞や本を読むとか調べものをするとかした方が時間を有効に使えますし自分にとってもプラスなはずですよね。
このように日常の良くあるケースから徐々に「思考」や「行動」を変えていくクセをつける。
これが自分を変える近道であり、その先の未来を変えていけるヒントがあるのだと思います。
心理学では「過去は変えられない」といいます。
でも、このように自分を変えることで今現在の物事に対する受けとめ方や、捉え方が変わり、もしかしたら…「過去の事実」は変えられないにしても「過去の形」くらいは変えられるかも知れません。