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お悩みNO.619
伊藤幸弘教育研究所さん
MINさんへ
書き込みありがとうございます。 先生への対応はご父兄の悩みの種でもあります。 こちらの望む対応をしてくれない場合、どうしてもイライラから感情的になりがちです。 もしも反論する機会があるのなら先生の意見をまずは受け止めて、その後に「親」としての教育観を伝えて互いに共有するつもりで話し合えば良いと思いますよ。 そして会話のテクニックとしては「YES-BUT-YES法」です。 まず相手の意見を肯定的に受け止める(YES)。 その後に反論となる自分の意見を述べる(BUT)。 最後に相手の意見をもう一度、肯定して終わる(YES)。 今回の件で言えば… 「先生が私たちの押しが足りないとおっしゃることも一理あるかと思います。(YES)  ただ私たちの教育ポリシーとしては子どもに親の価値観を押し付けることは考えていません。(BUT)  でも、時々“親として押す部分も必要かと感じることも時々ありますので先生のおっしゃることも理解できます。(YES)」 「だから是非、先生にもご協力いただきながら子育てをしていきたいと思っているのです。(おまけ)」 人間は最後に言われたことは強く印象に残るのもです。 どんなに最初に、相手を肯定しても最後に自分の意見を相手を否定したまま終わると「結局、否定された」となってしまうものです。 先生も人間です。 親が上手くコントロールするくらいの気持ちで接するといいでしょう。 ご主人との関係性はお伝えいただことで理解しました。 夫婦とは言え育った環境が違いますので子育てに対しても価値観が違うのでしょう。 ただ、MINさんのお話しを聴く限りではご主人の協力があまりに希薄ですね。 ご主人を変えるのは時間が掛かるしエネルギーも要るでしょう。 これは長期的な懸案事項としてこれから一緒に対策を練りましょう。 今はご主人に頼らずとも子どもたちとコミュニケーションンが更に円滑に出来るように考えていきませんか? イライラしている時にはどうしても子どもを「怒り」がちになります。 でもせめて「叱る」を意識してみてください。 「怒る」と「叱る」では大きく違いますから。 ひとつ「叱り方」のヒントとなる考え方をお伝えしますので参考にしてみてください。 以前、私共が書いたブログの抜粋です。 ●「叱り方 その1」 ?「人格」を否定せず「行動」を注意する! 例えば…お友だちに意地悪をしたとき。。。 ×→「お友だちに意地悪をするなんて悪い子ね!」 ○→「お友だちに意地悪をすることは悪いことよ。」 叱るときは行動を叱る。 悪いのは「したこと」であって「それをした子」ではない。 人格を否定するようなことはしない方がいい。 それを意識していないと… 「悪い子だね!」「○○くんは乱暴だね!」などとうっかり言ってしまいがち。 大人が人格を否定されたら傷つくように子どもも傷つく。 更に子どもは「自分は悪い子なんだ」と劣等感を持ち 「自分は悪い子だから自分のことが嫌いだ」と自信を失い自己肯定感が育たなくなる。 ●「叱り方 その2」 ?「永久言語」ではなく「一時言語」を使う! 例えば…食事中に集中せずごはんをこぼしたとき。。。 ×→「いつも、いつもごはんをこぼして!ちゃんと見て食べなさい!」 ○→「(うっかり)こぼしちゃったのね。ちゃんと見て食べようね。」 「いつも」「必ず」「絶対」「みんな」などの言葉を「永久言語」 「たまたま」「珍しく」「時々」「うっかり」などの言葉を「一時言語」という。 叱るときに永久言語を多用していると子どもの心理としては 「自分はいつもできない」「自分はみんなより劣っている」と思い込んでしまう。 でも本当は「いつもできない」ではなく「まだできない」のはず。 また「みんなはできるのに」ではなく「できる子もいる」程度だろう。 叱るときは… 「(うっかり)そういうことをしちゃったんだね」 「(たまに)こういうことをしちゃうことがあるね」 …という一時言語を使うように心掛けたい。 ●「叱り方 その3」 ?「感情的」に怒らず「冷静」に諭す! 例えば…テーブルに落書きをしたとき。。。 ×→「どうしてそんなことするの!もういい加減にしてよ!」 ○→「テーブルは描いちゃいけないところなんだよ。次は紙に描こうね」 感情的なってしまうと「叱る」ではなく「怒る」になりがち。 怒りがエスカレートしそうなときは子どもから離れて落ち着いてから叱る。 親が怒ってばかりいると子どもは怒ることで他人を制御しようとする子になる可能性がある。 また勢い余って「もうそんな悪い子はうちの子じゃありません!」などは絶対にタブー! 2?3歳児の言語理解力では「例えの表現」だとは分からずに そのままの意味として捉えてしまう可能性が高い。 「そんなことするとお友だちに嫌われるよ」などと脅すような言葉も その意味を素直に吸収して萎縮してしまう。 萎縮して周囲の顔色ばかりうかがうようになってしまっては自信も芽生えない。 ●「叱り方 その4」 ?「命令」は「提案」に言い換える! 例えば…出かける前におもちゃを片付けないとき。。。 ×→「もう出かけるわよ!さっさとおもちゃを片付けなさい!」 ○→「そろそろ出かけたいからおもちゃを片付けようか」 いつも命令口調で子どもを強制的に従わせていると 子どもは指示されないと動けない、いわゆる「指示待ちの子」になってしまう。 あるいは親を真似て他人に高圧的な言葉を使うようになる。 子どもにさせたいときは出来るだけ提案型で伝える習慣をつけた方がいい。 「お片づけしないとママ困っちゃうんだ」と分かりやすい言葉で納得をさせるのも良い。 または…「○○がいい?それとも××がいい?」と選択肢を与える。 「自分で決めた」と感じさせる経験を積ませるのも指示待ちの子にしないための方法だ。 ・・・以上です。 ご不明な点等ございましたらまたご質問ください。
投稿日:2010-10-16
以上の内容を削除します。
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