ご無沙汰しております。
ご相談いただきありがとうございます。
我々のことを忘れないでいてくださったのですね。
お子さんが再び荒れだしたとのこと。
唾を吐いてケンカを売っているのは、家族の関心を引きたいのかもしれません。
無関心を装うと逆効果で、更にそれがエスカレートしてくるケースも多々あります。
なので、何も言わずに受け流すのではなく、相手をしてあげることです。
無関心が子どものイライラを更に増長させます。
よく、愛情の反対語は憎しみといいますよね。
でも、心理学的には愛情も憎しみも同義語です。
それはプラス・マイナスの差があるものの、相手に関心があるという意味では共通しているからです。
なので愛情の反対は無関心なのです。
人は皆、「承認欲求」というものがあります。
心理学的に見てもそれは立証されています。
何も言わずに関心を示さないことで、その欲求は満たされず、マイナスな方向に心が動いてしまうのです。
ある実験結果をご紹介しますね。
「A・B・C」のコップに水を入れます。
Aにはプラスの言葉を、Bにはマイナスの言葉、Cには何も話しかけません。
一番最初に水が腐ってしまうのはどのコップだと思いますか。
…答えは「C」です。
AとBは言葉のプラス・マイナスの違いはありますが、関心を示しているということです。
Cはまったくの無関心ということです。
人間の体の約70%は水分です。
そのことを考えると語り掛けることの重要性はご理解いただけると思います。
ただし、無理な要求や暴言・暴力を受け入れる必要はありません。
「ダメなものはダメ」と言えるのも親の努めですから。
また、こちらでいい方向に行くように一緒に考えましょう。