我々の基本スタンスは「重要事項の決定はカウンセラーは関与しない」というポリシーがあります。
これは我々に限らずカウンセラーたる者はそうでなければならないと思います。
例えば離婚・退学・退職等がそれに当たります。
本件も限りなくそれに近いですので本来であれば親の判断を尊重すべきなのでしょうが、今回は「賛成し兼ねます」と述べさせていただきます。
ご夫婦で十分話し合われた結果のご決断だとは重々承知はしておりますが、その際の「リスク」は話し合われましたか。
娘さんはまだ未成年です。
「自分を変える気持ち」があろうがなかろうが、親は子どもを育てる義務があります。
もしかしたらお子さんは最初は親の束縛から解放されて浮かれ気分になるかもしれません。
その際に、糸が切れた凧のごとく自由と勝手をはき違えて奔放な暮らしをするかもしれません。
ひとり暮らしの住まいは友だちのたまり場になるかもしれません。
それも悪い友だち。
そんな楽しさは長続きしません。
そのうちに孤独を感じます。
そこで思うのは「そもそも親が育児を放棄した。私は親に見捨てられた」・・・そう思うかもしれません。
昨今では信じられない犯罪が多発しています。
そんな犯罪に巻き込まれる可能性が今よりも高くなるのです。
家にいながらにして何とかしようとする選択肢はないのでしょうか。