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お悩みNO.8514
伊藤幸弘教育研究所さん
Mママさんへ
■過去と他人は変えられない、変えられるのは未来と自分 「過去と他人は変えられない、変えられるのは未来と自分」 これは、カナダ出身の精神科医であり、1957年に交流分析(Transactional Analysis:TA)を提唱した、エリック・バーンの言葉です。 この言葉の通り、人の行為とか考え方とか、諸々は変えることは出来ないし、過ぎ去ったことも変えられません。 しかしながら、自分のこと、そして、これから起こる未来については、影響を与えられます。 だから、「自分自身」と「これから」にフォーカスをしていくことが大切なのです。 しかしながら、人は、人間関係で悩む生き物。 「他人は変えられない」といったって、つい目についてしまう気になる人もいるものです。 例えば、あなたの周りにも… 仕事に全くやる気がない部下とか、 何事も否定的に捉える友人とか、 勉強を全くしようとしないお子さんとか、 というような「いや、変わってよ」と思いたくなる人はいますよね。 この話に関連して、先日、こんな相談を受けました。 「子どもが勉強をしないんです。どうしたら”変えられ”ますか?」…と。 このようなご相談は実際に少なくありません。 そのような場合に、我々はこのようにお答えしています。 「子どもが勉強をしない、というのは、“子どもの課題”であって、“親の課題”ではありません。  子どもが取り組むべき話で、親であっても、どうこう言えないのです」…と。   …とはいうものの、それが自分にとっても影響すること、ありますよね。 子どもの問題などは、特に気にそうでしょう。 しかし、それはやっぱり、あくまで子どもの課題なので、本的に親が関与することはできないわけです。 大抵の場合、「(じゃあ、どうすればいいのですか?)」 相談者のこんな心の声が聞こえてきます。 ある、引きこもりの息子を持った親御さんのお話があります。     引きこもりで学校に行かない、働かない、そんな息子を心配したあるお母さんが、息子を連れてカウンセリングに来たのです。 「息子をどうしたらよいのでしょうか?」 そんなお母さんお父さんの訴えについて、 我々は、今お伝えした「課題の分離(息子さんの課題は息子さんのもの)」 というお話をしました。 いくら親御さんが気にかけて、手取り足取り関与しても、それは息子さん自身のものだから、息子さんがその気になって取り組むまで待つしかない、と。 そして、お母さんお父さんには、こう伝えました。 「息子さんがどうこうではなく、お母さん・お父さんは、今、あなた自身が課題としていることに取り組んでください」…と。 すると、お母さんは前から体が弱かったこともあり、それを改善すべく、取り組んでみたいと思っていた、太極拳を始めることにしました。 そしてどんどんとハマるお母さん。 なんと中国に渡り、本場の太極拳を学びに行く、というレベルにまで到達してしまいました。 お父さんはお父さんで仕事にこれ以上に打ち込みました。 家にはなかなか帰りません。 こうなったとき、息子からすれば、今まで自分にかまってきていた父母が、急に自分の事をし始めて、関与しなくなってきたのです。 加えて、父母共に、イキイキしてきていることを目にします。 そして、しばらくして、その息子さんが、一人でカウンセリングにやってきました。 「どうしてまた、今日は一人で来たの?」と聞くと彼は、こう答えました。   「先生、僕はどういう人生歩めばよいのか、不安になりました。今日は、そのことで相談に来たんです」。 この息子さんは、親の関心が向かなくなったことがきっかけで「自分はこのままではまずいのではないか」と、自分自身で思った瞬間に、彼の、彼自身の人生の課題への取り組みが始まりました。 子育てとは子どもがこう思うところまで、待たなければいけないのです。 誰かを無理やり変えることは、できないのです。 子どもに影響を与えるためには、まず、親が変わることです。 要するに… 親が勇気を持って、自分の人生の課題に取り組むこと。 その後ろ姿を見て「あんな風になりたいな」と思い、子どもに伝染して伝わっていくのです。 これは心理学では「モデリング」といいます。 冒頭で… 「過去と他人は変えられない。変えられるのは未来と自分」という言葉を紹介しました。『 しかし、「もし他人を変えられるとしたら?」 それは、【自分が勇気を持って変わる姿を見せることで、他人の心に「私も変わりたい」という想いの種をまく】ことなのかもしれません。 そうすれば、「変えられない」と言われている「他人」は変わります。 「変えられない」と言われている「過去」だって変えられるかもしれません。 もちろん、「過去の事実」は変えることはできません。 でも、「過去の形(受け止め方)」は変えられることができます。 自分を変えられない人が、他人を変えられるはずもありません。 だからこそ、「自らを変える」という気概を強く持つべきですし、誰よりも勇気を持って、今までにない取り組みをする必要がある…そう思うのです。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 あなたの話は信じてもらえないかもしれない。 でも、あなたの行いは誰もが信じるでしょう。 (ルイス・キャロル)
投稿日:2016-02-28
以上の内容を削除します。
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