もしそうだとしただお孫さんは委縮して勉強嫌いになってしまう可能性もありますよね。
ご心配の通りだとすればやり方は2つ。
一つ目は学校への対応の確認です。
「ダメだ、ダメだ」と育てられることの不利益を伝えて改善してもらうように働きかける。
でも、これはお孫さんのご両親(息子さん夫婦)ともしっかりと相談して出しゃばり過ぎないようにする必要があります。
2つ目は学校側であなく、親を含めた身内が「失敗することは悪いことではなく、むしろ成功へのプロセス」だということを伝え続けること。
「●●はダメ」というメッセージは脳科学的にはNGです。
脳はマイナスの言葉を受け止めて「ダメ」ということだけキャッチして「自分はダメな子だ」と言い聞かせてしまいます。
でも、子育てをしていく上ではそのような注意をする場面はありますよね。
その時は「プラスの言葉」で伝えるのです。
例えば・・・
「廊下を走っちゃダメ」ではなく、「廊下は歩いて進もうね」。
計算も「指を使っちゃダメ」ではなく、「次は頭の中で計算してみようか」・・・と。
そして出来たことに対しては称賛の言葉を言ってあげること。
親や先生の喜ぶ姿を見て子どもは「もっと喜んでもらおう」と更に頑張ります。
その結果、自己肯定感は高まります。
いま、日本の子どもの自己肯定感の低さが問題となっています。
「自分は価値ある人間だ」というふうに思っている子どもは、アメリカ、中国、韓国は70〜80%。
それに対して日本の子どもは40%と言われています。
それは小さい頃から、「●●はダメ」と否定され続けて育ったからです。
学校から帰ってきた子どもに対して日本の多くの親は「今日はちゃんと勉強した?先生に怒られなかった?いい子にしてた?」と聞きます。
欧米では「おかえり、今日は楽しめたかい?」と聞くそうです。
この差です。