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お悩みNO.823
ぐでたまさん
中3息子削除
こんにちは。
中3の息子について悩んでいます。
息子は中2の3学期から完全不登校になりました。不登校なりたては私も悩み、息子とも衝突しましたが、その後不登校に関して自分なりに色々と情報を集め、「それも彼の人生だ。受け入れよう」と私の気持ちが落ち着いたのが中3の1学期の終わり頃でした。
通信高校とサポート校への進学を決め、シングルマザーのため学費は厳しいけれど息子が頑張れるなら、と思っていました。
ところが中3の夏休みに息子は急に「二学期から学校に行く」と言い出し、話半分に聞いていましたが本当に二学期から学校に行きました。
その後は週に2〜3日は登校し、学校行事や定期テストにも出席していました。毎日登校できなかったのは、ゲームが大好きで不登校の間ずっとやっていたゲームを、同じようにやりながらの学校復帰だったため、睡眠が著しく足りない日などは全く起きれなかったというのが理由です。
ある日息子は進学予定のサポート校の体験に参加し、そこで同級生になるはずの他の参加者を見て、ちょっと馴染めそうにない、と感じたそうです。
それが理由かどうかはわかりませんが、「公立高校を受験する」と言い出しました。
中2の終わりまで在籍していた塾へ、また行きたいと。
その塾へは、中2の3学期はほとんど通えていませんでした。私には塾に行く、と嘘をついて近所のファストフード店でスマホをしながら時間を潰してたりしました。
塾の学費も私一人の稼ぎでは負担が大きいため、行かないならやめてほしいと伝えても、「やめない、行くって言ってんだろ」とキレて暴言吐いて暴力を振るわれました。何度も泣きましたが、もう諦めて月に数万円を捨てるつもりで続けさせよう、と覚悟を決めたところで本人が、「もう通えないから塾やめる」と急に言い出したため、退会したときには正直ほっとしました。
その塾に、公立高校を受験したいからもう一度通わせてくれ、と。
通信高校の学費より安いだろう、と。
私は幼い頃家が貧しくて、塾などには通ったことがなく、それでもお金かけて勉強してる子には負けたくないと頑張ってきました。でも自分の子どもにはそんな想いはさせたくないと、お金の心配はさせないように育ててきたつもりです。それがいけなかったのか、どこでこうなっちゃったんだろう…と虚しくなりました。
それでもあなたがやりたいのなら応援するよ、と伝え、以前の塾に紹介してもらった個別塾へ入会しました。
2学期の終わりまでは、何とか登校していたのですが、面接シートを書いたりと受験モードが色濃くなってきた冬休み直前あたりから雲行きが怪しくなり始め…年明けには「公立高校は受験しない。通信高校に行く。でも塾は続けたい」と言われました。「そもそも公立高校なんか受ける気はなかった。そうやって言えばママが塾に行かせてくれると思った」と言われました。息子の希望は、通信高校に進学して個別指導の塾で勉強して大学受験をする、とのことでした。教育費に年間いくらかかるのか、まだ下に妹もいるのに、と気が遠くなりました。ましてや、口ではそう言いながら、家では全く勉強してる姿は見ません。常にオンラインゲームかスマホで、夜中まで奇声をあげたり絶叫したりで、いつ苦情がくるか気が気ではありません。中3の3学期からはまた、1日も学校に行かない日々が続いています。本人は、毎日のように「行くつもりだったのに何で起こしてくれないんだ」と私を責めます。でも私も正規で働いているため、子どもたちよりも早く出ないと間に合わないのが現状です。その中で何度も起こして怒鳴って、食べない朝食と昼食を用意し、挙句起こしてくれなかったと責められ…すっかり疲れてしまいました。
息子は私を振り回して困らせたいだけなんじゃないか、とすら思います。召使いのような扱いをされることにも疲れてしまいました。機嫌のいいときは雑談もします。自分の希望を伝えるときは饒舌に喋りますが、私の意見は「理解力のないバカ親」と聞き入れません。オンラインゲーム中に話しかけると「シッシ」と手で払われます。我が息子なのに、本気で腹が立ってしまうのです。この先私はどうやって息子と関わればいいのでしょうか。
投稿日:2020-01-30
返信 1
【公式】若者教育支援センターさん
ぐでたまさんへ削除
はじめまして。
ご相談ありがとうございます。
内容を拝読しました。

シングルマザーでお一人で頑張ってらしたのですね。
そんな中、息子さんの言動には疲れを感じてしまいますよね。

改めて、「なぜ勉強するのか」をお子さんと腹を割ってトコトン話し合ってみてください。

以下をご参考に!
投稿日:2020-01-30
返信 2
【公式】若者教育支援センターさん
ぐでたまさんへ削除
■勉強する意味(なぜ将来役に立たないことも勉強するのか)

学生時代に「なぜ、将来役に立たないことも勉強するのだろう」 とか、「何で勉強ってしなければいけないんだろう」 と思った方は少なくないと思います。

この思いは古今東西、永遠のテーマなのかもしれませんね。
そこで以下に「勉強する意味」に関してまとめてみました。

なお、ここでお伝えすることは、我々の考えであり、当然、まったく違う考えの人もいると思いますので、あくまで、「個人の考え」として聞いていただいて、もし参考になることがあれば、参考にしていただけたらと思っています。

「将来役に立たないことも勉強しなければいけないのか」と大人になった今、考えてみました。
我々が出した答えは、以下の3つです。

1.本当に将来使うため
2.難しいことでも覚えたという経験を得るため
3.問題を解決できるようにするため

1つ目の「本当に将来使うため」というのは、学校で覚えたことや知識は、意外と、将来使うときがあります。
たとえば、計算をしたり、文章を書いたりすることはもちろんありますし、英語も分かると本当に便利だし、 あと、テレビのクイズ番組を見ていても、知識があると、見ていて分かるから楽しくなります。
歴史を知っていると、歴史のドラマも面白いですし、人と話す幅も広がります。
人から「すごい!」って思われれば気分も良くなります。
なので、やっぱり、知っておいた方が良いです。

学生のときは、「これって将来本当に使うのかな?」と思っていたことも、大人になってみると、実際に使うことはたくさんあります。
将来のことは誰にも分からないので、何をいつ使うのかは、学生のときには分からないんですけど、 実際には、大人になってから使うことはたくさんあるので、これが、勉強しておいたほうが良い 1つ目の理由になります。

ただ、そうは言っても、「連立方程式」や「因数分解」は大人になってから実際に使うのか、と言われると、正直言って、大人になってから使ったことがある方は少ないと思います。
数学が必要な専門職以外の人は、ほぼ使っていないのではないでしょうか。

ではなぜ、大人になってから使わない可能性が極めて高い、こういう難しいことも、 学生のときに勉強した方が良いかと言うと、「難しいことも俺は覚えたんだ!」という経験が、 大人になってから活きてくるからです。

大人になってからも、覚えなければいけないことって、たくさんあります。
生きていく上で、やっぱりお金は必要なものになるし、そのお金を稼ぐためには、 仕事をしないとお金を得ることができないんですけど、その仕事をする上で、 覚えなければいけないことは、たくさんあります。

もちろん、仕事だけじゃなくて、普段、生活していく上でも、 覚えなければいけないことは、やっぱりたくさんあるのです。
そして、 知識があればあるほど、得をすることが多いし、人生も豊かになっていくのです。

でも、学生のときに、「将来使わないから」とか、「難しいから」という理由で、 難しいことを覚えようとしなかったら、大人になってからも、「俺って(私って)難しいことを 覚えることができなかったから、今回も覚えれないよな・・」という感じで、諦めてしまいます。
そんな心のクセがついてしまうのです。

逆に、学生のときに、難しいことでも勉強をして、覚えたっていう経験があると、 「あんなに難しいことでも勉強して覚えられたんだから、今回も覚えられる!」と 思うことができるのです。
この経験が、将来、本当に活きてくるのです。

「できるから楽しい。成長するから楽しい」 …そんな視点は必要です。
人生って、やっぱりできないとつまらないですから。

分からないことをやるのは辛いし、面白くないし、勝負でいつも負けていたら楽しくないし、仕事ができないと、「お前ってダメだよね」と言われて、嫌な気持ちになるし、知識がないと損をすることって本当に多いのです。
だったら、できるようになったほうが良いですよね。
できるようになると、面白くなってくるし、勝負で勝ったら楽しいし、知識があると、得をすることが多いのです。

結局、自分に自信が持てる根拠は、「過去に自分が何ができたのかっていう経験だけ」だと思います。
過去に自分が、「辛くても頑張ることができた」とか、「難しいことでも覚えることができた」という経験が、大人になってからも、「昔、俺は(私は)できたんだから、今回もできるはず」と思い込むことができるのです。

「連立方程式」や「因数分解」は、確かに、大人になってからは使わない可能性が高いです。
でも、こういう難しいことでも、頑張って勉強して、覚えることができたっていう経験は、他の人は絶対に奪うことができない、自分にとっての本当に大きな財産になるので、その財産を得るために、学生のときに勉強をしておいたほうが良い、というのが、2つ目の理由になります。

そして、3つ目の「問題を解決できるようにするため」というのは、大人になってから、問題はしょっちゅう起こります。
たとえば、出かけようと思ったら車のエンジンがかからなくなっていたり、 テレビが急に壊れたり…。
仕事をしていても、システムが動かなくなったり、お客さんから考えもしなかった質問を受けたり、人間関係でなんかよく分からない問題も起こります。

そんなときに、私たちがやることは、「問題を解決する」ということです。
こういう問題って、具体的な手順や、最も正しい正解が分からない場合が多いので、自分で考えて、その都度、自分で対応していかなければなりません。
だから、学生のときに勉強をして、テストとかを受けて、「自分で考える」という力を身につけておくことは、本当に大切なことになります。

確かに、学校で勉強した内容が、大人になってからそのまま出題されるわけではありません。
「台形の面積」を求める機会も、大人になってからは、めったにありません(めったにというか、ほぼありません)。

でも、学生のときに勉強をして、知識を得ておくと、それらの知識を組み合わせることで、新しい問題にも、対応することができるようになるのです。
学校で覚えたことは、そのままでは使わないけど、別の知識や経験が組み合わさることで、 大人になってから起こる問題にも、対応することができるようになります。

大人になってから起こる問題に対応できるように、その訓練として学生のときに勉強をしておいたほうが良いというのが、3つ目の理由です。

だから大抵の大人は学生時代に「こんな勉強、意味あるの?」と思うのと同じくらい、大人になってから「学生のときに、もっと勉強をしておけば良かった」と、後悔しています。

我々も社会人になってからも、本当に「もっと学生のときに勉強をしておけば良かったな」って、強く思いました。
小さいころ、周りの人からは、「勉強しないと立派な人になれないよ」とか、 「勉強しないと裕福な生活を送れないよ」と言われてその言葉の意味が分からず、「お金があれば立派なの?」とか、「良い大学を出るのが立派なの?」と、反発する子どもは多いです。

確かに、「お金を持っている人が立派ということではない」ということは分かりましたし、 良い大学を出た人間が、必ずしも、立派な人間とは言えないと思いますけど、 実際に大人になってから分かったことは、 知識は生活を豊かにするし、 知識があると、人が見えないものが見えてくるので楽しくなるということです。

そして、できないよりも、できた方がやっぱり楽しいし、知識があると人生が豊かになるので、 自分のために、勉強はしておいたほうが得をするということが、大人は経験で分かるのです。

大人になってから、点数をつけてもらえる機会はほとんどありません。
たとえば、自分が一生懸命に何かを作っても、その作ったものに対して点数をつけてもらえる 機会はほとんどありませんし、自分が頑張って仕事をしてもその仕事に対して、点数をつけてもらえることは、ほとんどありません。

もちろん、銀行に勤務したり、投資会社に就職したら、何件の銀行口座を開設してもらったとか、 いくらのお金を預けてもらったとか、「数字」で成績は分かります。
けど、少なくとも、 我々のようなカウンセリングの仕事やその他の領域でも人から点数をつけられるということは、ほぼありませんし、そのような仕事が多いのも事実です。

自分の頑張りを、点数として見ることができる機会は、大人になると本当に少なくなるので、後悔しても仕方ないんですけど、学生のときに、テストをもっと楽しんでおけば良かったなと思いました。

大人になってから、「大切」と思った4つのこと
最後に、我々が、大人になってから「大切だな」と思った4つのことをお伝えします。
もし良かったら、参考にしてください。

まず1つ目は、 「挨拶は大切」 ということです。
「挨拶が大切」ということは、誰でも分かっていますし、当たり前のことなんですけど、 でも、「なんで挨拶が大切なのか?」と言う理由が、よく分かっていない人は多いのではないでしょうか。
そして、大人になってから分かったことは、挨拶をされると、「自分のことを見てくれている」、 「自分の存在を認めてくれている」ということが分かって、嬉しいということです。
逆に、挨拶をしないと、「無視をされた!」という感じになってしまうので、相手を不快にさせてしまう。
だから、挨拶をすることは当たり前だからこそ、逆に、挨拶をしなかったことによる デメリットが、尋常じゃないほど大きいので挨拶は本当に大切だと思いました。
もちろん、メリット・デメリットで考えるのは良くないんですけど、挨拶をしないと、 失うものが本当に大きいですし、挨拶は、人とのコミュニケーションの基本なので、 「挨拶は大切」というのは、本当に強く実感していることです。

そして2つ目は、 「反省をすること」 です。
「反省をすること」は、意外と難しいのですけど、なんで反省することが大切なのかというと、 まず反省しないと、次につながっていかないからです。

生きていれば、失敗することもあるし、「こういうこと言わなければよかった」、「こういう風にすればよかった」って、後悔することもあります。
そういうときに、まず反省しないと、自分が成長していかないし、また同じミスをします。
人間、誰でも失敗することはあるのですから、もし失敗したら、自分のどこが悪かったのか ということを考えて、反省をして、そして、その経験を今後に活かしていくことが大切になります。

あと、ミスをして、人に迷惑をかけたら、その迷惑をかけられた相手は、 「あなたに反省をさせたいと思っている」ということを忘れないようにしてください。
たとえば、もし、あなたが仕事でミスをしたときに、「この手順書が分かりづらいからですよ」とか、「周りがうるさいからですよ」とか、「別に私は悪くないですよ」と言ったら、 迷惑をかけられた相手は、怒り出します。

もしミスをしたら、心から反省をすることが必要になります。
心から反省すれば相手にも伝わりますし、自分自身も、成長していくことができます。
反省をしないと、相手の気持ちもおさまりませんし、成長もしていかないので、失敗したら、「とにかくまず反省する」、ということは、極めて大切なことだと実感しています。

そして、「大人になってから大切だな」と思った3つ目のことは、 「謙虚であること」 です。

「謙虚」という言葉は、重要性が理解できないという方もいますが、大人になってから「謙虚さ」を失うと、失敗します。
たとえば、事業がうまく行って、結果が出て、たくさんのお金を稼げるようになると、「あなたはすごい人ですね!」とか、「尊敬しています!」という感じで、持ち上げてくれます。
そして、それにつられて、「俺ってすげーんだぜ」という感じで、謙虚さを失って、調子に乗ると、 自分で作った大したことがないものが、自分ですごいものに見えてしまいます。
要するに、謙虚さを失うと、自分が作ったものに自信を持ちすぎてしまうのです。

にも関わらず、事業を拡大してしまうと、出て行くお金は増えていくのに、入ってくるお金が無くなってしまうので、会社として、致命的なことになってしまいます。
謙虚さを失うと、自分の実力が客観的に分からなくなるので、これが怖いのです。
だから、常に謙虚であること、というのは、本当に大切なことだと思います。

そして、最後の4つ目は、大切なことというよりも、「嫌なことはすぐにやること」 ということです。
今までの人生を振り返って分かったんですけど、嫌なことを後回しにすると、なぜかあとで、もっと大変になるのです。
たとえば、洗濯するのが面倒だから、明日やろうと思ったら、明日になって雨が降ったり、ガソリンが少なくなってもう少し走れるなって思ったら、なぜかガソリンスタンドが 全然見つからなくて、ドキドキしたり…。
嫌なことを後回しにすると、あとでもっと 大変になるというのは世の常だと思います。

逆に、嫌なことをとにかく先にやってしまうと、後がすごく楽になります。
そして、やるべきことが無くなると、後の時間が空くので、自分でいろいろと やりたいことができるようになるのです。
その方が、時間を有効活用できますし、成長するスピードも速い。

以上です。
ぜひ、参考にしてください。
投稿日:2020-01-30
返信 3
ぐでたまさん
ありがとうございます削除
返信ありがとうございます。アドバイスありがたく拝読しました。
ただ、これほどまで長い話を聞ける息子ではありません。普段からどうしても伝えなければならないことすら、いかに短く簡潔に伝えることができるかを常に考えて話しているのです。
今日も「早く死んでくれクソ親」と言われました。理由は、朝起きれなかったから、起こしてくれないのが悪い、と。仕事に遅れそうになりながら懸命に起こしてはいるんですけど。。下の子もママは起こしてるよと言ってくれたんですが、「起きるまで起こしてくれてもいいじゃん」とキレます。今日は卒業旅行の締め切りで、申し込み用紙は記入済みで持って行けばいいだけになっていたのですが、結局提出できなかったことを私のせいだと罵るのです。「卒業旅行行けないなら学校も卒業式も行かないから」と脅し、今さら何言ってんだと怒りを通り越して呆れます。散々不登校やっておいて、何を言ってるんだ、と思ってしまいました。今さら卒業式出なかろうが知ったこっちゃない、甘ったれるな、と言ったら「死ねクソ親」です。私が死んだら誰がお前の塾や通信+サポート校の学費を払うんだと喉元まで出かけてやめました。
正直精神的に限界が近いような気がしています。壊れてしまう前に、元夫に引き渡す方向も考えた方がいいのかとすら、思います。元夫が引き取る保証もないですが…。子どもだけは絶対に手離さない、と決意してここまでやってきましたが、このままでは息子にとっても私にとっても光が見えません。。
投稿日:2020-02-05
返信 4
【公式】若者教育支援センターさん
ぐでたまさんへ削除
相当のご心労かとお察しします。
ちょっと、手に負えないですね。
お子さんを手放すという選択肢まで考えてしまいますよね。

でもその前にちょっとだけ日々のコミュニケーションを工夫してみてください。

以下もご参考にしていただければ幸いです。
投稿日:2020-02-06
返信 5
【公式】若者教育支援センターさん
ぐでたまさんへ削除
「コミュニケーション~①聴く」

■信頼関係の構築
カウンセリングの領域では、
カウンセラーとクライアントの信頼関係の構築を深めることが絶対条件と言われます。
(専門的には、信頼関係を“ラポール関係”と言います)

相手との信頼関係の構築を図り、
さらに深めていくためには円滑なコミュニケーションが大切です。
ではその円滑なコミュニケーションを図るにはどうすれば良いのでしょう。

■「聴き方」
みなさんは、「聴き方」を意識しながら相手の話を聴いたことがありますか。
「話し方教室」とか「話し方の本」というのはありますが
「聴き方」に関する本は意外と少ないのです。
しかし、円滑なコミュニケーションを図る上では、
この「聴き方」が特に重要となります。

ここではあえて「聴く」という文字を使います。
物理的に音が耳に届く「聞く」でもなく、
言葉であれこれと尋問する「訊く」でもなく、
「心」の文字が入っている「聴く」です。

しかも、文字を分解すると「耳」の右側には「十」「四」「心」となります。
「14の心」とは……
諸説ありますが、以下のようなことが言われているそうです。

・「14の心で聴く」(仏教)
仏教の、八正道(はっしょうどう)と、六道(ろくどう)を足した数(8+6=14)
様々な視点から聴いてあげましょうということ。

・「14の心で聴く」(年齢)
14歳の時の心で聴く…………つまり、純粋な気持ちで聴きましょうということ。

話が冒頭から逸れてしまいました(汗)。

要するに、相手を受け入れて相手の話に耳と心を傾けることを意味します。
「四」の向きを変えて、縦にすると「目」にも見えます。
そして、「十」を「プラス」と捉えれば……
「耳」だけではなく、「目」と「心」でも聴きましょう……とも言えますね。
これを専門用語では「傾聴」と言います。

相手の話を上手に「聴く」ためには以下の2つの聴き方に分かれます。
その2つとは……
「受動的聴き方(パッシブリスニング)」と
「能動的聴き方(アクティブリスニング)」です。
それぞれポイントは3つあります。

■「受動的聴き方(パッシブリスニング)」の3つのポイント
1.黙って聴く
これは簡単なようで意外と難しいです。
しかし、すべての「聴き方」のベースとなる姿勢です。
相手の話しに意見を割り込まず、まずは黙って聴いてあげます。
黙って相手を聴き、受容してあげることで信頼関係はさらに強いものになるでしょう。

2.うなずく
「メラビアンの法則」をご存知でしょうか。
1対1で話したときに、どのように影響を及ぼすか……という実験結果から出された法則です。

話の内容などの「言語情報=7%」、
口調や話の早さなどの「聴覚情報=38%」、
あいづちやうなずきなど、見た目などの「視覚情報=55%」
の割合であったという実験結果があります。

人は話の内容などよりも、話をしている際の態度や姿勢
……の方が影響力は大きいのです。

「ういなずく」には、話しの内容により大きくうなずいたり、
小刻みにうなずいたりする聴き方によって信頼関係を深めていく方法があります。

大きくうなずくときは
「なるほどねぇ~」という意味があり、
小刻みなうなずきは「もっと話して」という意味をもちます。
それにより相手は「聴いてもらえている」という満足感が得られます。

3.思いを引き出す
「それ、おもしろそうだからもっと聴かせてよ」
「それ大変だったね。もう少し詳しく話して」
「それについて、君のほうでも何か言いたいことがありそうだね」
「君にとって大事なことのようだね。詳しく聴かせて」などのように
ひと言、付け加えることで相手を気持ちよく話させてあげることが大切です。

■「能動的聴き方(アクティブリスニング)」の3つのポイント
1.話しを繰り返す
相手の発した言葉の語尾をこちらが繰り返して発しながら聴く方法です。
会話にいいリズムがうまれて話しやすくなります。
そして、相手は
「自分の話を聴いてもらえている。理解してもらえている」
となります。

ただし相手が意見を求めている場合は、
繰り返しによる聴き方はいったん中断してください。
相手から何かを質問をされている場合に、
その質問を繰り返しても堂々巡りになってしまいます(笑)。
その際は、はっきりと自分としての回答をしてあげると良いでしょう。

2.話しをまとめる
相手の話をある程度の段階でまとめてあげると、
会話のリズムにアクセントがつき、これも効果的です。

例えば、相手が悩みを打ち明けたとします。
悩みを打ち明け始めると人は一気に捲くし立てるように話し始めます。
それこそ途中でさえぎりたくなるくらいに……。

その際に、最後まで聴いて、
それをまた繰り返す方法(話しを繰り返す)を行うと、
時間が掛かる作業ですし、余計に混乱が生じます。
その際はある程度こちらで話をまとめてあげるのです。

3.気持ちをくむ
「それは嬉しかったね」
「それは悔しいね」
「それは腹が立つよね」

こんなふうに相手の心の中の気持ちを
こちらの言葉として伝えることで、
相手は安心した気持ちで話しを出来ます。

高級クラブに高いお金を払ってまで、
サラリーマンが通うのは、
高級クラブのママさんたちは
この「気持ちをくむ」など、聴き方に長けているからなのです。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
聴くとは、愛することである
長田弘(詩人)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
投稿日:2020-02-06
返信 6
【公式】若者教育支援センターさん
ぐでたまさんへ削除
「コミュニケーション~②伝える」

■伝え方
相手に何かを思いを伝えるときには
相手に「何を伝えたか」ではなく、「何が伝わったか」が大切です。

そのためには「言葉」が大切です。

「これは言わなくてもわかるだろう」
「恥ずかしくてこんなことは言えない」

まずはそういった考えを排除して時間をたくさん使っていきましょう。

相手にメッセージを伝えるとき、次の2通りの方法があります。
それは、「YOUメッセージ」と「Iメッセージ」です。

コミュニケーションをはずす人は、
往々にして主語が「YOU=あなた」の「YOUメッセージ」
になってしまっているケースが多いです。

相手に思いを伝えたいときは、「Iメッセージ」が効果的です。
相手の行為や人格を非難・否定せず、事実を述べる伝え方です。

例えば、あなたがリビングで読書をしているときに、
家族の誰かがリビングに来て、大きな音でテレビを観始めたとしましょう。

静かな状態でゆっくり読書をしたいのにテレビの音が気になって集中できません。
ついつい、感情のままに
「うるさい!」
「ボリュームを抑えろ!」
「別の部屋に行け!」
と思ってしまうケースはないでしょうか。

これは主語が「あなた=YOU」になっています。
「“あなたが”うるさい!」
「“あなたが” ボリュームを抑えろ!」
「“あなたが”別の部屋に行け!」

こちらの思いを正確に伝え、
相手とのコミュニケーションもはずさない方法は
主語が「私=I」の「Iメッセージ」です。

「あなたが急に大きな音でテレビを観ることによって、
私は集中して読書ができなくて
困っているんだよ」

これが「Iメッセージ」です。

ポイントは「行動」「影響」「感情」です。

行動 → あなたが急に大きな音でテレビを観ることによって
影響 → 私は集中して読書ができなくて
感情 → 困っているんだよ

でも、その後に「だから、あなたはこうしなさい」
と言ってしまうと、せっかくの「Iメッセージ」が
その瞬間に「YOUメッセージ」になってしまいますので注意が必要です。

「Iメッセージ」で思いを伝えると
相手はこちらの思いをちゃんと受け止めてくれるケースが多い
……と言われています。

■「Iメッセージ」と「聴き方」との切り替え
自分の意見を伝え、
相手の考えを聴くと
いうのはコミュニケーション(会話)の基本です。

しかし、いくら「Iメッセージ」を活用して伝えても、
「相手を変えてやろう」という想いが心の奥底にあると、
しつこく何度も同じメッセージを発することになります。

これは「審判的表現」と言い、
圧力によるメッセージ(=お前が変われ!)になってしまいます。

その際は、まず相手の立場に立ち切って傾聴することが大切です。
これが「Iメッセージ」と「聴き方」との切り替えのタイミングです。

相手の話を聴くことにより、相手の「抵抗」がとれて
相手は安心して、自ら変わることができるのです。

また、相手の立場を理解することで、
こちらの心にも変化が現れることもあり、
他者理解と自己成長が同時に促進されます。

「期待と願望」、「推論と思い込みのズレ」
が対人関係のトラブルの元になるのです。
大切なことは“相手を変えようとせず、相手をわかろうとせよ”です。

コミュニケーションとはキャッチボールのようなものです。
いくら良いことでも一方的な話と言うのは聴いていてつらいものです。

だから、コミュニケーションがドッジボールにならないように、
「聴き方」や「伝え方」を意識して
相手とのコミュニケーションを図り、信頼関係の構築に努めてください。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
伝えることをあきらめちゃいけない。聞く気持ちがある人には、必ず伝わるから。
木藤亜也(脊髄小脳変性症患者)「1リットルの涙」著者
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
投稿日:2020-02-06
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