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お悩みNO.188
さとこさん
娘を取り戻したい削除
はじめまして。
23歳になる娘についての相談です。
3ヶ月くらい前から家にあまり帰らなくなり、1週間に一度位荷物などを取りに来る程度でまたすぐ出て行ってしまいます。
この頃付き合い始めた男性がおり、家に帰ったり、家族との連絡をよく思ってない感じです。
その方からの手紙を見つけたですが、内容から娘はデートDVを受けているようです。また、マインドコントロールされている可能性もあります。
最近の娘は以前とは別人のようで明るさもなくひどくやせてきています。
先日、どこに居るのかを聞いた所やっと「その男性の部屋に泊まらせてもらっている」と答えました。男性に電話して確認した所「来ていない」「今まで1日しか泊まらせていない」「どこにいるか知らない」と言い張ります。
娘は仕事には行っているようですが。体調も心配でどうしたらいいのかわかりません。
アドバイスよろしくお願いいたします。
投稿日:2015-04-25
返信 1
伊藤幸弘教育研究所さん
さとこさんへ削除
はじめまして。
書き込みありがとうございます。
娘さんに関するご相談ですね。

23歳でお仕事もされているとのことですので、既に成人して自立した「大人」ではあるものの、親にとってはいつまでも「子どもは子ども」ですよね。
ご心配なお気持ち、お察しします。

交際を反対するとおそらく二人は更に盛り上がってしまうでしょう。
これは「ロミオとジュリエット効果」といって特定の目的を持っている場合、障害があった方が逆にその障害を乗り越えて目的を達成しようとする気持ちが高まる心理現象の事の心理学用語です。

心理学者ドリスコールが、男女のカップルからの調査結果を元に命名したといわれています。
恋人同士の間に何らかの障害が存在する事で、かえってそれが二人の気持ち(恋愛感情)を高めてしまう場合などが当てはまります。

例えば、恋人の親がその恋愛に反対し、2人の仲を引き裂こうとすると、逆にその恋人同士の感情が強まってしまう場合にいいます。

又、恋愛の場合に限らず、マーケティングの分野においても、希少性が高いもの(レアアイテム)の方が購買意欲を誘う現象が見られます。

なので二人の恋愛は親としては応援したい。
応援したいからこそ、まだ結婚もしていない状態で家に泊まりにいくようなことはしないでほしい・・・と伝えましょう。
そして、できれば一度、彼を自宅に招き親としてのスタンスを伝えられたらいいと思います。

また、男性のところには泊まっていないこ・・・といわれたのは気がかりです。
その男性の言うことが本当であれば、「では、どこに泊まっているのか」ということです。
それもしっかりと娘さんと話してみるといいと思います。

大前提は「心配している」ということです。
尋問するような聴き方は避けてくださいね。

聴き方に関しては以下にまとめましたので参考にしてください。

投稿日:2015-04-26
返信 2
伊藤幸弘教育研究所さん
さとこさんへ削除
■「聴き方」
「聴き方」を意識しながらお子さんからの話を聴いたことがありますか。「話し方教室」とか「話し方の本」というのはありますが「聴き方」に関する本は意外と少ないのです。しかし、円滑なコミュニケーションを図る上ではこの「聴き方」が特に重要です。

ここではあえて「聴く」という文字を使います。物理的に音が耳に届く「聞く」でもなく、言葉であれこれと尋問する「訊く」でもなく、「心」の文字が入っている「聴く」です。これは、相手を受け入れて相手の話しに耳と心を傾けることを意味します。専門用語では「傾聴」と言います。

相手の話を上手に「聴く」ためには以下の2つの聴き方に分かれます。
その2つとは、「受動的聴き方(パッシブリスニング)」と「能動的聴き方(アクティブリスニング)」です。
それぞれポイントは3つあります。


■「受動的聴き方(パッシブリスニング)」の3つのポイント
1.黙って聴く
これは簡単なようで意外と難しいです。しかし、すべての「聴き方」のベースとなる姿勢です。相手の話しに意見を割り込まずまずは黙って聴いてあげる聴き方です。黙って相手を聴き、受容してあげることで信頼関係は更に強いものになるでしょう。

2.うなずく
「メラビアンの法則」をご存知でしょうか。1対1で話したときに、どのように影響を及ぼすかというと、話の内容などの「言語情報が7%」、口調や話の早さなどの「聴覚情報が38%」、あいづちやうなずき等、見た目などの「視覚情報が55%」の割合であったという実験結果があります。この割合から「7-38-55のルール」とも言われ、「言語情報=Verbal」「聴覚情報=Vocal」「視覚情報=Visual」の頭文字を取って「3Vの法則」ともいわれています。

話しの内容により大きくうなずいたり小刻みにうなずいたりする聴き方です。大きくうなずくときは「なるほどねぇ〜」と言う意味があり、小刻みなうなずきは「もっと話して」という意味を持ちます。それにより相手は「聴いてもらえている」という満足感が得られます。


3.思いを引き出す
「それ、面白そうだからもっと聴かせてよ」「それ大変だったね。もう少し詳しく話して」「それについて、あなたのほうでも何か言いたいことがありそうだね」、「あなたにとって大事なことのようだね。詳しく聴かせて」等のようにひと言、付け加えることで相手を気持ちよく話させてあげることが大切です。
(※注意:実際の会話は「あなた」ではなく、必ずお子さんの名前を呼んであげてください)


■「能動的聴き方(アクティブリスニング)」の3つのポイントは…
1.話しを繰り返す
相手の発した言葉の語尾をこちらが繰り返して発しながら聴く方法です。会話にいいリズムがうまれて話しやすくなります。そして、相手は「自分の話を聴いてもらえている。理解してもらえている」となります。

ただし相手が意見を求めている場合は繰り返しによる聴き方はいったん中断してください。相手から何かを質問をされている場合にその質問を繰り返しても堂々巡りになってしまいます。その際は、はっきりと親としての回答をしてあげるといいでしょう。

2.話しをまとめる
相手の話をある程度の段階でまとめてあげると会話のリズムにアクセントがつき、これも効果的です。
例えば、お子さんが悩みを打ち明けたとします。悩みを打ち明け始めると人は一気に捲くし立てるように話し始めます。それこそ途中でさえぎりたくなるくらいに。その際に、最後まで聴いてそれをまた繰り返す方法(話しを繰り返す)をすると時間が掛かる作業ですし余計に混乱を生じます。その際はある程度こちらで話をまとめてあげるのです。

3.気持ちを汲む
「それは嬉しかったね」「それは悔しいね」「それは腹が立つよね」。こんなふうに相手の心の中の気持ちをこちらの言葉として伝えることで相手は安心した気持ちで話しを出来ます。高級クラブに高いお金を払ってまで、サラリーマンが通うのは、高級クラブのママさんたちはこの「気持ちを汲む」等、聴き方に長けているからなのです。
投稿日:2015-04-26
返信 3
さとこさん
ありがとうございます削除
早々にお返事ありがとうございます。
この2週間は帰る事はなく、メールも一日に一通「げんきだよ」とか「大丈夫だよ」と一言あるかないかです。
携帯に電話してもでません。

帰らなくなってからは居場所もわからず、住所も教えてくれません。
行方不明の届出も何度も考えましたが、就職のことなどもあり出していませんが、毎日心配でたまりません。

今回のアドバイスを参考に試してみようと思います。
少しでも娘の気持ちがこちらに向くといいのですが。
これからも、アドバイスよろしくお願いいたします。
投稿日:2015-04-27
返信 4
伊藤幸弘教育研究所さん
さとこさんへ削除
こちらこそ、これからもよろしくお願いします。
まずはメールでのやり取りは続けましょう。
娘さんから返事がなくても、一日一回はメールをしてメッセージを伝えましょう。

前回に引き続き、伝え方に関して以下にまとめました。
こちらも参考にしてください。
投稿日:2015-04-27
返信 5
伊藤幸弘教育研究所さん
さとこさんへ削除
■伝え方
相手に何かを思いを伝えるときには相手に「何を伝えたか」ではなく「何が伝わったか」が大切です。それを意識することで、部下に対して自分は上司にどれだけ大切に思われているかを実感させる効果があります。それを伝えるためには「言葉」が大切です。

「これは言わなくても分かるだろう」、「恥ずかしくてこんなことは言えない」。まずはそういった考えを排除して時間をたくさん使っていきましょう。

相手に思いを伝えたいときは、「Iメッセージ」が効果的です。相手の行為や出来事を非難がましくなく、事実を述べる伝え方です。
相手にメッセージを伝えるとき、次の2通りの方法があります。それは、「YOUメッセージ」と「Iメッセージ」です。
コミュニケーションを外す人は、往々にして主語が「YOU=あなた」の「YOUメッセージ」になってしまっているケースが多いです。

例えば…僕がリビングで本を読んでいたとしましょう。
そこへ子どもが入ってきてテレビを大きな音で見始めた。
僕は感情のままに…「うるさい!」「ボリュームを小さくしろ!」「隣の部屋で見なさい!」…と言ってしまう。
これは主語が「あなた=YOU」ですよね。
「“お前が”うるさい!」「“お前が”ボリュームを小さくしろ!」「“お前が”隣の部屋で見なさい!」

こちらの思いを正確に伝え相手とのコミュニケーションも外さない方法は主語が「私=I」の「Iメッセージ」です。

「お前が大きな音でテレビを観ることでお父さんは集中して本が読めなくて困ってるんだよ」…これが「Iメッセージ」です。

ポイントは「行動」「影響」「感情」です。

行動→お前が大きな音でテレビを観ることで
影響→お父さんは集中して本が読めなくて
感情→困っているんだよ

その後に「だから音を小さくしろ」と言ってしまうとせっかくの「Iメッセージ」がその瞬間に「YOUメッセージ」になります。
「Iメッセージ」で思いを伝えると相手はこちらの思いをちゃんと受け止めてくれるケースが多いと言われています。


■「Iメッセージ」と「聴き方」との切り替え
自分の意見を伝え、相手の考えを聴くというのはコミュニケーション(会話)の基本です。
しかし、いくらIメッセージを活用して伝えても、「相手を変えてやろう」という想いが心の奥底にあると、しつこく何度も同じメッセージを発することになります。これは「審判的表現」といい、圧力によるメッセージ(=お前が変われ!)になってしまいます。

その際は、まず相手の立場に立ち切って傾聴することが大切です。これが「Iメッセージ」と「聴き方」との切り替えのタイミングです。相手の話を聴くことにより、相手の「抵抗」がとれて相手は安心して、自ら変わることができるのです。また、相手の立場を理解することで、こちらの心にも変化が現れることもあり、他者理解と自己成長が同時に促進されます。

「期待と願望」、「推論と思い込みのズレ」が対人関係のトラブルの元になるのです。
大切なことは“相手を変えようとせず、相手を分かろうとせよ”です。


コミュニケーションとはキャッチボールのようなものです。いくら良いことでも一方的な話と言うのは聴いていてしんどいです。だから、コミュニケーションがドッジボールにならないように、「聴き方」や「伝え方」を意識してお子さんとのコミュニケーションを図り、信頼関係の構築に努めてください。
投稿日:2015-04-27
返信 6
さとこさん
ありがとうございます削除
今日は連絡はありませんでした。
アドバイスをいただいた通り、先ほどメッセージを送りました。
今の所返事はありませんが、毎日送り続けようと思います。
ありがとうございました。
また、近況を書き込みします。
投稿日:2015-04-28
返信 7
伊藤幸弘教育研究所さん
さとこさんへ削除
はい、お待ちしていますね。
最初はレスポンスがないこともあるでしょう。
それでも、継続してください。
続けることがある意味、メッセージになるのです。
投稿日:2015-04-29
返信 8
さとこさん
1ヶ月たちました削除
久しぶりに書き込みさせていただきます。
その後、アドバイスを参考にメッセージを送り続けています。返事は2〜3日に一通、「元気だよ!」とか「今日は飲み会があったよ!」と言う感じです。
一度、服を取りに急に帰ってきました。たまには食事を食べていくように、泊まっていくようにと言いましたが予定があると言い、2時間ほどで出て行ってしまいました。
このとき、家にあった調味料もいろいろ持っていきました。
娘が言うには、最近シェアハウスに入ったので、少し料理をしたいと。心配だから住所だけでも教えてほしいと言いましたが教えてくれませんでした。
本当にシェアハウスに居るのなら、安心なのですが、なぜ居場所を教えてくれないのか疑問です。
まだ、男性のアパートに居て家族との連絡をしないよう言われているのでは?とも思ってしまいます。
もう、娘のことは諦めたほうがいいのでしょうか?
投稿日:2015-05-25
返信 9
伊藤幸弘教育研究所さん
さとこさんへ削除
諦める必要はありません。
諦めたらそこで終わりですよ。
今は2〜3日に1通でも返信があることをまずは良しとしましょう。
しかも、「元気だよ!」とか「今日は飲み会があったよ!」というようにプラスの返事なのでそれを喜びましょう。
ただし、やはり親としては我が子がどこで生活しているかは知りたいですよね。
もう、二十歳を過ぎた立派な成人なので、娘さんの自立を喜びながら、それでも何かあった時のために居場所だけは教えて欲しいというメッセージを伝え続けましょう。
投稿日:2015-05-25
返信 10
さとこさん
ありがとうございます削除
お返事ありがとうございます。
普通に連絡を取り合え、居場所もわかれば安心なのですが、家出という形で出て行ってしまったため、私も精神的にまいっています。
今回のアドバイスを参考に、少し前向きに考えることにしようと思います。
いつも、ありがとうございます。
投稿日:2015-05-26
返信 11
伊藤幸弘教育研究所さん
さとこさんへ削除
家出という形で出て行ったことで、不安もあり精神的にもお辛いと存じます。
お察しします。
おっしゃる通り、前向きに捉えていきましょう。
ただし、前回もお伝えしたとおり、居場所だけは教えてほしいというメッセージは伝え続けても良いと思いますよ。
ただ単に、「教えて」ではなく、娘さんが言ってきた言葉にもプラスのメッセージを返してあげましょう。
「元気でよかった」「飲み会は楽しかったかな」等。
自分の送ったメールにプラスの言葉で返してもらえていると感じた娘さんは必ず心を開きます。
焦らず、一歩一歩進んでいきましょう。
投稿日:2015-05-27
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