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お悩みNO.281
すみれさん
中3息子のことでご相談です。削除
初めて書き込みさせて頂きます。
どうぞよろしくお願いいたします。

中学3年の息子がいます。
夏休み前から夏休みまでは、一生懸命受験に向けて勉強していました。
ところが、夏休み明けたとたんに、勉強をしなくなり、朝もなかなか起きられず、遅刻ギリギリで学校に登校しています。

夏休み明けに学校の定期テストと、県の模試がありましたが、どちらも惨敗でした。

このままでは志望校への確約も取れない状況です。

塾の先生からも話していただき、また学校の先生にも話を聞いていただきましたが、本人は、
・高校へは行く
・ちゃんとやっている
・お母さんが心配しすぎ
・学校に来るのは正直めんどくさい
・夏休み明けの2つのテストはどちらも悪すぎたから、次の模試はがんばる
等言っていたようです。

ところが、家でまったく勉強せず、部屋にこもりスマホをひたすらいじる状況です。
塾のある日には、早めに行って塾で自習すると本人が決めたことも、3日坊主です。

ちょっとでも進路や勉強、スマホの使い方についてなど話をしようとすると、すぐに「うるせえ」やものすごい口での攻撃となり、まったく話を聞きません。

次の模試は、4日後です。
ここで、あるラインを超えた成績をとらないと、志望校への確約は厳しくなります。
志望校どころか、行ける高校さえもなくなります。

どうしたら、いいのでしょうか?
投稿日:2014-10-01
返信 1
伊藤幸弘教育研究所さん
すみれさんへ削除
はじめまして。
書き込みありがとうございます。
中3のお子さんに関するお悩みですね。

まずはお子さんの言っていることを信じましょう。
確かに言葉だけで実際には勉強をしていなければ親は不安になります。

でもお子さんの言葉の中に「お母さんが心配し過ぎ」とありましたよね。
少なからずとも思春期のお子さんがすみれさんのことを鬱陶しいと思っていることは事実です。

これはなぜだろうと思いませんか。

まだ、一回目の書き込みしか見ていない段階でのお返事になりますので「あくまでも仮説」として捉えていただきたいのですが、模試の成績に関して少しナーバスになっていませんか。
あくまでも模試です。
本番ではありません。
もちろん、模試でいい点を取るに越したことはありません。
でもテストや模試で悪い点をとったからといってそれで人生が決まるような投げ掛けをしてはいないでしょうか。

そのように言われて育っている子は数回のテストなどで悪い点を取ってしまうともうやる気を失い、そこから勉強に身が入らない場合があります。

しかし、気持ちだけは焦っているのでストレスだけは溜まり、次第に学校にも行きたくなくなってしまう…というケースは少なくありません。

人生に失敗などないのです。
失敗と思われることも成功へのプロセス!

親がそのくらいの思いで接してあげた方が結果的に子どもの勉強への意欲は高まります。
投稿日:2014-10-01
返信 2
すみれさん
ありがとうございます。削除
お返事ありがとうございます。

おっしゃるとおりです。
模試の結果に対し、とてもナーバスになっています。
志望校は私立の高校で、こちらでは、その高校へは、県の模試の結果と内申点で確約がとれるかどうかによって、合否が決まるといっても過言ではありません。
そのため、確約をとるためにも、内申点ももちろんですが、模試の結果を重要視しています。

息子には、9月の模試の結果がでた段階で、本人も知ってはいますが、志望校への確約をとるための基準偏差値だけ、伝えました。
すると、息子は
「あっそ。諦めろってことね。別にいい」
と言いました。
私は、「そうではなくて、後2回模試は残ってるから、そこで挽回できるようにがんばろうね」
と言ったのですが、息子は何も言いませんでした。
その後、塾の先生にも相談し、話をしてもらい、数日だけ、勉強に取り組んでいるようでしたが、3日坊主でした。

なるべく、勉強しなさい、などは言わないようにはしているのですが、言っても言わなくてもやらない…という状況です。

でも、確かに鬱陶しいと思っているからこそ、学校の先生に「お母さんの心配しすぎ」という言葉がでたのでしょうね。

このまま息子の言葉を信じ、何も言わない方がいいのでしょうか?
投稿日:2014-10-02
返信 3
伊藤幸弘教育研究所さん
すみれさんへ削除
模試の結果が志望校合格に向けてとても大切な位置づけを占めているのですね。
であれば、親がどうしても口を出してしまう…というお気持ちもわかります。
親としては志望校に合格して欲しいと願うのは当たり前ですから。

でも、そのことで「あっそ。諦めろってことね。別にいい」と誤解を生んでしまい、勉強に対する意欲すら失わせてしまっては本末転倒ですよね。
「そうではなくて?」と反論しても、既にやる気を失ってしまっているお子さんの胸には響かないのでしょう。
その結果、勉強に取り組んだとしても3日坊主になってしまうのです。

とは言え、このままお子さんの言葉を信じて何も言わない方がいいのかどうかと聞かれれば、そのご質問に対するお返事は「NO」です。

人は皆、「承認欲求」というものがあります。
心理学的に見てもそれは立証されています。
何も言わずに関心を示さないことで、その欲求は満たされず、マイナスな方向に心が動いてしまうのです。

ある実験結果をご紹介しますね。
「A・B・C」のコップに水を入れます。
Aにはプラスの言葉を、Bにはマイナスの言葉、Cには何も話しかけません。
一番最初に水が腐ってしまうのはどのコップだと思いますか。
…答えは「C」です。
AとBは言葉のプラス・マイナスの違いはありますが、関心を示しているということです。
Cはまったくの無関心ということです。

人間の体の約70%は水分です。そのことを考えると「何も言わない」という選択肢はないと思います。

では、何を伝えるか。
今までのように「模試・模試」と追い込んでしまっては元の木阿弥です。

そもそも勉強はなんのためにするのか…を親子で話し合ったことはありますか。
「志望校合格のため」はあくまでも通過点です。

そのためには、お子さんが将来なにになりたい等の夢を把握しておく必要があります。
長年カウンセリングをしていて感じたのですが、親が子どもの夢を知らないというケースは少なくありません。

例えば…今お子さんはスマホにはまっていますよね。
もしかしたらスマホのゲームアプリに夢中になっているのかもしれません。
ゲームに夢中になっているときの人の脳は集中力も増していて、人間本来の力を引き出す「ドーパミン」が大量に分泌しているのです。この人間本来の力を引き出すために勉強にも応用してみるという手もありますよね。

将来はゲームを作る会社で働いてみたい…という夢があったとします。
そこから逆算して親子で子どもの夢の実現のために話し合えばいいのです。
ゲームを作るにはそれなりの知識が必要ですよね。そのためにはどの大学で何を学ぶか。
その大学・学部にいくためには高校でなにをすべきか。
その高校に行くには今、どんな勉強が必要か。
だから今、その高校に行くために勉強をする。

しかも、今のゲーム制作会社はほとんどがグローバル化を目指しています。
将来はもっとそれが加速することが想像できますよね。
であれば、専門的な学問を学ぶ他に、英語だって学ばなければ活躍できない。

そうやって夢を語り合い、夢の実現に向けた逆算の方程式でコミュニケーションを取ることでワクワクしながら話しを進めることができるのです。

また、親だって人間です。
時には間違ってしまうこともあるのです。
今まで追い込むような話し方をしていたのであれば「あの時はごめんね」と素直に謝ればいいのです。

そのような親の接し方で子どもも変わってきます。
子どもは親の鏡です。

是非参考にしてみてください。

投稿日:2014-10-02
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