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お悩みNO.730
せっきーさん
特別支援学校高等部1年男子削除
明日の講演会参観申込みさせて頂いたものです
こちらの掲示板に投稿させて頂きます。

今年4月に特別支援学校高等部に進級した高1息子の不登校と家庭内での暴言・暴力(特に高齢の私の母に対して)の件で相談させて頂きます。
特別支援学校は、広汎性発達障害を障害理由として通っております。
不登校は中1(地元公立中学支援級所属)の夏休み明け二学期から始まり中2(特別支援学校(特支))に編入するまで続きました。
特支に編入後は、昨年夏に高校受験の準備に入るまで少し治まってはいたのですが、9月願書提出の頃から進路先を巡って息子と喧嘩(取っ組み合い)となりその頃から再び始まり、今年2月合格発表後は卒業に向けての行事がない限り登校しなくなりました。高校も入学式以降数えて4日しか登校しておりません。不登校となっている学校は、私が進路先として考えていた学校を蹴って自分で選んだ学校にも関わらずなのに不登校です。
学校に行かない日中はずっと家に籠もって早朝からパソコンでインターネット(YouTube、ネトゲー)に嵌まっております。こんな状況なので体力気力も落ちており、このままでいると完全に引き篭もりとなってしまうと思い、現在色々な方面(児相、地元包括支援センター等)に相談をしていますが本人がその気にならないため全く進んでおりません。
不登校の理由はいつもまちまちで、嘘か本当か分かりませんが、それを行かないこじつけにされているところもあります。
去年の受験を巡っての喧嘩から親子関係も完全に破綻しており、まともな話し合いは恥ずかしながら出来てません。
母子家庭で、幼児期(1歳)より実家の祖母に預けて来たので引き籠もっているのも実家の祖母宅の一室です。祖母の家に居られれば自分の思う通りやりたくないことはやらなくて済むので強硬に引き籠もっています。
この状況から早く抜け出して、身辺自立に向けての生活改善を目指させたいのですが。
情報少なく要領得ない書き込みですがアドバイスよろしくお願いします。
投稿日:2018-05-05
返信 1
若者教育支援センターさん
せっきーさんへ削除
はじめまして。
本日の講演会にお申し込みいただいたとのこと。
講演会運営と掲示板運営は担当部署が違いますが、根本の理念は同じです。
是非とも感想をお聞かせください。
担当部署にももうし伝えます。
投稿日:2018-05-06
返信 2
若者教育支援センターさん
せっきーさんへ削除
さて、ご相談の内容を拝読しました。
高1のお子さんの不登校や家庭内暴力等に関するお悩みですね。
以下にまとめたものをご紹介します。
投稿日:2018-05-06
返信 3
若者教育支援センターさん
せっきーさんへ削除
「不登校について①」

そもそも、不登校とは、次の定義があります。
「何らかの心理的、情緒的、身体的、あるいは社会的要因・背景により、児童生徒が登校しない、あるいはしたくともできない状況にあること(ただし、病気や経済的な理由によるものを除く)」。
なお、不登校については従来、学校基本調査において30日以上欠席した児童生徒について、その理由別区分として「病気」、「経済的理由」、「学校ぎらい」、「その他」として調査していたところ近年「不登校」という名称が一般的に使用されるようになったことに鑑み平成10年度の調査から上記区分のうち「学校ぎらい」を「不登校」に名称変更した経緯があります。
親として不登校を正確にご理解いただくために、以下の内容をまとめましたので参考にしてください。
・現在では不登校児は約13万人といわれている。
・不登校を生み出す原因のひとつに親の過干渉(先回り)があげられる。
・このように育てられた子供は自立心が育たない、人をすぐに頼る、人のせいにする、幼い、わがまま、神経質なくらいきれい好きかその逆、人の顔色ばかり見て自分を出せない…etc。
・小学校の頃は友人とよく遊ぶ。(友人が多いのではなく誘いを断れない)
・中学生くらいになるとわがままで融通性がない性格が表れて友人が離れていく。
・昼食はひとりで過ごすことが多くなり校内を徘徊して時間をつぶす。そのために周囲からは気持ち悪がられて精神状態は悪化して次第に不登校へとなる。
・また不登校へのきっかけとしては大人にとっては取るに足らないことも多く、はっきりした原因や理由が不明なケースが多い。
・不登校の症状としては、37度くらいの微熱、頭痛、腹痛、吐き気が4大症状。その他には冷たいものを良く飲む、不眠、うるさいと口走る、昼夜逆転、部屋にこもる、ゲーム・ネットにはまる、家族と顔を合わせない、部屋に誰も入れない、自分より弱い妹・弟に強く出る、親と一緒に寝たりお風呂に入る(退行)。
・不登校を生み出しやすい家族としては、夫婦関係が悪い、家族の誰かが亡くなる、過干渉、放任、父性・母性の欠如、母子関係が強すぎる、兄・姉の非行・不登校・引きこもり、親が異常に学歴や世間体を気にする、親が宗教熱心な信者、親が定職に就かない、親の失業、転勤、厳格、威圧的、神経質。
・不登校の子どもを無理に学校へ行かせることはインフルエンザで高熱が出ているのに解熱剤で強引に熱を下げるのと同じで余計に悪化してしまう。
・不登校の子どもは弱者ではなくむしろメンタル面は強い。思い込みが激しくこだわりが強いために周囲に溶け込めない。
・子どもには文句を言わせることが大切。「あの時はこうだった」「あの時、ああ言われた」…。親は黙って横に座り目を見て聴いてあげることが大切。
・不登校児の3割が引きこもりになる。

【不登校の子供の親の不安】(一般例)
①学力の遅れで進学が出来ないのでは?
大切なのは生きる力、知恵、人との関わりであり学校以外でも充分に養える。
②社会性や適応力がみにつかない?
学校以外で自分らしさを発揮できる子がいても良い。現在の学校システムに合わない子がいても不思議ではない。
③学校くらい我慢できないで社会で通用するのか?
必要な我慢もあれば有害な我慢もある。身を削って学校に通うことがマイナスになる。学校は命まで削って通う場ではない。
④無気力人間になるのでは?
無気力で学校に行かないのではない。体調の不調は身体防御反応。
⑤学校に行かないのならせめて○○してほしい。
学校に行かない代わりに何かをするというのは無理な要求。じっくりと子どもの成長をみる心のゆとりが必要。

【不登校の子どもを持つ親に向けて】(我々からのアドバイス)
① 不登校の状態を責めたり、刺激したりしない。
② 子どもの良い面を見つけ、認めて、誉めて、信頼する、
③ 一番悩んでいるのは本人であることを理解する。
④ 子どもの言葉や言動から心の中にあるものを理解する。
⑤ 一人の人間として子どもを認める。
⑥ 絶対に焦らず、長い人生のうちの休憩だと思うこと。
⑦ 親に勉強する機会をくれた子どもに心から感謝する。
⑧ 親の焦りは子どもに伝わってしまう。大きな心で子どもに接する。
投稿日:2018-05-06
返信 4
若者教育支援センターさん
せっきーさんへ削除
「不登校について②」

不登校は甘えではありません。
いじめ、先生や友人との相性、家庭環境等で心が折れている状態です。
しかし、いまだに不登校に関する理解不足から「甘えている」「根性が足りない」「逃げているだけ」と言う方もいます。
不登校の子どもたちには、部屋から出られない人もいます。
それは、部屋から出ようとしていないのではなく、部屋から出ることができないのです。
怪我で両足を骨折している人に「マラソンを走れ」とは言いません。
走らない人に「甘えている」とも言いません。
どうか「不登校」に関する正しい知識、また不登校の子どもたちに対する「受容と共感」の姿勢で接してください。
そして何よりも優しく接してあげてください。
投稿日:2018-05-06
返信 5
若者教育支援センターさん
せっきーさんへ削除
家庭内暴力 対処法

【家庭内暴力とは】
■家庭内暴力の定義
家庭内暴力は、家庭内で起きる暴力のことで、一般的に子どもが親に対して暴力をふるうことを指します。
また、同様に家庭内で起きる暴力であっても、親が子どもに暴力をふるう場合を“児童虐待”、夫が妻に暴力をふるうものを“DV”(ドメスティックバイオレンス)と呼ぶことが通例となっています。
こうした用法にならって、子どもが親に対して暴力をふるう「家庭内暴力」について解説します。

警視庁は家庭内暴力について以下のように定義しています。
少年が、同居している家族等に対して継続的に暴力を振るう事案をいい、家庭内暴力を止めようとした第三者に対して暴力を振るう事案や他人の所有物を損壊する事案については含まない。
「平成27年中における少年の補導及び保護の概況」(警察庁生活安全局少年課)より引用

ここでの少年とは20歳未満の者を指しています。
つまり、家庭内暴力とは20歳未満の子どもが家族に対して行う暴力行為を意味します。
ここでいう暴力には、身体的な暴力や、暴言、家具や家財の破壊なども含まれます。

■家庭内暴力の特徴
家庭内暴力の特徴としては以下の2つが挙げられます。
・暴力が家庭内でのみ行われる
・暴力の対象が人である場合、暴力をふるう本人より弱い者が対象となりやすい
・・・事実、暴力の対象のうち約6割が母親であることが警視庁によって報告されています。

■警視庁による認知件数
家庭内暴力は、1960年代から顕著に現れるようになりました。
警察庁生活安全局少年課による報告書「少年の補導及び保護の概況」によれば、平成27年度現在、家庭内暴力の認知件数は2,531件にのぼります。
また、この数字は平成18年の1294件と比べて約2倍となっており、近年も増加傾向が続いています。
実際に家庭内暴力をおこなうのは中学生がもっとも多く、次に高校生、小学生の順となっています。
さらに、性別でみると男子が圧倒的に多く、女子と比べて2~3倍多く報告されています。

同報告書によると、家庭内暴力の動機は
1番多いのが「しつけ等親の態度に反発して」(1,636件、全体の65%)、
2番目が「理由もなく」(261件、全体の10%)、
3番目が「物品の購入要求が受け入れられず」(225件、全体の9%)
となっており、以降「不明」「勉強をうるさく言われて」「非行をとがめられて」といった動機が続いています。

非行をとがめられた際に反発して起こる家庭内暴力が実は意外と少なく、親の態度への反発から生まれる家庭内暴力が圧倒的に多い結果となっています。
実際、おとなしい性格で、学校での成績もよい子どもがある日を境に家庭内暴力を行うようになるケースも多く報告されています。

【家庭内暴力を引き起こしやすい子ども・家庭の特徴】
家庭内暴力をする子どもには、本人の性格や家庭環境に一定の共通点が存在するといわれており、具体的には以下のようなものが挙げられます。
ただし、様々な組み合わせがあり、また例に挙げた要因に当てはまらない場合もあります。

■本人の性格・特徴
・真面目、内気、おとなしい
・家庭外では他人に対して従順で、自己主張が乏しい
・神経質である
・比較的友人が少なく孤立的である
・非行に走ってはいないが、生活習慣の乱れなどがある

家庭の外において反社会的な言動をおこなう非行少年・少女とは対照的に、家庭内暴力を行うのは比較的おとなしく、学校でもあまり多くの友達を持たない子どもが多いようです。

■家庭環境
・母親が過干渉で父親が無関心である(もしくはその逆)
・親子分離が少なく、子どもの親への強い依存心、甘えがある

家庭内暴力が起きている家庭は、経済的に豊かで、親も教育熱心ということが少なくないようです。
そんな家庭で家庭内暴力が起きてしまうのには、中学生や高校生で挫折して、学力が低下したり、親が期待しすぎたり、干渉しすぎるなどの理由で不登校になり、親への反抗から暴力をふるうようになってしまうというパターンが多いといわれています。
また、ときには世代間の考え方の違いが意見の違いをもたらし、その表面化が子どもの親不信の引き金となることもあるようです。

【家庭内暴力の原因】
家庭内暴力は、様々な要素が複雑に絡み合って起きるため原因の特定は困難であるといえます。
親の育て方が悪かったという見方をされがちですが、そうとは言い切れないこともあります。
なぜなら、家庭内暴力の原因には社会的な要因、心的外傷、精神疾患などといった、親にはどうしようもないさまざまな要素が複雑に関連している可能性があるからです。

親への反発が暴力を誘発しているケースが存在するのは事実ですが、だからといって親がそもそもの原因であるとする考え方は解決を図る上で有効ではありません。
以上に挙げた社会的影響・心的外傷・精神疾患といった家庭内暴力の原因となりうる3つの要素をご紹介します。

■子どもをとりまく社会的影響
・都市化社会における対人関係の疎遠
・両親の離婚・共働き・転勤などによる家族間の感情的交流の希薄化
・インターネット・スマートフォンの普及による過剰刺激・暴力シーンへのアクセスの簡易化
・受験競争や立身出世志向
など、社会的な影響が要因となり家庭内暴力へと結びつくことがあります。

■DVやいじめ、事故などの経験による心的外傷
・親に虐待された
・学校でいじめられた
・事故に遭った
・進学に失敗した
というような経験を通して得た親への反抗・復讐心、恐怖心、挫折感などの感情が家庭内暴力へとつながってしまうことがあります。

■精神疾患や発達障害の二次障害
家庭内暴力は統合失調症、強迫性障害、精神遅滞、広汎性発達障害、多動性障害などさまざまな精神疾患が背景にあることが少なくありません。
次にそれらの中でも主な例を紹介します。

【家庭内暴力と二次障害ー精神疾患や発達障害との関連】
■行為障害(素行障害)の一種である「家庭限局性行為障害」
行為障害・素行障害(Conduct Disorder)とは別名「素行症」と呼ばれる精神疾患であり、社会で決められたルールを守らず反抗的な行動を起こし続けてしまうという特徴があります。
具体的な症状には人や物への暴力的な攻撃、窃盗や長期・複数回の家出などが挙げられます。
国際連盟の専門機関の一つであるWHO(世界保健機関)が作成する疾患の分類である『ICD-10』により定められた行為障害の中でも「家庭限局性行為障害」の症状は家庭内暴力に対応しています。
家庭限局性行為障害とは家族が精神的に追い込まれ疲弊してしまうほどの激しい家庭内暴力をおこしてしまう疾患です。
この暴力的な行動は家庭内だけでみられ、学校生活や友人間では問題なくうまくやっていくことができることも特徴です。
家庭限局性行為障害がある場合、精神科医への相談をおすすめします。

■ADHDの二次障害として現れる「反抗挑戦性障害」
家庭内暴力は発達障害の二次障害として発症する場合もあります。
発達障害が背景にあり、失敗経験を重ねて子どもが自信を失ったり落ち込んでしまったりした結果現れる二次的な情緒・行動の問題を二次障害といいます。
二次障害は周囲への反抗や家庭内暴力、非行など問題行動が外に出るタイプと、うつや対人恐怖、引きこもりなど内面に向かうタイプがあります。

二次障害の中でも、反抗挑戦性障害(ODD)は、別名「反抗挑戦症」とも呼ばれ、親や教師など目上の人に対して拒絶的・反抗的な態度をとり、口論をしかける、暴言を吐くなどの挑戦的な行動をおこしてしまう疾患です。
反抗挑戦性障害とADHDは強い関わりがあるといわれており、年齢を重ねるとともに合併する可能性が高くなると言われています。
そのような場合、元々ADHDがある人が“人間不信的行動”という二次障害として反抗挑戦性障害を発症する場合が多いです。

人間不信的行動とは、自尊心・自己肯定感が低下して自分はダメな人間かも知れないと思い、そんな自分のことを誰も理解してくれないという気持ちから、周囲の人を信じられなくなったときに起こしてしまう行動のことを指します。
この反抗挑戦性障害を発症している場合も、精神科・心療内科の専門医への相談をおすすめします。

【家庭内暴力を行う子どもの心理】
思春期の子どもが家庭内暴力をふるう理由のひとつとして、感情の抑制が効かなくなってしまうことが考えられます。
イライラや不安、悲しみ、憎しみなどといったネガティブな感情が湧き出てきて、それを抑えることができなくなったとき、感情の鬱積(うっせき)が暴力となって現れるのです。

家庭内暴力をふるう子どもの心理としては、だめな自分のやりきれなさを暴れることによって発散しようという気持ちと、そのような自分をつくった親に対する反抗という、二つの側面があります。

ほとんどの場合、外でおとなしくて家族にだけ暴力をふるう子どもは、「暴力が悪いことだ」とは自分でも理解しています。
なので、「本当は暴力をふるいたくない。でもやってしまう」という罪悪感に苦しんでしまうことも珍しくありません。
暴力行為をどんなに繰り返してもモヤモヤした感じが残ってスッキリしないのは、罪悪感から自己嫌悪に陥ってしまうからなのです。
暴力をふるうことで自らも傷つき、暴力をふるう自分が許しがたく、しかしそのような「許せない自分」を育てたのはやはり両親なのだ、という自責と他責の悪循環に苦しんでいる場合があるのです。

【家庭内暴力の解決を目指すうえで親が持つべき心構え】
家庭内暴力は様々な偶然などにより、どんな家族にも起こりえます。
だからこそ、暴力が起こってしまったときや、起こりそうになったときの対応策が重要となります。
以下に、家庭内暴力の根本的な解決を目指すうえで重要となるであろう、5つの「心構え」を紹介します。

■5つの心構え
1. 現実逃避をしない
2. 過去の話はしない
3. いたずらに悲観しない
4. 「特効薬」を求めない
5. 「リスクのない解決策はない」ことを知る

これらのポイントをそれぞれ詳しく見ていきましょう。

1. 現実逃避をしない
子どもが家庭内暴力をふるう前段階として、ひきこもりがちになるケースがあります。
そうやって子どもがつまずいてひきこもり始めたときや暴力をふるい始めたときに、根拠のない楽観論にすがって、子どものひきこもりを放置したり、子どもの暴力を受容したりしてしまうのは、解決を目指すうえでは得策でないといえます。
状況を受け入れてしまうのではなく、問題の根源と向き合う努力が必要となるでしょう。

2. 過去の話はしない
子どもが暴力をふるう原因を過去に探ろうとして、自分を責めてしまう傾向にある親御さんも少なくありませんが、「過去の話をしない」というのも重要な心構えです。
なぜなら、過去に起きてしまったことは、誰にもコントロールできないことだからです。
「親も子も不完全なんだ」と受け入れ、未来のために今できることに目を向けることが重要といえます。

3. いたずらに悲観しない
暴力は、子どもにとっての「正当防衛」ということができるかもしれません。
なぜなら、暴力は子どもが求めているものを伝えるための、自己主張の一つの手段といえるからです。
意外かもしれませんが、実は、暴力もふるわずおとなしく何年もひきこもってしまうほうが解決は困難ともいわれています。
子どもが自己表現の一部として暴力をふるっていることを良い機会と捉え、暴力の裏にある主張に向き合っていくことは、問題の解決に結びつく姿勢であるといえます。

4. 「特効薬」を求めない
家庭内暴力が瞬時におさまり、問題を根本から解決できる「特効薬」は残念ながら存在しません。
子どもの隔離などの方法による、表面的・一時的な解決であれば短期間でも可能ですが、それはまだ根本的な解決とはいえません。
子どもの不安や親子関係自体を解決するのには時間がかかるという覚悟を持つことは、解決を目指すうえで重要な心構えとなるでしょう。

5. 「リスクのない解決策はない」ことを知る
どのような解決策にもリスクというのは存在します。
外に連れ出してみる、外部の機関に相談してみるなど、リスクを恐れて実行を躊躇するばかりでは、現状を打開する機会を失ってしまうことになりかねません。
なにより親にとって最大のリスクは、家庭内暴力が長期化してしまうことのはずです。
リスクのない解決策はないのだと知ることは、勇気を持って解決策を打つための助けとなるはずです。

【家庭内暴力に悩んだ時の相談先】
家庭内暴力は、複雑かつ対応を誤るとエスカレートしやすい傾向にあるため、家庭内で抱えこんで暴力の現場を密室化させてしまうのではなく、外に助けを求めることも重要です。
家庭内暴力にお困りの場合、以下のような機関・施設が相談先となります。

■児童相談所
「子どもの養育に関する相談」、「障害に関する相談」、「性格や行動の問題に関する相談」などの育児に関する相談ができる機関となっています。

■全国精神保健福祉センター
各県、政令市にはほぼ一か所ずつ設置されている窓口であり、精神保健福祉に関する相談をすることができます。
相談については、予約制、健康保険の適応があるところがあります。詳細は、それぞれのセンターにお問い合わせください。

■精神科・心療内科
心の症状、心の病気を扱う科です。
心の症状とは具体的に不安、抑うつ、不眠、イライラ、幻覚、幻聴、妄想などのことです。
心療内科は心と体の不調だけではなく、ほてり、動悸などの身体的症状とその人の社会的背景、家庭環境なども考慮して治療を行います。

■警察
エスカレートする暴力行為を前に、身の危険を感じた場合は警察に相談することをおすすめします。
警察に通報することで子どもの復讐心を煽ってしまう可能性がないとはいえませんが、自分の身を守るためには毅然とした態度で通報する勇気も必要となるでしょう。

【最後に】
家庭内暴力とは子が親に向けて行う暴力的行為(暴言や物の破壊も含む)を指し、暴力は家庭内限定で行われます。
比較的おとなしい子どもが、ある時点を境に始めるケースが多く報告されており、突然の息子・娘の変化に驚き、苦悩する親御さんは多くいます。
家庭内暴力の原因はとても複雑で、必ずしも親の教育やしつけが原因というわけではありません。
社会的な影響や過去のトラウマ、精神疾患が原因であることも多いのです。
そうした事実を踏まえ、ときに家庭外の第三者の協力も得ながら、対話による意思疎通をベースに解決を目指していくという方法を参考にしてみてはいかがでしょうか。
投稿日:2018-05-06
返信 6
若者教育支援センターさん
せっきーさんへ削除
あとは日々の親子のコミュニケーションが大切です。
この点に関してはこの掲示板に書き込みをいただくほとんどの方にお伝えしているコミュニケーション方法がございます。
こちらもあわせて参考にしてください。
投稿日:2018-05-06
返信 7
若者教育支援センターさん
せっきーさんへ削除
「コミュニケーション~①聴く」

■信頼関係の構築
カウンセリングの領域では、
カウンセラーとクライアントの信頼関係の構築を深めることが絶対条件と言われます。
(専門的には、信頼関係を“ラポール関係”と言います)

相手との信頼関係の構築を図り、
さらに深めていくためには円滑なコミュニケーションが大切です。
ではその円滑なコミュニケーションを図るにはどうすれば良いのでしょう。

■「聴き方」
みなさんは、「聴き方」を意識しながら相手の話を聴いたことがありますか。
「話し方教室」とか「話し方の本」というのはありますが
「聴き方」に関する本は意外と少ないのです。
しかし、円滑なコミュニケーションを図る上では、
この「聴き方」が特に重要となります。

ここではあえて「聴く」という文字を使います。
物理的に音が耳に届く「聞く」でもなく、
言葉であれこれと尋問する「訊く」でもなく、
「心」の文字が入っている「聴く」です。

しかも、文字を分解すると「耳」の右側には「十」「四」「心」となります。
「14の心」とは……
諸説ありますが、以下のようなことが言われているそうです。

・「14の心で聴く」(仏教)
仏教の、八正道(はっしょうどう)と、六道(ろくどう)を足した数(8+6=14)
様々な視点から聴いてあげましょうということ。

・「14の心で聴く」(年齢)
14歳の時の心で聴く…………つまり、純粋な気持ちで聴きましょうということ。

話が冒頭から逸れてしまいました(汗)。

要するに、相手を受け入れて相手の話に耳と心を傾けることを意味します。
「四」の向きを変えて、縦にすると「目」にも見えます。
そして、「十」を「プラス」と捉えれば……
「耳」だけではなく、「目」と「心」でも聴きましょう……とも言えますね。
これを専門用語では「傾聴」と言います。

相手の話を上手に「聴く」ためには以下の2つの聴き方に分かれます。
その2つとは……
「受動的聴き方(パッシブリスニング)」と
「能動的聴き方(アクティブリスニング)」です。
それぞれポイントは3つあります。

■「受動的聴き方(パッシブリスニング)」の3つのポイント
1.黙って聴く
これは簡単なようで意外と難しいです。
しかし、すべての「聴き方」のベースとなる姿勢です。
相手の話しに意見を割り込まず、まずは黙って聴いてあげます。
黙って相手を聴き、受容してあげることで信頼関係はさらに強いものになるでしょう。

2.うなずく
「メラビアンの法則」をご存知でしょうか。
1対1で話したときに、どのように影響を及ぼすか……という実験結果から出された法則です。

話の内容などの「言語情報=7%」、
口調や話の早さなどの「聴覚情報=38%」、
あいづちやうなずきなど、見た目などの「視覚情報=55%」
の割合であったという実験結果があります。

人は話の内容などよりも、話をしている際の態度や姿勢
……の方が影響力は大きいのです。

「ういなずく」には、話しの内容により大きくうなずいたり、
小刻みにうなずいたりする聴き方によって信頼関係を深めていく方法があります。

大きくうなずくときは
「なるほどねぇ~」という意味があり、
小刻みなうなずきは「もっと話して」という意味をもちます。
それにより相手は「聴いてもらえている」という満足感が得られます。

3.思いを引き出す
「それ、おもしろそうだからもっと聴かせてよ」
「それ大変だったね。もう少し詳しく話して」
「それについて、君のほうでも何か言いたいことがありそうだね」
「君にとって大事なことのようだね。詳しく聴かせて」などのように
ひと言、付け加えることで相手を気持ちよく話させてあげることが大切です。

■「能動的聴き方(アクティブリスニング)」の3つのポイント
1.話しを繰り返す
相手の発した言葉の語尾をこちらが繰り返して発しながら聴く方法です。
会話にいいリズムがうまれて話しやすくなります。
そして、相手は
「自分の話を聴いてもらえている。理解してもらえている」
となります。

ただし相手が意見を求めている場合は、
繰り返しによる聴き方はいったん中断してください。
相手から何かを質問をされている場合に、
その質問を繰り返しても堂々巡りになってしまいます(笑)。
その際は、はっきりと自分としての回答をしてあげると良いでしょう。

2.話しをまとめる
相手の話をある程度の段階でまとめてあげると、
会話のリズムにアクセントがつき、これも効果的です。

例えば、相手が悩みを打ち明けたとします。
悩みを打ち明け始めると人は一気に捲くし立てるように話し始めます。
それこそ途中でさえぎりたくなるくらいに……。

その際に、最後まで聴いて、
それをまた繰り返す方法(話しを繰り返す)を行うと、
時間が掛かる作業ですし、余計に混乱が生じます。
その際はある程度こちらで話をまとめてあげるのです。

3.気持ちをくむ
「それは嬉しかったね」
「それは悔しいね」
「それは腹が立つよね」

こんなふうに相手の心の中の気持ちを
こちらの言葉として伝えることで、
相手は安心した気持ちで話しを出来ます。

高級クラブに高いお金を払ってまで、
サラリーマンが通うのは、
高級クラブのママさんたちは
この「気持ちをくむ」など、聴き方に長けているからなのです。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
聴くとは、愛することである
長田弘(詩人)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
投稿日:2018-05-06
返信 8
若者教育支援センターさん
せっきーさんへ削除
「コミュニケーション~②伝える」

■伝え方
相手に何かを思いを伝えるときには
相手に「何を伝えたか」ではなく、「何が伝わったか」が大切です。

そのためには「言葉」が大切です。

「これは言わなくてもわかるだろう」
「恥ずかしくてこんなことは言えない」

まずはそういった考えを排除して時間をたくさん使っていきましょう。

相手にメッセージを伝えるとき、次の2通りの方法があります。
それは、「YOUメッセージ」と「Iメッセージ」です。

コミュニケーションをはずす人は、
往々にして主語が「YOU=あなた」の「YOUメッセージ」
になってしまっているケースが多いです。

相手に思いを伝えたいときは、「Iメッセージ」が効果的です。
相手の行為や人格を非難・否定せず、事実を述べる伝え方です。

例えば、あなたがリビングで読書をしているときに、
家族の誰かがリビングに来て、大きな音でテレビを観始めたとしましょう。

静かな状態でゆっくり読書をしたいのにテレビの音が気になって集中できません。
ついつい、感情のままに
「うるさい!」
「ボリュームを抑えろ!」
「別の部屋に行け!」
と思ってしまうケースはないでしょうか。

これは主語が「あなた=YOU」になっています。
「“あなたが”うるさい!」
「“あなたが” ボリュームを抑えろ!」
「“あなたが”別の部屋に行け!」

こちらの思いを正確に伝え、
相手とのコミュニケーションもはずさない方法は
主語が「私=I」の「Iメッセージ」です。

「あなたが急に大きな音でテレビを観ることによって、
私は集中して読書ができなくて
困っているんだよ」

これが「Iメッセージ」です。

ポイントは「行動」「影響」「感情」です。

行動 → あなたが急に大きな音でテレビを観ることによって
影響 → 私は集中して読書ができなくて
感情 → 困っているんだよ

でも、その後に「だから、あなたはこうしなさい」
と言ってしまうと、せっかくの「Iメッセージ」が
その瞬間に「YOUメッセージ」になってしまいますので注意が必要です。

「Iメッセージ」で思いを伝えると
相手はこちらの思いをちゃんと受け止めてくれるケースが多い
……と言われています。

■「Iメッセージ」と「聴き方」との切り替え
自分の意見を伝え、
相手の考えを聴くと
いうのはコミュニケーション(会話)の基本です。

しかし、いくら「Iメッセージ」を活用して伝えても、
「相手を変えてやろう」という想いが心の奥底にあると、
しつこく何度も同じメッセージを発することになります。

これは「審判的表現」と言い、
圧力によるメッセージ(=お前が変われ!)になってしまいます。

その際は、まず相手の立場に立ち切って傾聴することが大切です。
これが「Iメッセージ」と「聴き方」との切り替えのタイミングです。

相手の話を聴くことにより、相手の「抵抗」がとれて
相手は安心して、自ら変わることができるのです。

また、相手の立場を理解することで、
こちらの心にも変化が現れることもあり、
他者理解と自己成長が同時に促進されます。

「期待と願望」、「推論と思い込みのズレ」
が対人関係のトラブルの元になるのです。
大切なことは“相手を変えようとせず、相手をわかろうとせよ”です。

コミュニケーションとはキャッチボールのようなものです。
いくら良いことでも一方的な話と言うのは聴いていてつらいものです。

だから、コミュニケーションがドッジボールにならないように、
「聴き方」や「伝え方」を意識して
相手とのコミュニケーションを図り、信頼関係の構築に努めてください。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
伝えることをあきらめちゃいけない。聞く気持ちがある人には、必ず伝わるから。
木藤亜也(脊髄小脳変性症患者)「1リットルの涙」著者
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
投稿日:2018-05-06
返信 9
若者教育支援センターさん
せっきーさんへ削除
「コミュニケーション~③アサーション・トレーニング」

「アサーション・トレーニング」により、自分も相手も大切にする自己表現法「アサーション」を身につけることができます。
これにより、自分の気持ちを制限することなく、お互いを尊重しながら自己表現し、うまくコミュニケーションをとることができれば、対人関係の悩みが解消されることでしょう。
以下「アサーション・トレーニング」について解説していきます。

1.アサーション・トレーニングとは?
自分と相手、双方を大切にしながら自己表現を行うコミュニケーションスキル「アサーション」。
このアサーションを身につけるためのトレーニングが「アサーション・トレーニング」です。
アサーションの自己表現は大きく3つのタイプに分けられます。

【ノン・アサーティブ(非主張型)】
自分よりも相手を優先し、自分を後回しにするタイプ。
ドラえもんでいえば、のび太君のようなタイプです。
自分の意見を表現しなかったり、しそこなってしまったりします。
自己肯定感が低く、相手の気持ちや態度を考えてしまうために自己主張できずに、自分のことを分かってもらえないという気持ちが残ったり、後で言い訳をしてしまうタイプです。

【アグレッシブ(攻撃型)】
相手よりも自分の意見を優先するタイプ。
ドラえもんでいえばジャイアンのようなタイプです。
自分の意見ははっきりと伝えるのですが、相手の気持ちを無視し、考えを押し付けたりします。
自分が一番という思いが強く勝つことにこだわり、攻撃的自己表現で自分勝手な行動をしたり、自分が優位になるように相手を操作しようとします。

【アサーティブ(攻撃型と非主張型の黄金率)】
自分の気持ちを正直に表現でき、相手の意見も大切にするタイプ。
ドラえもんでいうと、しずかちゃんのようなタイプです。
その場にふさわしい表現で率直に自分の意見をいうことができます。
時には意見がぶつかることも踏まえていて、お互いに意見を出し合い、最終的に双方の納得のいく結論を出そうとする理想的なタイプです。

【タイプの違いによる自己表現の例】
行列に並んでいて自分の前に横入りされた時、
①ムッとして内心腹は立つが、相手には何も言わない。(ノン・アサーティブ)
②割り込みしたことに対して怒り、列から外れるように言う。(アグレッシブ)
③先に並んでいたことを伝え、後ろに並ぶよう丁寧に頼む。(アサーティブ)

アサーション・トレーニングとは、上記③のように自分と相手、両方を大切にした自己表現を身につけるトレーニングです。
相手の意見を尊重しながら、その場にふさわしい表現方法で自分の気持ちや考えなどを正直に伝えられるようになるコミュニケーションスキルを養います。

2.アサーション・トレーニングの必要性
自分と相手の両方を尊重することは、時に心の葛藤を起こすこともあります。
アサーション・トレーニングは、多くのカウンセリング経験を持つトレーナーが担当します。
対人関係や苦手な相手とのコミュニケーションなど個人が抱える問題について、ひとつの正解を求めるのではなく、ひとりひとりが自分なりのアサーションを習得していくことを目指します。
アサーションは、相手を自分の思う考えに導くよう操作したり、無理にイエスを言わせようとするものではありません。
お互いがそれぞれ自分の気持ちを率直に表現しながら、より良い関係を作っていくことが目的です。
アサーションができるようになれば問題なく物事が進むようになり、人間関係の改善も見られるようになるでしょう。
しかし、それが短期的なものであれば無理に自己表現を行うことでストレスが溜まったり、精神状態が悪化するなどの恐れもあります。
アサーションの達成感とは逆に、気づかぬうちにストレスを溜めてしまわないようにトレーニングにより自然に身についていくことが必要です。

【ビジネスシーンでの必要性】
「職場の風通しが悪くては生産性が上がらない」これはビジネスにおいてのコミュニケーションの重要性を物語っています。
さまざまな人間が集まるビジネスシーンでは、年齢や立場、考え方や性格の違う人々との間で良好な人間関係を築いていくことが求められます。
ストレスは、人によってその原因も違えば感じ方も違います。
中でも人間関係のストレスは厄介で、なかなか解決に向かうことができません。
毎日職場で顔を合わせる相手との関係であれば、かなり深刻な問題です。
社訓などで個人を尊重することを前提としていても、立場上イエスマンになってしまったり、「ノー」と言えないことで「うつ」になってしまっては、自分を守ることができません。
会社としても、有能な人材を失うことにもなりかねません。
従来から管理者研修においてコミュニケーションは必須です。
アサーションにおける自他尊重の自己表現を身につけ、実践できることがビジネスの成功につながることは明らかです。

【日常生活での必要性】
苦手な人とのコミュニケーションは、多くの人の悩みです。
誰にでも苦手な人というのはいるものです。
出来るだけ関わらないようにしたいのが本音ですが、実際はそうはいかない場合も多いものです。
アサーション・トレーニングでは、苦手な人とでも良好な関係を築くことができるようになるヒントや技法を習得することができます。
私たちは知らず知らずのうちに自己防衛反応が働き、そのつもりがなくても苦手な相手に感情的な態度をとってしまったり、言いたいことをうまく表現できずに苦労しています。
不思議なもので自分が苦手だと思っている相手も、自分のことを苦手と思っていたということがよくあります。
言ってみれば、それはお互いにうまくコミュニケーションをとりたいという心理の表れともいえます。
アサーション・トレーニングを学び、自己分析することで自分のコミュニケーションパターンが分かり、考え方の方向転換ができるようになるでしょう。
上手なコミュニケーションにより苦手な人たちとの関係がよくなれば、心の負担が軽くなります。

3.アサーション・トレーニングの効果
【ビジネスにおける効果】
サービス業を中心として人と関わる職業のビジネスパーソンは、顧客の要望を聞き入れることが優先となり、結果的に自己犠牲を伴い「燃え尽き症候群」になりやすいと言われています。
熱心に仕事に取り組んでいた人が、ある時から急に意欲がなくなり無気力状態になってしまう。
そうならないためにも、たとえ顧客であっても自分の意思を伝えることが大切です。
無理な依頼をされた時、「そのスケジュールでは難しい」「こういう方法ではいかがでしょうか」など、相手の意見も尊重しながら話し合うことで双方に良い状況を作り出すことが出来ます。これが、アサーションの効果です。

【友人間における効果】
いつも待ち合わせに遅れてくる友人と旅行に行くことになりました。
当日、その友人は30分以上も遅れてやってきて「ごめんね!」と謝りました。
あなたはどんな返答をするでしょうか?
「なんとも思ってないよ」「私も遅れてきたから大丈夫」など、その場を取りつくろうために不満な気持がありながらも適当に済ませてしまったら、旅行の間ずっとモヤモヤした気持ちが残ります。

いつも遅れてくるということは、あなたなら許してくれるという甘えがあるのではないでしょうか。
本当は不満に思っていることを上手に伝えれば、友人の考えや行動も変わるかもしれません。
謝っている友人のことも尊重しながら、自分の気持ちを伝えるにはどのような言い方がよいでしょうか?
「遅れてきたのには理由があるのだろうけど(相手の気持ち優先)、待っている気持ちを考えてくれるなら、次からは約束を守ってほしい(自分の気持ち表現)」などと率直に伝えてみましょう。

結果、お互いに気持ちが通じ合い、これまでより良い関係を築くことができればアサーションの効果があったといえるでしょう。
「親しき中にも礼儀あり」という言葉があります。
友人、親子、夫婦、恋人などの日常の会話を思い出してみて、「あの時はこうすべきだった」「こんな風に言えればお互いを尊重できた」など、まずは身近なところからアサーションを活用してみてはいかがでしょうか。

4.アサーション・トレーニングの実践例
【上司からの無理な依頼を上手に断りたい】
ビジネスの現場で上司からの仕事依頼は、手一杯の仕事を抱えていても断りにくいものです。
自己主張できるタイプの社員であれば問題ないことでも、口下手で自分の意思を伝えることが苦手なタイプの社員には深刻な問題となります。
かといって、どんな仕事も引き受けていては、実質的な負担も心の負担も溜まる一方です。
「悪いけど、すぐに急ぎの書類を作成してくれないだろうか」という上司の依頼を断りたいとき、どのように返答すればよいでしょうか?
例①「はい、わかりました。」と仕方なく引き受けてしまう
例②「今はちょっと忙しいので…」と言いにくそうに断る
例③「それは、私の担当ではないので」と言って断る

②と③は断ってはいますが、あまり良い返答ではないようです。
返事のしかたで相手の受けるあなたの印象はずいぶん異なります。
いつも引き受けていれば、少し無理をしても引き受けてくれると思われるでしょう。
はっきりと断れば、できないということは伝わりますが、このような断り方では印象はよくありません。
アサーションは、自分も相手も尊重するコミュニケーションです。
この場合は「今は○○の書類を作成していて時間がとれません。
終わり次第取り掛かれますが、それでよろしいですか?」と自分の状況を説明し、こうであれば出来ると提案する方法が望ましいでしょう。

上司は早急に必要であればほかの人に依頼するでしょうし、少し待ってもあなたに依頼したいと思えばそうするでしょう。
この返答により、自分の気持ちを伝えることができたので、次からは上司の対応も少し違ってくるかもしれません。

【人に褒められたときの対応のしかた】
人に褒められることは嬉しいことです。
でも、その場に同期の社員がいたり、同じ仕事をして自分だけが褒められたりすると、恥ずかしかったり、返答に困ったりする場合もあります。
そんなとき、どんな対応のしかたがよいでしょうか。

【褒めてくれた相手と周りの人を尊重しながら、自分の意思を素直に告げる方法】
まずは、褒められたことに対し、素直に「ありがとうございます」と答えるのがよいでしょう。
その上で「みんなの協力のおかげです」と付け加えたり、「ご指導のおかげです」や「また頑張ります!」など、自分も周りの人も気持ちがよくなる返事ができるとよいでしょう。
アサーション・トレーニングによって、場面ごとの表現のしかたについてイメージトレーニングができれば、自然に表現できるようになるでしょう。

5.アサーション・トレーニング実施時のポイント
アサーションの基本は自他尊重の自己表現です。
その心構えが4つあります。

・思いを率直に表現すること
・相手に対して誠実であること
・自分と相手が対等であること
・表現することは自己責任であること

なぜ自己表現することが難しいのか。
まずは自分の感情と向き合い、受け入れることが重要です。
苦しんでしまうのは、感情の矛盾があるからです。
「本当は断りたいのに引き受けてしまう」「本当は怒っているのに相手に伝えられない」そんなモヤモヤを取り除くためには、適度に表現することが重要です。
それにより、自分の感情と行動が一致し、矛盾から解放されます。

私(I=アイ)を主語として伝えること。
まず自己を表現し、対等な相手に対して誠実であり、相手を尊重すること。
自分の責任において、自信をもって会話するのです。
「あなたはいつも自分勝手な行動ばかりするので困る」
Iメッセージにすると… 「私はあなたが協力してくれたら、もっと良い仕事ができると思う」
「あなたはいつも自分の話ばかりで聞く耳を持たない」
Iメッセージにすると… 「私はあなたに聞いてほしい話がたくさんあるから、時には聞いてほしい」
主語を「あなたは」から「私は」にすることで相手を責めるような表現でなく、自分はこう思っているからこうしてほしいという表現になります。
答えはひとつではありません。
アサーション・トレーニングを繰り返すことで、その場に応じて自然な対応ができるようなります。

6.アサーション・トレーニングの参考書籍
■改訂版 アサーション・トレーニング ―さわやかな〈自己表現〉のために
平木 典子 (著)
・日本にアサーション・トレーニングを初めて紹介し、依頼その普及のために第一線で活躍されてきた平木典子先生による決定版といえる一冊です。

■アサーション入門――自分も相手も大切にする自己表現法 (講談社現代新書) 新書
平木 典子 (著)
・第一人者が語るわかりやすい入門書です。コミュニケーションがうまくいかないときや人間関係が難しいとき、「アサーション」を理解すると、関わりを建設的に変えることができます。

■マンガでやさしくわかるアサーション 単行本
平木 典子 (著), 星井 博文 (その他), サノ マリナ (その他)
心理療法としても、日常のコミュニケーションスキルとしても必要にされているアサーション。
第一人者として活躍する著者によるわかりやすい解説とストーリーマンガのサンドイッチ形式でアサーションの基礎を楽しく学べる一冊です。
投稿日:2018-05-06
返信 10
若者教育支援センターさん
せっきーさんへ削除
長々と申し訳ございません。
少しでも参考になることがあれば嬉しいです。

そして、もしもよろしければしばらくこの掲示板で我々とお話しませんか。
いい方向に向かうように一緒に考えましょう。
投稿日:2018-05-06
返信 11
せっきーさん
特別支援学校高等部1年男子削除
GWシンポジウム 突然の申込みに迅速にご対応して頂きありがとうございました。
感想の書き込みが遅くなり申し訳ありません。
今回シンポジウムで、引き篭もりの社会復帰をサポートする側からと支援を受ける側からのふた方向からの生のお話しを聴けて、いま自分の子供が引き篭もりの初期状態であり今後どのように対応すべきなのか方向性を定める良いきっかけとなりました。
引き籠もっている自分の子供をみていて、早期脱出させたい思いと子供の将来の不安で色々と考えてはみるものの、その考えかたが世間一般から外れているのではと、なかなか先に進めずにおりました。廣岡校長のお話を拝聴させて頂き、一歩先に進めそうな気持ちになりました。
投稿日:2018-05-16
返信 12
若者教育支援センターさん
せっきーさんへ削除
ご感想をいただきありがとうございます。
廣岡にも申し伝えますね。

以下に、「引きこもり」に関してまとめました。
廣岡の話とあわせてご参考にしてください。
投稿日:2018-05-16
返信 13
若者教育支援センターさん
せっきーさんへ削除
「引きこもりについて」

まず、「引きこもり」について正しくご理解して頂くために以下の内容をまとめましたのでご参考にしてください。

・厚生労働省/国立精神・神経センター精神保健研究所社会復帰部による定義。
「さまざまな要因によって社会的な参加の場面がせばまり、就労や就学などの自宅以外での生活の場が長期にわたって失われている状態」

・斉藤環 (精神科医)による「社会的引きこもり」の定義 。
「20代後半までに問題化し、6ヶ月以上、自宅にひきこもって社会参加しない状態が持続しており、ほかの精神障害がその第一の原因とは考えにくいもの」

内閣府が平成22(2010)年2月に実施した「若者の意識に関する調査(ひきこもりに関する実態調査)」によると、「ふだんは家にいるが、近所のコンビニなどには出かける」「自室からは出るが,家からは出ない」「自室からほとんど出ない」に該当した者(「狭義のひきこもり」)が23.6万人、「ふだんは家にいるが,自分の趣味に関する用事の時だけ外出する」(「準ひきこもり」)が46.0万人,「狭義のひきこもり」と「準ひきこもり」を合わせた広義のひきこもりは69.6万人と推計される。

・引きこもりのケースで本人が最初からカウンセラーや病院に相談に行くことはまずない。
・また親が病院に行っても「病気ではない」「問題ありませんので様子を見て下さい」と根拠のないアドバイスをされるだけか、「本人を連れてきて下さい」と言われるのがおち。
・思春期の引きこもりは本人抜きで始めざるを得ない。または、本人抜きで始めた方が良いケースが多い。
・引きこもりの特徴としては約9割が不登校経験者、内向的、非社交的ということがある。
・性別で見ると男性が約8割で社会参加へのプレッシャーがかかりやすいということと男性の方が諦めが悪いためと言われる。(大学浪人の大半が男性)
・引きこもりが長引いた人ほど一発逆転を考える。(見返したい…)
・女性が引きこもりになるケースは「お前はダメな子」という否定的メッセージを長く受けて育った子に多い。
・身体的虐待は早く家から逃げ出そうとするので引きこもりになることは少ない。
・引きこもりの「うつ」はやり直し願望がある。
・引きこもりの人の自己愛は強いので自殺には至らない。ただし、はずみで自殺につながる可能性もあるために「死ねるものなら死んでみろ」などと励ますつもりで言うのは禁句。死んで欲しくないという気持ちを繰り返し伝えることが大切。理詰めの説得は逆効果。
・引きこもりの人はわざと「死」という言葉を口にして「相手はどれだけ自分を心配してるか」を試している。
・引きこもりで非常にひどいイジメを受けたことがある子は攻撃性が感染して家庭内暴力や自分に向かうと自殺につながる。
・引きこもりは「人が恐い」のではなく「人にどう思われるのかが恐い」のである。
・引きこもりの子供の昼夜逆転は一時的には必要なこと。

【引きこもりの子供へ親がすべきこと】
① 両親の協力体制→必要不可欠。母親が一生懸命で父親が無関心だと効率が悪い。
② 金銭面→お小遣いは本人の社会参加のためにも毎月必ず、同じ日に定額を渡す。
③ 言葉で伝える→必ず言葉を添えてコミュニケーションを図る。

【引きこもりの子どもの親がしてはいけないこと】
① 子どもの一人暮らし→家から追い出すケースは自殺やホームレスと背中合わせ。どんな専門家も手が出せない。(むやみに家に入れば不法侵入)引きこもりの人の一人暮らしは危険で殆ど失敗に終わる。
② 禁句→「なまけ」「わがまま」「甘え」
③ 関わり方→親が濃密に関わり過ぎてはいけない。苦労をかけて申し訳ないという気持ちが強いために親も自分の好きなことをやって欲しいと思っている。

・引きこもりの子どもが社会復帰するため家族が心がけなければならないことは親が変わり家族が協力して実行できるかにかかっている。
・引きこもっている子どもの思いは、結局は親だけには分かって欲しいと願っている。

投稿日:2018-05-16
返信 14
せっきーさん
特別支援学校高等部1年男子それから削除
アドバイス頂いたことを実行しようと思うのですが
なかなか子供に対する私の気持の切り替えが旨く出来ません 実家に籠もっている子供の部屋に行ってはみても 布団に潜り込んで寝たふりをして話しを聞かない 酷いときは玄関先の音を聞きつけて引き籠もっている部屋から顔を鬼のように引き攣らせ飛び出してきて「なにしに来たんだ!さっさと帰れ!帰らなければ殴るぞ!」と飛びかかって来る始末です そこでまた揉み合いの取っ組みいの喧嘩に発展してしまいます 実家なので祖母が喧嘩の仲裁に入ろうとするので 祖母に怪我をさせてはいけないので手出し無用を言うのですが祖母もムキに割って入るので困っております 最近は飛びかかって来たら直ぐさま取っ組み合いを回避すべく (そんな状態なので本人も聞く耳を持たないのが分かってますので) 自分の家に引き返している状態です
そんな状態でこの1ヶ月が過ぎてしまいました そんな状態なのに私の不注意で10日前に私が骨折をしてしまい身動きの取れない状態となってしまい(子供との喧嘩が原因ではないのでご心配なさらないで下さい) 子供は私のこんな状況を察して引き篭もりから脱するかと思ってみたのですが やはり駄目でした 二日程は私が電話で食料の買い出しをお願いして行ってはくれたのですが それ以降は全くです…
放課後デイサービスの支援者もお使いだけでも少しは気分切り替えで外に出てくれて良かったですと喜んでくれたのですが もう今日はまた引き篭もってパソコン三昧です
向こう3か月立ち往生な状況と仕事にならないことで気持ちが落ち込むばかりです
投稿日:2018-05-31
返信 15
若者教育支援センターさん
せっきーさんへ削除
お怪我をされたとのこと。
お子さんとの喧嘩が原因ではないとのことですが、とても心配です。
どうぞお大事にしてください。

さて、我々からアドバイスさせていただいた内容を実行してみてくださったのですね。
まずはそのこと自体がうれしいです。
でも気持ちの切り替えがなかなかうまくいかないとのこと。
以下に気持ちの切り替え方についてもまとめていますので参考にしてください。
投稿日:2018-05-31
返信 16
若者教育支援センターさん
せっきーさんへ削除
「気持ちの切り替え方」

悩み事や失敗、もしくは突発的なアクシデントなどにより、不安や落ち込みで平常心が保てなくなると、前向きに物事を考えたり、行動したりすることができなくなります。
そしてその精神的な不調はさらなる失敗の元となり、それによってさらに精神を不調に追い込んでいく悪循環に陥っていくことも考えられます。
では、そのような精神的不調の悪循環に陥らないようには、どうやって気持ちを切り替えることができるでしょうか。
そこでこの記事では、上手な気持ちの切り替え方として、落ち込んでしまった気持ちを平常心もしくはポジティブに変えてくれる方法をお伝えします。
参考にしてください。

■深呼吸をしてみる
気持ちを切り替える最も手軽な方法が深呼吸です。
人は不安や緊張感が高まると交感神経系が活発化し、その状態が続くとストレスがどんどん強まってしまいます。
深呼吸をすることで交感神経から副交感神経へと身体のスイッチを切り替え、気持ちをリラックスさせることが可能になるのです。
深呼吸の具体的なやり方は、まず口からお腹の中にある空気を全て吐き出し、その後でゆっくりと鼻から息を吸い込みます。
そしてお腹に十分に空気が溜まったらその状態で5秒間程度静止し、その後口から10秒間ほどかけてゆっくりと空気を吐き出します。これを3セット繰り返しましょう。

■全ては良い経験であると考える
何か悪いことがあった場合に、それを単に「悪いこと」と考えるのではなく「良い経験を積んだ」と前向きに考えるようにしましょう。
人間は「良いこと」からよりも「悪いこと」からの方が、たくさんの教訓を学び取ることができるのです。
そのような思考を習慣化できれば、気持ちの切り替えが早くなるだけでなく、そもそも落ち込んだりすること自体が少なくなるでしょう。

■自分を客観視する
現在の自分の状況を客観的に認識することで、それを元に意識的に思考や行動を改めて気持ちを切り替えていく方法です。
自分を客観視する方法としては、第一に「今の気持ちを口に出してみる」ことです。自分の気持ちを口に出すことによって自分を外部から認識し、自分自身を適切に操作することができるようになります。
また同様の理由により、「自分の気持ちを紙に書いてみる」ことも非常に有効です。
このとき「自分の今の気持ち」を書きだした後、「なぜそうなったのか?」という原因を書き出し、最後に「どうすれば良いのか?」という対処法を書き出します。
あらゆる物事には「原因と結果」が存在します。
自分の現状に関してまずその原因を特定し、それからその解決策を考えていく。こうした「原因と結果」に対応したアプローチは、気持ちの切り替えだけでなく、あらゆるケースにおいて応用をすることができます。

■感情を露わにする
怒りや悲しみなど、そのときの感情を思い切り露わにすることによって気持ちを切り替える方法です。
思いっきり泣いてみたり、声を荒げて怒ったりして、内に溜まってた感情を爆発させましょう。
多くの人は躾(しつけ)や教育の中で「感情を表に出さない」ように教えられます。しかし感情は発散させないと蓄積されていき、最終的にはうつ病などさまざまな身体の不調の原因となります。
こうした気持ちの落ち込みに起因する不調を防ぐためにも、ストレスが溜まったときには感情を発散させるようにしましょう。
一時期流行った言葉に「涙活」というものがあります。涙活とは涙を流すことによってスッキリとした気分になることを目的としていましたが、この「スッキリとした気分になる」ことを心理学的には「カタルシス(浄化)効果」といいます。
感情を露わにすることは気持ちをスッキリと「浄化」させ、切り替えていくことを可能にするのです。

■抽象度を上げて考える
抽象度を上げて考えてみることで、小さなことで悩んでいた自分が馬鹿馬鹿しく感じられるようになり、気持ちを切り替えられることがあります。
例えば、家族や職場などの人間関係に悩んでいる場合、「家族」や「職場」がそもそもなぜ必要であり、それが自分にとってどのような意味を持つのか考えるようにします。
また失恋をして落ち込んでいる場合にも、恋愛をすることはなぜ必要なのか、自分はなぜこの人を必要としていたのか、などを考えるようにします。
要するに「悩み」を単なる個人のものとして捉えるのはなく、自分が囚われている悩みは社会や歴史、あるいは生物の進化や物理法則の中でどのように位置づけられているのかと、より抽象的な次元で物を考えるようにするのです。
このように自分の悩みを大局的な視野で捉え思考をすることで、素早く解決策を発見できたり、いつまでもそのことに囚われ続けてしまうことを防ぎ、気持ちを切り替えることができます。

■違うことを始める
悩みや落ち込みと関係があるものとは全く別のことをやってみることにより、気持ちを切り替えていく方法です。
例えば仕事でミスをして落ち込んでいる場合は、終業後は思い切って仕事から頭が離れられることをして気分転換してみましょう。
このときにポイントなのが、できれば未経験なことにチャレンジしてみることです。これまでに一度もやったことがないもので、やりたいと思っていたものに対してこの機会にチャレンジをしてみましょう。
新しいことを初めて見ることで今までにない刺激が気分転換にもなりますし、新しい自分との出会いが気持ちを高めてくれるかもしれません。

■笑顔を作る
笑える漫画や動画などを見たり、あるいは無理矢理にでも笑顔を作ったりしてみると、想像以上の気分転換になります。
驚くべきことに、人間は笑顔をするだけでもストレスを緩和させる効果があることが知られています。笑顔には神経系統のスイッチを切り替え、副交感神経系を優勢にする作用があるためリラックスできるのです。
また、楽しい気分ではなく笑顔になれない場合であっても、無理矢理にでも口角を上げ笑顔を作ってみるだけも副交感神経系を優位にすることができます。
これは笑顔を作るときの表情筋の動きが脳に刺激を与え、脳があたかも本当に楽しい気分、リラックスをしているかのように錯覚するためです。

■心身を休ませる
無理をせずに心身を休ませることで気持ちが自然と切り替わる場合もあります。
まずは、「深く物を考えない」ようにしましょう。悩みごとを考えれば考えるほど、気持ちが問題の方向に引きずられていってしまうものです。
そうならないためにも、何も考えずひたすら「ぼーっと」する時間を持つこともときには重要です。
もちろん、睡眠も心身の休息には非常に有効です。睡眠が不足しがちな人は精神疾患になるリスクが高まってしまうことも知られています。
人間にとって最適な睡眠時間は6〜8時間程度であると言われており、さらに不安や悩み、気分の落ち込みなどがある場合はより長い時間眠るようにすると良いでしょう。
休憩をとって少し時間をおいてみると、嫌な気持ちになって落ち込んでいた大抵のことが「なんだこの程度だったか」と思えるでしょう。

■香りを嗅ぐ
ハーブなどの香りを嗅ぐことでリフレッシュし気分転換をすることができます。
具体的には、ラベンダー、ローズマリー、ミント、ハイビスカス、ローズミントなどが気分転換の効果が高いハーブの種類であると言われています。
香りを嗅ぐ方法としては、ハーブティーとして摂取をすることが最も良いですが、アロマオイルなどの形で使用をすることもおすすめできます。
アロマオイルに関して言うと、前述のハーブ以外にもチョコレート系の香りも高い気分転換効果を持っています。

■運動をする
運動をすることによって気持ちを切り替える方法です。
運動には大きく分けて走ったり泳いだりする有酸素運動と、筋トレのような無酸素運動がありますが、気分転換という観点ではどちらも有効です。
また、運動の種類としては、ヨガや体操、ウォーキング、ジョギングなど、空いた時間に一人で行うことができるものが良いでしょう。
さらに気分転換のために運動をする場合、必ずしも激しい運動である必要はありません。むしろ外の空気を吸い、景色を見ながらゆったりと行うことができるウォーキング、サイクリング、ジョギングなどが特におすすめです。

■友人に会う
友人など親しい人に会うことは、非常に高い効果が期待できる気持ちの切り替え方法です。
いろいろな調査でも、親しい人が身近におらず、友人とほとんど会うことがない孤独な人ほど悩みを抱えやすく、精神疾患にもなりやすい傾向があることが分かっています。
親しい人に直接会ってさまざまな話をしていけば、自分では全く思いつかなかったような新しい視点や着想を得ることができるかもしれません。
また、自分が今抱えている悩みや不安などを話してみるだけであっても、気分を安定させ切り替えることができるようになります。

■家と学校・職場以外の居場所を持つ
前項「友人に会う」とも関連しますが、家や職場・学校以外で自分の居場所を持つという方法です。
多くの人は子どもの頃から「家から学校や職場に行き、また家に帰る」というような生活スタイルを送っているはずです。こうした生活を長い間続けていると、あたかも世界が狭い空間で完結しているかのような錯覚を抱いてしまいます。
当然のことながら、そうした閉塞した状況では一つの観念から逃れて気分転換をすることも難しくなってしまいます。
この状況を打破するためにも、家や職場、学校というルーティンから外れた居場所を見つけることが非常に重要となります。
幸いなことに現代ではインターネットの発達によって、自分と共通の趣味や関心を持っている人を見つけることも簡単になっています。
SNSやサークルなどを活用してそうした人たちと出会い、コミュニティを作っていくことで、日常で溜まった悩みなどを解消していきましょう。

■良いことを思い出す
これまでにあった良いことを思い出すことで、気分転換して気持ちを切り替えるという方法です。
これまでに述べてきたように、気持ちを切り替えるためには悩みや不安とは別のことを考えることが重要となります
つい最近の出来事や、あるいは幼少期や若い頃にあったことでもどんなことでもOKです。仕事での成果や恋人との思い出、学校での武勇伝など、嬉しかったときのことを思い出しましょう。
良いことを考えることで、今の悪い考えに支配された状態を脱却していきます。

■「想像し得る最悪の状態」を想像する
これから起こるかもしれない「最悪の状態」を敢えてイメージすることで、その状態に慣れることが気持ちの切り替えになるでしょう。
最悪の事態をあらかじめ想定しておくことにより、それに対して過剰な恐怖心を抱くことはなくなります。また、それが起こり得る確率や対処法などを冷静に考え、リスクコントロールをしていくことができます。
すべてを想定の範囲内に収めていくことで不安を解消し、気持ちを切り替えて物事に取り組むことができるようになっていくのです。

■部屋の掃除・模様替えをする
部屋の掃除や模様替えは気持ちを切り替えたいときに非常に大きな効果をもたらします。
部屋に物が散らかっていると、同じように自分の頭の中の情報も散らかっているため、注意力が散漫になったり、パフォーマンスが落ちてしまっている可能性があります。
部屋の中を整理し、必要のないものを片ずけたり捨ててしまうことで、頭の中を整理してスッキリとした気分になることができるのです。
また、気持ちが落ち込みがちである場合には、部屋の模様替えをすることで気持ちを一掃し心機一転するようにしましょう。
例えば、気持ちの落ち込みが原因で模様替えをする場合には、壁紙を赤や黄色などの暖色系に変えてみるようにしてみましょう。反対にイライラが高まっている場合は、青などの寒色系に変えてみるのがおすすめです。
人間の心理と色の間には密接な関係が存在することが知られています。赤などの暖色系の色は人間の気持ちを高ぶらせる効果があり、逆に青などの寒色系は気持ちを鎮める作用が存在するのです。

■旅行に出かける
旅行に出かけることも非常に効果の高い気分転換法の一つです。気分転換のために旅行をするときは、できるだけ遠くの場所に向かうのがおすすめです。
日常から遠く離れ、違った場所の空気を感じることは、自分の現在の状態を相対化して考えることにつながります。
また、家族や友人と一緒にでかけたり、パック旅行や団体ツアーを利用したりするのではなく、事前のリサーチなどは全て自分一人で行い、一人で旅をするようにするのが良いでしょう。

■瞑想する
瞑想を行うことによって気持ちの切り替えを行うという方法です。
アップルの創業者である故スティーブ・ジョブズは瞑想を日課としていたことで有名ですが、ジョブズ以外にも瞑想を生活の中に取り入れている有名人は数多く存在します。
瞑想は日々の生活の中で乱れがちになっている脈拍や呼吸を整え、さまざまな雑念を取り除く効果を持ちます。これにより仕事などで煮詰まった頭の中をリフレッシュし、新鮮な気分で新たな作業に向かうことができるのです。
瞑想のやり方は、基本的には静かな環境で座るかもしくは横になり、目を瞑ってじっとするだけでOKです。ただし、横になって瞑想をするときは寝てしまわないように注意をしてください。

■課題・目標を設定する
不安や悩みを引きずったまま新しいことに取り掛からなければいけない場合は、少々厳しめの課題・目標を自分に課してみるのもおすすめです。
達成が容易ではない課題や目標を立てて自分を追い込んでいくことは、小さな雑念などを忘れさせることにつながります。
そしてそれをクリアすることができたときには大きな自信となり、自然と小さな悩みなどを克服していくことができるようになります。
どれだけ普段明るい性格だったとしても、気持ちが落ち込んだりして沈んでしまうことがあるでしょう。
そんなときにできるだけ早く立ち直れるように、ぜひ自分に合った気持ちの切り替え方法を見つけてみましょう。
投稿日:2018-05-31
返信 17
若者教育支援センターさん
せっきーさんへ削除
「親が変われば子も変わる」
これは我々が設立当初から掲げてきた理念です。
いまはお子さんのことで精一杯でご自身のことまで考えられないかもしれません。
でも、少し立ち止まってご自身と向き合ってみてください。
そのことで、お子さんの事ばかりしか考えられない現実からも目をそらせることができます。

では自分を変えるには・・・?
自分を変えるためのヒントと、そのために「受け止め方を変える」方法を以下に紹介しますので参考にしてください。
投稿日:2018-05-31
返信 18
若者教育支援センターさん
せっきーさんへ削除
「自分を変える」

自分を変えたいけど変え方がわからない。
自分を変えるためにはどうすればいいのでしょう。

まず、自分の中にも
“「変えられるもの」と「変えられないもの」がある”。
そのことを認識することが優先されます。

この2つを分類してみると、
自分の中の変えられるもの →「思考」「行動」
自分の中の変えられないもの →「感情」「生理的反応」
に区別できます。

例えば、今、この文章をを読んでいるあなたに対して
「1+1は?」と聞いたら、「2」と答えるでしょうし(思考)、
「パソコン(またはスマホ等)に向かいながら首を回して」と言ったら、
そのようにできるはずです(行動)。

このように「思考」や「行動」は、
インストラクション(指示)があればすぐに変えられます。

ところが!
「電車に乗り合わせた見知らぬ人を好きになってください」
と言ってもいきなり好きにはなれませんし(感情)、
「胃液を通常の5倍出してみてください」
と言っても自分ではコントロールできません(生理的反応)。

「感情」や「生理的反応」は、ダイレクトには変えられないものです。

それを踏まえると、
「自分を変える」ということは、「思考」と「行動」を変えるしかないのです。

「思考」を変えるためには、受け止め方を「プラス」にするといいです。

例えば、思わぬミスをしてしまったとします。
よい結果が得られなかったという事実に対して、これを糧として努力を続け、
次によい結果が出れば、最初の失敗はさらに学ぶための刺激、あるいはよい教
材になったと言えます。

成功を目指す過程において、
良くないと思われる結果は、「失敗」ではないのです。
むしろ「学ぶチャンス」、「成功へのプロセス」です。

言うなれば、
この世の中に「失敗」はないと言えるのではないでしょうか。
このように考えられる人が「メンタル的にタフ」という人です。

発明王と言われたエジソンは電球を発明するまでに1万回失敗したと言います。
しかし、「失敗だ」とは言わず、こう言いました。
「うまくいかない方法を1万通り発見した」と。
まさに、この思考こそがプラス思考というべきではないでしょうか。

「思考」が変われば、「行動」も変わってきます。

ホームで電車を待っているとします。
急いでいる時に限って遅れる。
そんな時、だいたいの皆さんは、電車が来るべき方向を覗き込みイライラして
しまうでしょう。

しかし、いくら覗き込んでも電車が来る時間は変えられません。
……にも関わらず私たちは覗き込んでしまいます。
「変えられないもの」とはわかっているものの、一生懸命イライラを募らせて
いるのです。

自らの力で電車が到着する時間を変えることが出来ないのであれば、
「待っている時間に新聞や本を読む」、「調べものをする」、
という行動を起こせば時間を有効に使えますし、
自分にとってもプラスなはずですよね。

カウンセリングの領域では「行動療法」と言います。
その人の「行動」にアプローチして、心(内面)を変えていく療法です。
この手法により、より早く効果が出ると言われています。

「楽しいから笑う」ではなく、
「笑っているから楽しくなる」という考え方です。

このように日常のよくあるケースから、少しずつ「思考」や「行動」を変えて
いく習慣をつける。
これが自分を変える近道であり、
その先の未来を変えていけるヒントがあるのだと思います。

また時々、
「性格は生まれつきのものだから絶対に変えられない」というご相談を受けます。
しかし、この考えは正しくありません。
心理学では人間の行動の9割以上が習慣によるものだと言われています。
つまり習慣を変えることで性格 (=習慣的性格)を変えることができるのです。

「過去と他人は変えられない、変えられるのは未来と自分」

これは、1957年に交流分析(Transactional Analysis:TA)を提唱したカナダ出身の精神科医、エリック・バーンの言葉です。

自分を変えることで物事に対する受けとめ方や捉え方が変わり、
もしかしたら……
「過去の事実」は変えられないにしても、
「過去の形」くらいは変えられるかも知れませんね。

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自ら機会を創り出し、機会によって自らを変えよ

江副浩正(リクルート創業者)
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投稿日:2018-05-31
返信 19
若者教育支援センターさん
せっきーさんへ削除
「事実は1つ、受け止め方は2つ」

ある調査によると、日本の若者はアメリカ・中国・韓国の若者と比較して 自分自身を肯定的にとらえていない傾向にあるという調査結果が出ています。
しかし、自分自身を肯定的にとらえられない原因は、実は思い込みや勘違いの部分が大きいのです。
人間の習慣として、無意識のうちに脳へ条件づけされた習慣通りの行動を行ってしまうという傾向にあります。
専門用語では、物事をどのように受け止めるかという習慣を「思考習慣」と呼びます。
この思考習慣は以下の2つです。
「マイナス思考」→いつも不満やグチ、無理、できないという弱気なことばかり言っている消極的な人
「プラス思考」→いつも明るく、できることばかり考え、強気で自信にあふれた発言をしている積極的な人
このマイナス思考とプラス思考の差はどこから生まれてくるのでしょうか?
それは、フッと思い浮かべる「かも?」から生まれるのです。
たとえば、否定的なことを思い浮かべた人は、
「できないかも?」
   ↓
「できない姿・状況をイメージ」
   ↓
「あきらめる」
   ↓
「間違いないという否定的確信」

反対に肯定的なことを思い浮かべた人は、
「できるかも!」
   ↓
「できる姿・状況をイメージ」
   ↓
「その為に行動する」
   ↓
「間違いないという肯定的確信」

このように、世の中には 「プラスのかも」と 「マイナスのかも」の 2つがあります。

脳に浮かぶプラスの「かも?」は神様がくれた成功へのプレゼントであり、マイナスの「かも?」は あなたの人生を台無しにする悪魔のささやきでもあるのです。

たとえば、テストで思わぬミスをしてしまった。 よい結果が得られなかったという事実に対して、これを糧として努力を続け、次のテストでよい結果が出れば、最初の失敗はさらに学ぶための刺激、あるいはよい教材になったと言えます。
言うなれば、「失敗」ではなく「将来の教訓」なのです。

発明王と言われたエジソンは電球を発明するまでに1万回失敗しました。
しかし、「失敗だ」とは言わず、こう言いました。
「うまくいかない方法を1万通り発見した」 ・・・と。
まさに、この思考こそがプラス思考というべきではないでしょうか。

成功をめざす過程において良くないと思われる結果は「失敗」ではないのです。
むしろ「学ぶチャンス」、「成功へのプロセス」です。
言うなれば、この世の中に「失敗」はないと言えるのではないでしょうか。
このように考えられる人が「メンタル的にタフ」という人です。

ものごとには「出来事」があって「結果」がありますが、この「出来事」と「結果」の間には必ず「受け止め方」が存在します。
たとえば・・・
【否定的受け止め方】
(A)旅先で雨が降った
 ↓
(B)せっかくの旅行が台無し
 ↓
(C)憂鬱な気分で楽しくない旅行だ

逆に・・・
【肯定的受け止め方】
(A)旅先で雨が降った
 ↓
(B)観光客が少ないかもしれない
 ↓
(C)静かに景色を楽しめるな

自分に自信のない人は、どうしても、自分の「欠けている部分」に焦点が当ててしまいます。

「足(た)らで事たる身こそ安けれ 」
これは禅の言葉です。
「足らん、足らん」言い出したらきりがありません。
足らんけど、足りるところで楽しめる人が素晴らしいのです。
なにげない日常、ちょっとした出来事の中に幸せを見つけられる人、今ある環境を楽しめることは素晴らしいと思います。

思うようにいかないことなど山ほどあるでしょう。
それはそれで受け止めて、そこから学べることを探して次の事へ向かえるような、そんな受け止め方をしてみませんか。

経営の神様、松下幸之助はこう言います。
「運の悪い人とは “自分は運が悪い”と思う人。
運のよい人とは “自分は運がよい”と思う人。」・・・と。

出来事は常に白紙であり、その段階では、「プラス」も「マイナス」もありません。
要は今出来ていなくても、「やればできる」というプラス思考と 「やってもムリ」というマイナス思考の差なのです。

したがって、「事実は1つ、受け止め方は2つ」ということになるのです。

この世の中には、「失敗」も「不幸」もない。
それらは「成功」や「幸福」へのプロセスだ、と考えるとけっこう気持ちが軽くなり、「何でもチャレンジしてやろう」 という気持ちにならないでしょうか。

本気でチャレンジし行動すれば不可能だと思われていることも可能になるのです。
「夢は必ず叶います」

そのためには、先ほどからお伝えしている通り、「受け止め方をプラス」にする必要があります。
その「受け止め方」は言葉で表現されます。

私たちは言葉を使って、物事を受け止め、理解し、考え、表現しています。
言葉は脳の働きによって生まれる心(意識)を表現したものなのです。
言葉を変えれば、心が変わります。
心が変われば、脳の回路も変わるのです。

「プラス思考」とは、「プラスの受け止め方+プラスの表現」です。
脳と心は言葉によってつくられる 、言わば、「言葉は意識のコントローラー」なのです。

「できない」→「できる、やれる」
「ムリ」  →「大丈夫」
「イヤだ」 →「いいね」

心から「実現させたい」と思うことがあればプラスの表現を使いましょう。
断定的な言葉を使うことで、ドーパミンが分泌され、細胞がやる気を出してフル稼働するのです。
「できると思えばできる、できないと思えばできない」
苦しいときは 、「やれる」「できる」で乗り切りましょう!

よく、「性格は生まれつきのものだから絶対に変えられない」というご相談を受けます。
しかし、この考えは正しくありません。
心理学では人間の行動の9割以上が習慣によるものだといわれています。
つまり習慣を変えることで性格 (=習慣的性格)を変えることができるのです。

「過去と他人は変えられない
 変えられるのは未来と自分」

これは、カナダ出身の精神科医であり、1957年に交流分析(Transactional Analysis:TA)を提唱した、エリック・バーンの言葉です。

この言葉の通り、人の行為とか考え方とか、諸々は変えることは出来ないし、過ぎ去ったことも変えられません。
しかしながら、自分のこと、そして、これから起こる未来については、影響を与えられます。
だから、「自分自身」と「これから」にフォーカスをしていくことが大切なのです。

あなたの人生は、あなたの受け止め方・意識・言葉によるどのようにも変えることができるのです。
投稿日:2018-05-31
返信 20
せっきーさん
特別支援学校高等部1年男子削除
一昨日の新幹線での事件をニュースで知って 加害者と息子の現状が被さり いたたまれないです
余り悪い方向に物事考えると言霊ということもあるので考えないようにはしたいのですが 怪我で身動き取れない(息子と話しあえない状況)に考えはネガティブです

この事件で
亡くなられた方にはお悔やみを申し上げます
深い傷を負われた方 早い回復をお祈りいたします
投稿日:2018-06-10
返信 21
若者教育支援センターさん
せっきーさんへ削除
お気持ちお察しします。
一方で、悪いニュースをわが身に照らし合わせるのは避けた方が良いですよ。
おっしゃる通り、言霊は思ったこと、述べたことを現実にしてしまいますから。
投稿日:2018-06-11
返信 22
若者教育支援センターさん
せっきーさんへ削除
以下の詩を紹介します。
投稿日:2018-06-11
返信 23
若者教育支援センターさん
せっきーさんへ削除
「ゲシュタルトの祈り」

ゲシュタルトの祈りはよく親子関係のセミナーや人間関係のセミナーで紹介されるもので、ドイツの精神医学者にしてゲシュタルト療法の創始者フレデリック・S・パールズ(1893~1970)が書いたものです。

【ゲシュタルトの祈り】
私は私のために生きる。あなたはあなたのために生きる。
私は何もあなたの期待に応えるために、この世に生きているわけじゃない。
そして、あなたも私の期待に応えるために、この世にいるわけじゃない。
私は私。あなたはあなた。
でも、偶然が私たちを出会わせるなら、それは素敵なことだ。
たとえ出会えなくても、それもまた同じように素晴らしいことだ。


いかがでしょうか?
親子関係でも夫婦関係でも職場の人間関係でもすべての人間関係に共通するお話です。

ゲシュタルトの考えで一番大切にすることは「私は私」
これは利己主義とは全く違って自主性の確率・人間の成熟です。

本当の意味で成熟した人の「私は私」は他者が自分の思い通りに動かなくても自分の能力の限界と関与していいラインを引けているので潔く気持ちを切り替えることができます。
もし他人に対して「行動期待⇒期待通りにならない⇒怒り・悲しみ」というようなことがあればそれはあなたの自主性が確立されていない…というふうに捉えられるでしょう。

逆に言えば、人として未成熟(伸びしろがあるってことですよね)。
残された可能性がいっぱいということなので早速、自分の自主性の確率に取り組めばいいだけなのです。

私は何がしたいの?
どうなりたいの?
何ができるようになりたいの?

これらを明確にして、取り組んでいくだけでいいのです。
とてもシンプルですよね。

またパールズは、「より良い人間関係を作ろうとすること自体、“自虐”である」と言っています。
特に人と人はうまくやろうなどと意識しなくてもいいと…。

ただ、我々は、成熟した人間同士だったら 特に意識しなくてもお互い自然なかたちでうまくいくような気がします。
…ということで パールズの言葉を言い換えると、
「成熟していない人とは付き合わなくてよろしい」ということになるかもしれませんね。

人と人のお付き合いは自分自身の鏡です。
今、あなたの周りにいる人は、あなたの立っている位置を映し出してくれる鏡です。
近寄ってこようとする人も、あなたの立っている位置を映し出してくれる鏡です。
あなたが成熟すれば あなたの周りも成熟した人たちに変わります。

だから心配しないで結構です。
今のお付き合いに執着しないで大丈夫。
人は自然に似た段階の人が集まるようにできていますから。

そして一番意味が深いのが、「ゲシュタルトの祈り」の最後の一文だと言われています。
「たとえ出会えなくても、それもまた同じように素晴らしいことだ」

私たちは出会うことに意味を感じ出会わないことには意味を感じないでいませんか?
出会って知り合いになった方には不思議なご縁だね…と喜び合うことはあります。

出会わない人もこれまた 出会わないという不思議なご縁。
どちらにも価値を置かないで、ありのままを受け入れるというパールズらしい最後の一文です。
投稿日:2018-06-11
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