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お悩みNO.368
野菜さんさん
他人との食事ができない削除
不登校、そして保健室登校から2年
新学期になり朝から放課後まで
皆と同じ教室で勉強している小6です。
しかし、給食だけは保健室。
皆と食べると吐気がして、全く食べれなくなります。
1人2人と、人数を増やしながら
慣れて行く事をしていましたが、
辛くて断ってしまい、1人でたべています。

最近は、朝の登校時に嗚咽が酷く
遅れて行く時もありますが、
時間内に登校を心がけているみたいで
朝食を抜いて行く時もあります。

また
郊外学習も修学旅行も参加できないと
本人が言い出してしまい…
どう克服してあげたら良いか悩んでいます。
投稿日:2015-05-11
返信 1
伊藤幸弘教育研究所さん
野菜さんへ削除
はじめまして。
書き込みありがとうございます。
小6のお子さんのことでのお悩みですね。

他人と食事を摂ることが困難とのこと。
その原因と思われることは想像できますか。
不登校からくるストレスだとは思いますが、その不登校の原因を教えていただければと思います。

どうしたら克服できるかは、その原因を知ることから始まると思います。
投稿日:2015-05-11
返信 2
野菜さんさん
研究所さんへ削除
早々の返信ありがとうございます。
不登校の理由ですが、給食時に複数の友人から、笑って吹き出した米粒を、吐いたと何度も言われたこと、ある1人の子からの
嫌がらせでした。

食事は、そそうがないか心配、マナー違反していないか…汚い食べ方してないか…
皆からみられているかもと、本人は言います。
どんなに、先生やお友達のお母さんが
話してくれても、納得できず…
低学年までは、夕食を友達家族と大勢で食べたり出来ていたのに。
最近は、すごく嫌がります。
しかし、お祭り、バザーなどでは
お友達と一緒にお昼を食べたりできます。

投稿日:2015-05-13
返信 3
伊藤幸弘教育研究所さん
野菜さんへ削除
なるほど、理由はそうだったのですね。
それは親や先生がいくら話しても納得はしないでしょう。
いや、頭では理解しているのかもしれません。
でも、そのトラウマが食事を摂ることを拒絶しているのでしょう。

お祭りやバザーのときは大丈夫…ということに何かしらのヒントがありますよね。
普段のときとお祭りやバザーのときとではどう違うと思いますか。
投稿日:2015-05-13
返信 4
野菜さんさん
研究所さんへ削除
違い…静けさからの緊張感??
通常の給食は、決められた班で食べる。
低学年までは、時間内に食べ終わる為に、
喋らず静かに食べる。高学年の今は、決められた班ではありますが、自由に喋りでき
ます。
緊張感などがあるから、食べられないのでしょうか。
お祭り、バザーは楽しく、リラックスして食べられる状態ではあると思います。

でも、保健室で仲の良い数人との給食を拒むのは、わかりません。
保健室の先生は、楽しく会話しながら
食べていましたと聞きました。
いつからか、気分が悪くなり拒否するようになりました。

あす家庭科実習があり
緊張感がすごいです。
本人は、みんなと食べられるかどうか心配しています。
克服したい気持ちもあるので、食べられなかったら、食べないでいいよ。作るだけ作っておいでと話をして寝かせました。
不登校時と違って、寝付きは良くなり
自分で決めた時間に勝手に寝ます。

あまり親が神経質に心配しすぎないよう
アドバイスしているつもりですが
どう克服のアドバイスをしたらよいか
わかりません。
投稿日:2015-05-13
返信 5
伊藤幸弘教育研究所さん
野菜さんへ削除
親が過度に心配し過ぎて助言すればするほど、お子さんの無意識に「食べられない」ということが刷り込まれて逆効果かもしれませんね。

したがって克服するアドバイスはあまりしない方がいいのかもしれませんよ。

大人だってそんなことありませんか。
人から注意をされて、そんなことしちゃいけないって思えば思うほどそれをやってしまう。

自分の意識の中で思うのも同様。
例えばゴルフで「バンカーに入れないように」と思えば思うほど、気持ちがバンカーに向き、バンカーショットを打ってしまうことがあります。
野球のピッチャーが「デッドボールだけは避けよう」と思うと逆にバッターの方に自然に意識が向き、デッドボールを与えてしまう。

これは意識が自然とそっちの方に体を反応させてしまうからです。

特に人間の脳は「〜しない」「〜できない」という否定的な言葉をキャッチしやすいと言われます。

「食べられなければ、食べなくていいよ」という一見優しい言葉には「〜なければ」「〜なくて」という否定の言葉が2つも入っていますよね。
脳はこの言葉をキャッチしてしまうのです。

先ほどの例でいえば「バンカーに入れない」よりも「フェアーウェイをキープ」、「デッドボール」よりも「外角低め」というように。

小さい子どもに「廊下を走っちゃいけません」と言ってしまいますが、これも「廊下は静かに歩こうね」の方がいいのです。

長くなりましたが今後のヒントにしてください。
投稿日:2015-05-13
返信 6
野菜さんさん
研究所さんへ削除
ありがとうございます。

言葉のマジック。
上手く言葉を置き換えて言えるかどうか
わかりませんが、否定的な言葉にきをつくけて子供をサポートしたいと思います。

当の子供は、給食を友達に保健室に運んでもらう事をやめたようで、
給食当番は、免除してもらってはいるものの、皆と同じように給食を自分で用意をして保健室へ持って行き始めたようです。

本人が克服したいと願っているのだから
あれこれアドバイスせず
見守るのも必要ですね。
何か悩みのメッセージを送ってきたときに
ちゃんと受け止めて前向きな言葉をかけてあげられる親になりたいです。
なれるようにがんばります
投稿日:2015-05-18
返信 7
伊藤幸弘教育研究所さん
野菜さんへ削除
その通りです。
それが子どもの自立を促します。

そして、SOSの時は全力でサポートです。
まずは、受容と共感の姿勢で「話を聴く」ことです。

そして親が思っていることはしっかり「伝える」ことです。

以下にそのこと(コミュニケーション)に関してまとめましたので参考にしてくださいね。
投稿日:2015-05-18
返信 8
伊藤幸弘教育研究所さん
野菜さんへ削除
コミュニケーション(「聴き方」「伝え方」)

■信頼関係の構築
お子さんとの信頼関係の構築を図るためには円滑なコミュニケーションが大切です。
カウンセリングの領域では、カウンセラーとクライアントの信頼関係(専門的には“ラポール関係”といいます)が絶対条件といわれます。ではその円滑なコミュニケーションを図るにはどうすればいいのでしょう。
コミュニケーションの2つの柱ともいえる「聴き方」と「伝え方」に関して紹介します。


■「聴き方」
「聴き方」を意識しながらお子さんからの話を聴いたことがありますか。「話し方教室」とか「話し方の本」というのはありますが「聴き方」に関する本は意外と少ないのです。しかし、円滑なコミュニケーションを図る上ではこの「聴き方」が特に重要です。

ここではあえて「聴く」という文字を使います。物理的に音が耳に届く「聞く」でもなく、言葉であれこれと尋問する「訊く」でもなく、「心」の文字が入っている「聴く」です。これは、相手を受け入れて相手の話しに耳と心を傾けることを意味します。専門用語では「傾聴」と言います。

相手の話を上手に「聴く」ためには以下の2つの聴き方に分かれます。
その2つとは、「受動的聴き方(パッシブリスニング)」と「能動的聴き方(アクティブリスニング)」です。
それぞれポイントは3つあります。


■「受動的聴き方(パッシブリスニング)」の3つのポイント
1.黙って聴く
これは簡単なようで意外と難しいです。しかし、すべての「聴き方」のベースとなる姿勢です。相手の話しに意見を割り込まずまずは黙って聴いてあげる聴き方です。黙って相手を聴き、受容してあげることで信頼関係は更に強いものになるでしょう。

2.うなずく
「メラビアンの法則」をご存知でしょうか。1対1で話したときに、どのように影響を及ぼすかというと、話の内容などの「言語情報が7%」、口調や話の早さなどの「聴覚情報が38%」、あいづちやうなずき等、見た目などの「視覚情報が55%」の割合であったという実験結果があります。この割合から「7-38-55のルール」とも言われ、「言語情報=Verbal」「聴覚情報=Vocal」「視覚情報=Visual」の頭文字を取って「3Vの法則」ともいわれています。

話しの内容により大きくうなずいたり小刻みにうなずいたりする聴き方です。大きくうなずくときは「なるほどねぇ〜」と言う意味があり、小刻みなうなずきは「もっと話して」という意味を持ちます。それにより相手は「聴いてもらえている」という満足感が得られます。


3.思いを引き出す
「それ、面白そうだからもっと聴かせてよ」「それ大変だったね。もう少し詳しく話して」「それについて、あなたのほうでも何か言いたいことがありそうだね」、「あなたにとって大事なことのようだね。詳しく聴かせて」等のようにひと言、付け加えることで相手を気持ちよく話させてあげることが大切です。
(※注意:実際の会話は「あなた」ではなく、必ずお子さんの名前を呼んであげてください)


■「能動的聴き方(アクティブリスニング)」の3つのポイントは…
1.話しを繰り返す
相手の発した言葉の語尾をこちらが繰り返して発しながら聴く方法です。会話にいいリズムがうまれて話しやすくなります。そして、相手は「自分の話を聴いてもらえている。理解してもらえている」となります。

ただし相手が意見を求めている場合は繰り返しによる聴き方はいったん中断してください。相手から何かを質問をされている場合にその質問を繰り返しても堂々巡りになってしまいます。その際は、はっきりと親としての回答をしてあげるといいでしょう。

2.話しをまとめる
相手の話をある程度の段階でまとめてあげると会話のリズムにアクセントがつき、これも効果的です。
例えば、お子さんが悩みを打ち明けたとします。悩みを打ち明け始めると人は一気に捲くし立てるように話し始めます。それこそ途中でさえぎりたくなるくらいに。その際に、最後まで聴いてそれをまた繰り返す方法(話しを繰り返す)をすると時間が掛かる作業ですし余計に混乱を生じます。その際はある程度こちらで話をまとめてあげるのです。

3.気持ちを汲む
「それは嬉しかったね」「それは悔しいね」「それは腹が立つよね」。こんなふうに相手の心の中の気持ちをこちらの言葉として伝えることで相手は安心した気持ちで話しを出来ます。高級クラブに高いお金を払ってまで、サラリーマンが通うのは、高級クラブのママさんたちはこの「気持ちを汲む」等、聴き方に長けているからなのです。


■伝え方
相手に何かを思いを伝えるときには相手に「何を伝えたか」ではなく「何が伝わったか」が大切です。それを意識することで、部下に対して自分は上司にどれだけ大切に思われているかを実感させる効果があります。それを伝えるためには「言葉」が大切です。

「これは言わなくても分かるだろう」、「恥ずかしくてこんなことは言えない」。まずはそういった考えを排除して時間をたくさん使っていきましょう。

相手に思いを伝えたいときは、「Iメッセージ」が効果的です。相手の行為や出来事を非難がましくなく、事実を述べる伝え方です。
相手にメッセージを伝えるとき、次の2通りの方法があります。それは、「YOUメッセージ」と「Iメッセージ」です。
コミュニケーションを外す人は、往々にして主語が「YOU=あなた」の「YOUメッセージ」になってしまっているケースが多いです。

例えば…僕がリビングで本を読んでいたとしましょう。
そこへ子どもが入ってきてテレビを大きな音で見始めた。
僕は感情のままに…「うるさい!」「ボリュームを小さくしろ!」「隣の部屋で見なさい!」…と言ってしまう。
これは主語が「あなた=YOU」ですよね。
「“お前が”うるさい!」「“お前が”ボリュームを小さくしろ!」「“お前が”隣の部屋で見なさい!」

こちらの思いを正確に伝え相手とのコミュニケーションも外さない方法は主語が「私=I」の「Iメッセージ」です。

「お前が大きな音でテレビを観ることでお父さんは集中して本が読めなくて困ってるんだよ」…これが「Iメッセージ」です。

ポイントは「行動」「影響」「感情」です。

行動→お前が大きな音でテレビを観ることで
影響→お父さんは集中して本が読めなくて
感情→困っているんだよ

その後に「だから音を小さくしろ」と言ってしまうとせっかくの「Iメッセージ」がその瞬間に「YOUメッセージ」になります。
「Iメッセージ」で思いを伝えると相手はこちらの思いをちゃんと受け止めてくれるケースが多いと言われています。


■「Iメッセージ」と「聴き方」との切り替え
自分の意見を伝え、相手の考えを聴くというのはコミュニケーション(会話)の基本です。
しかし、いくらIメッセージを活用して伝えても、「相手を変えてやろう」という想いが心の奥底にあると、しつこく何度も同じメッセージを発することになります。これは「審判的表現」といい、圧力によるメッセージ(=お前が変われ!)になってしまいます。

その際は、まず相手の立場に立ち切って傾聴することが大切です。これが「Iメッセージ」と「聴き方」との切り替えのタイミングです。相手の話を聴くことにより、相手の「抵抗」がとれて相手は安心して、自ら変わることができるのです。また、相手の立場を理解することで、こちらの心にも変化が現れることもあり、他者理解と自己成長が同時に促進されます。

「期待と願望」、「推論と思い込みのズレ」が対人関係のトラブルの元になるのです。
大切なことは“相手を変えようとせず、相手を分かろうとせよ”です。


コミュニケーションとはキャッチボールのようなものです。いくら良いことでも一方的な話と言うのは聴いていてしんどいです。だから、コミュニケーションがドッジボールにならないように、「聴き方」や「伝え方」を意識してお子さんとのコミュニケーションを図り、信頼関係の構築に努めてください。
投稿日:2015-05-18
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