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お悩みNO.442
熟睡できない母よりさん
息子の引きこもりと家庭内暴力削除
息子(27歳)が引きこもり、家の中で暴力を振るっています。ことの始まりはこの4月に大手家電量販店の契約社員をやめたところから始まりました。派遣から契約にかわり、8年近く勤めました。最初は正社員になると言って頑張り、トップセールスで表彰されたりもしましたが、会社も景気ぐ悪くなり、上司からの圧力もあって鬱状態になり退職に至りました。
1ヶ月くらいは家でゴロゴロしていたのですが、体調が整ってくると、警察か消防の国家試験を受けると言って、勉強を始めました。昼間は図書館に行き、夜は家で身体を鍛えるという生活でした。
7月
に失業手当てをもらう手続きのため職安を訪れたところ、職員の方から万が一のために、ボイラーの職業訓練校を受けたらと言われ、受けたのですが、あっさりと落ちました。たぶん本人は受かると思っていたのでしょう。
始めは、本来なりたいものでないからと言いっていたのですが、勉強もしなくなり部や屋にこもるようになり、8月末の警察と消防の試験も受けに行きませんでした。
それから一週間ほどして、部屋で暴れるようになり、仏壇を叩き割り、神棚を引き摺り下ろしました。
それからは部屋の引き戸を叩き割ったり、食器を部屋に割り散らしたり、ダイニングテーブルを叩き割り、今はまいにち車を壊している状態です。
私が(落ち着こう!)と言っても(うるさい!うるさい!)と向かってくるので、話しになりません。
暴力の度が過ぎるので、神経の高ぶりを抑える薬を飲ませようと、鬱の診断をしてくれた心療内科に行ったのですが、本人が来ないと薬は出せないとのこと。
心療内科の先生は、本人が自暴自棄のときは、これでもかこれでもかと親にひどいことを繰り返すと言っていました。
そして親の口から(もうお前なんか見捨てる!)と言わさせようとするのだそうです。
それでも親はどんなことがあってもお前を見捨てないぞという一貫した態度を取っていれば、子どもはやがて立ち上がりますとのことでした。
そうだなと思いました。
けれど3日に一回くらいの暴力がだんだんエスカレートし、今は毎夜毎夜 暴力が続き私は眠ることができなくなってしまいました。今は睡眠導入剤を使っついますが、家の中の音が皆ものの壊れる音に聞こえてしまいます。
たぶん誰とも話さず、1人でこもって出口のないトンネルの中で疎外感を抱いている本人が一番辛いのだと思います。
私は見守ることしかできず、ちょっとでめ顔を見せると(何か食べる?)とか明るく声かけをするようにしていますが、こうやっていることがいいことなのかはわかりません。
実は9年前にも、地方の大学を辞めて戻ったときにも、引きこもり家で暴力をふるいました。家を壊して家族にも怪我を負わせました。
働くようになっても、気に入らないことがらあると暴力が出ることがありました。
心療内科では精神病でも人格障害でもないと言います。
暴力で紛わさなければならないほどの彼の苦しみが理解できないでいるのです。第三者を入れたほうがいいのでしょうか。
それとも本人が立ち上がるのを待つべきでしょうか。
投稿日:2015-10-10
返信 1
伊藤幸弘教育研究所さん
熟睡できない母さんへ削除
はじめまして。
書き込みありがとうございます。
27歳の息子さんに関するお悩みですね。

家庭内暴力に悩まれているとのこと。

すべてが当てはまらないかも知れませんが、以下に「家庭内暴力」に関してまとめましたので参考にしてください。
投稿日:2015-10-10
返信 2
伊藤幸弘教育研究所さん
熟睡できない母さんへ削除
「家庭内暴力の対処法」

まず家庭内暴力の原因としては「子供返り=退行」が挙げられます。

子どもは親を自分の持ち物だと思い込み自分の言いなりにならないと爆発してしまう状態になります。
その場合、いくらおかしなことを言って来ても、またいくら忙しくても手を止めて子供の横に座りうなずきを忘れずじっくり話しを聴いて悪かったと思うことは素直に謝ることが大切です。

30分もあれば暴言は止まり翌日には何事もなかったかのようにケロッとしています。
親がいい加減に聞いていると子供の暴言は2〜3時間続き、しまいには怒りがおさまらず夜中、親の寝室に来て朝まで暴言を聞かされたり、翌日も何時間も暴言を聞かされることになり、それがエスカレートして家庭内暴力へと繋がるのです。

子どもは話しているうちに大声になります。
その声が耳に入り余計に興奮してしまうのです。

また子供の言葉に反論してしまうと余計に子どもを怒らせることになります。

この退行を抑えれば、家庭内暴力に繋がりません。

それには身体接触は止めさせることです。
そのためには、「止めなさい」「イヤだ」とはっきりと言うことです。

また、家庭内暴力は家庭でしか起こりません。
家庭内暴力を起こす子どもは、学校や近所など第三者の前ではまったくそう言う面は見せずいい子であるケースが多いです。
したがって家に誰かを下宿させるという方法も考えられます。

また実際に暴力を振るわれた場合は100%拒否する姿勢を示すことが最も重要です。
暴力に対して暴力で対抗すると必ず復讐されます。暴力は暴力の連鎖を生むだけでなのです。

前述の対処が無理な場合は親(ほとんど母親)が別の場所に避難することも検討してみてください。
その際は、子どもには必ずメッセージを残すことも忘れずに。
「○○くんのことは大切だけど暴力には耐えられないので家を出ます。母より」というメッセージで良いと思います。

そうすると、直後に子どもから電話が来るが携帯には出ないようにしてください。
出ても「テメー、どこ行ってんだ。必ず見つけ出してぶっ殺すぞ」と言われるのがオチです。

2〜3日後に携帯やメールに「ごめんなさい」というメッセージが子どもから来ます。
時間を置くと子どもは後悔し反省するので「帰って来て」という電話が頻繁に入ります。

その段階で子どもとは毎日5分くらいは電話で話しをして2週間ほどしてから食事を作りに家に帰ります。
ただし食事を作ったらまた家を離れる。
子どもは母親の食事を食べて母のありがたみを改めて感じるのです。

また母親が離れることで「母親は本気だ」と言うことを子どもは感じ「今度、暴力を振るえば母親は二度と帰ってこない」と思うようになります。

1ヶ月で十分効果はありますが、一生の問題なので、出来れば2ヶ月の期間を考えた方が良いでしょう。

そして子どもに二度と暴力を振るわないと約束させることも必要です。
これで家庭内暴力は収まり再発することはないはずです。

ただし子どもが謝ったからと言ってすぐに戻ってしまうと「どうせ暴力を振るってもまた謝れば戻ってくる」と言う思いが植えつけられてしまう危険性もありますのでご注意ください。
投稿日:2015-10-10
返信 3
熟睡できない母よりさん
返信ありがとうございます削除
今(夜11時ころ)また車をバーベルで叩き出した息子のもとに行きました。追い詰める気持ちはありません。息子は逃げたので後を追いました。話しがしたかったのです。追いかけているうちに私たちは裸足で歩いてしまいました。
息子の表情は苦しそうでした。
実はうちは、5歳上の長男が軽い知恵遅れでで、高校卒業して就職にこぎ着けるまで私はかかり切りでした。
当の次男はそれを見ていたせいか、小さいころから手がかからず、良い子だったので
誇りに思う気持ちと安心があったのだと思います。
でも可愛いと思う気持ちはいつも持って、接触してきたつもりでした。
でも知らず知らず追い詰めていたのだと思います。
親に負担をかけてはいけないと。
子ども返りという意味 よくわかります。
わたしは裸足で息子を追いかけながら、謝りました。追い詰めちゃったんだねって。
それでも、息子は私を振り切って走りました。私も走りましたが追いつけません。
足の裏が痛かったです。
でもこういう痛みを、彼は27年間感じて生きていたんだと思います。
車なんて壊れてしまっていいです。
話しを聞いてくださり、ありがとうございます。
投稿日:2015-10-11
返信 4
伊藤幸弘教育研究所さん
熟睡できない母さんへ削除
足の痛みよりも心の痛みの方が辛かったことでしょう。
お子さんの27年間、感じてきた痛みを感じ取ることができたのはご自身にとってもお子さんにとっても大切な一日になったのだと捉えましょう。

我々はよく
「過去と他人は変えられない。
 変えられるのは未来と自分」とお伝えしています。

ここで言う「他人」は自分以外の人を指します。
したがってお子さんであっても他人です。
そう、我が子であっても変えることはできないのです。
むしろ、変えようとせず、分かろうとしなければなりません。

変えられるのは自分自身。
「親が変われば、子も変わる」のです。
まずは親が変わりましょう。

では何を変えるか。
それは自分の受け止め方(捉え方)です。

そうすれば変えられないと言われている過去だって変えられます。

もちろん、過去の事実は変えられません。
でも、過去の形くらいならいくらでも変えられるのです。

以下の参考となる内容をまとめましたのでお時間のある時にでも読んでみてください。
投稿日:2015-10-11
返信 5
伊藤幸弘教育研究所さん
熟睡できない母さんへ削除
「自分を変える」

自分を変えたいけど変え方が分からない。自分を変える為にはどうするべきなのでしょうか?
まず…自分の中にも「変えられるもの」と「変えられないもの」…があることを認識することが優先されます。

この二つを分類してみると…
自分の中の変えられるもの→「思考」「行動」
自分の中の変えられないもの→「感情」「生理的反応」
…に区別できます。

例えば…
今、この掲示板を読んでるあなたに対して
「1+1は?」と聞いたら「2」と答えるでしょうし(思考)
「PC(またはスマホ・携帯)に向かいながら首を回して」と言ったらそのようにできるはずです。(行動)
このように「思考」や「行動」はインストラクション(指示)があればすぐに変えられます。

ところが!
「電車に乗り合わせた見知らぬ人を好きになってください」と言ってもいきなり好きにはなれませんし(感情)
「胃液を通常の5倍出してみてください」と言っても自分ではコントロールできません。(生理的反応)

「感情」や「生理的反応」はダイレクトには変えられないものです。

それを踏まえると…「自分を変える」ということは「思考」と「行動」を変えるしかないのです。

…でもこれが難しい。
ホームで電車を待っているとします。これがまた、ちょっと急いでいる時に限って遅れる。
だいたいの皆さんは電車が来るべき方向を覗き込みイライラしてしまうでしょう。
しかし、いくら覗き込んでも電車が来る時間は変えられません。…にも関わらず僕たちは覗き込んでしまう。
「変えられないもの」とは分かっているものの一生懸命イライラを募らせているのです。

自らの力では電車が到着する時間を変えることが出来ないのであれば待っている時間に新聞や本を読むとか調べものをするとかした方が時間を有効に使えますし自分にとってもプラスなはずですよね。

このように日常の良くあるケースから徐々に「思考」や「行動」を変えていくクセをつける。
これが自分を変える近道であり、その先の未来を変えていけるヒントがあるのだと思います。

心理学では「過去は変えられない」といいます。
でも、このように自分を変えることで今現在の物事に対する受けとめ方や、捉え方が変わり、もしかしたら…「過去の事実」は変えられないにしても「過去の形」くらいは変えられるかも知れません。

投稿日:2015-10-11
返信 6
伊藤幸弘教育研究所さん
熟睡できない母さんへ削除
「ABC理論」

自分を変えていくには、まず自分の受けとめ方を変えていくことが必要です。
そのヒントとして、アメリカの臨床心理学者、アルバート・エリスが提唱した論文の「ABC理論」という考え方を紹介します。

「A・B・C」は以下の通り。
A:Activating event(出来事)  
B:Belief(受け止め方、信念、固定観念)  
C:Consequence(結果)

出来事(A)があって、結果(C)があるのではなく、間に受け止め方(B)による解釈があるという考え方です。
この受け止め方(B)が「肯定的(ポジティブ)」な受け止め方であればプラスの感情になり、「否定的(ネガティブ)」な受け止め方であればマイナスの感情となります。

例えば、以下の通りです。
【否定的(ネガティブ)な受け止め方】
(A)旅先で雨が降った → (B)せっかくの旅行が台無し   → (C)憂鬱な気分で楽しくない旅行だな
【肯定的(ポジティブ)な受け止め方】
(A)旅先で雨が降った → (B)観光客が少ないかもしれない → (C)静かに景色を楽しめるな

同じ出来事でも受けとめ方を変えると結果が変わってきますよね。

このように受け止め方を変えること(=ビリーフ修正)が、「自分を変える」→「自分を好きになる」→「他者も肯定できる」→「他者から好きになってもらえる」→「そんな自分を更に好きになる」という好循環につながり、「自己成長」にもつながっていくことにもなります。
投稿日:2015-10-11
返信 7
yoshie2さん
ご教示ありがとうございます。削除
いろいろ考えさせられます。
私と亡くなった母の関係が良くなかったことなど。私が母親になりきれていなかったのかもしれません。でもご教示を心の隅におき、この子は必ず良くなると信じて歩いていこうと思います。ありがとうございます。
投稿日:2015-10-11
返信 8
伊藤幸弘教育研究所さん
yoshie2さんへ削除
必ず良くなる!
そう信じることが大切です。
そのために親が関われることはたくさあります。
頑張ってください。

そして、いつでも来てください。
投稿日:2015-10-12
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