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お悩みNO.657
ミカンさん
親子関係修復出来ず…削除
悩んでいます。今度中3になる長男は中1の三学期から無気力&不登校になりました。息子はそれまでは成績も良くクラスでもリーダー的存在の子でした。私は初期対応を間違い、無理に登校させようとしたり厳しく叱りました。すると息子から「こうなった原因は全てお母さんだ!」と言われました。何をしても褒めてくれずもっと頑張れと言う。また「お父さんや先生たち大人も友達も他人は誰も信用できない」と… それから私も反省し色々調べているうちに伊藤先生のサイトを見るようになりました。コミュニケーションの取り方など実践しているうちに息子も態度が変わって来ていたのですが…なかなか生活面は良くならず、そして未だに何か気にくわないことがあれば「全てお母さんのせい」「世界で一番嫌いな人間」「死んで欲しい」と言われます。先日、我慢出来ず大喧嘩になりました。息子が殴りかかって来たので、敗けられないと取っ組み合いの喧嘩でした。主人が止めに入ったのですがその時に息子から「どれだけ自分が悩んでいると思っているのか!」「本当にお前が嫌いなんだ」「お願いだからあきらめてくれ」と言われました。
私はどんなに努力しても親子関係を修復するのは無理なのか…と愕然としました。私はどこかで、以前のような息子に戻って欲しいという気持ちがあり、それがプレッシャーになっているのか… だとしたら、このまま放ってしまった方が息子のためになるのか…と。
主人は甘えた考えの息子に対し、何もしなくていい!と言います。勉強をしないのなら高校も行かなくていい。早く自立させるべきだと。
私はどうしてもあきらめきれません。私は息子と距離を置くべきなのでしょうか…。
投稿日:2017-04-06
返信 1
若者教育支援センターさん
ミカンさんへ削除
はじめまして。
書き込みありがとうございます。
中3のご長男に関するお悩みですね。

我々のサイトをご覧いただき、色々と実践されているとのことですね。
ありがとうございます。

コミュニケーション方法はこれからも継続してください。
継続は力なりです。

一方で生活面や母親であるミカンさんに対する態度はなかなか改善されないとのことで心配ですね。

親子の関係を一気に修復するのは難しいです。
掛けた時間の倍の時間を掛けるくらいのお気持ちでいた方がいいですよ。
焦りは禁物です。
一歩ずつ、ゆっくりと・・・が基本です。
投稿日:2017-04-07
返信 2
若者教育支援センターさん
ミカンさんへ削除
また、ご主人のおっしゃる「早く自立させるべきだと」というのは、言葉としては決して間違っていません。
ただし、「何もしなくていい!」「勉強をしないのなら高校も行かなくていい」というお考えは決して自立を促す親の行動だとは思えません。
むしろ、子育ての放棄です。

自立が遅い原因は、「過干渉」なのです。
過干渉は過保護としつけに大きく関わっています。
「過保護・過干渉・しつけ」に関しては以下にまとめていますので参考にしてください。
投稿日:2017-04-07
返信 3
若者教育支援センターさん
ミカンさんへ削除
「過保護・過干渉・しつけ」

よく、「過保護は子どもの教育上、良くない」ということを耳にします。
過保護が子育てをしていく上での悪い代名詞にもなっているのです。

「あの子は過保護で甘やかされたので、自分勝手で協調性がない」とはよく聞かれる言葉です。
しかし過保護はほんとうにわがままな子どもにしてしまうのでしょうか。
子どもは親(主として母親)をとおして、心の発達でもっとも大切な自分が生まれてきた世界への基本的信頼感と、自分の存在に対する自信を獲得して成長していきます。
そのためには自分の欲求がいつもしっかり受けとめられ、十二分に愛され保護される必要があります。
要するに、子どもは本能的に親の愛情を欲しているのです。そして親の愛情により子どもは健やかに育つのです。

大きくなってもわがままや甘ったれの原因というのは、過保護ではなく、親の無関心が原因です。
子どもに対する親の愛情が薄いと、育児放棄的になるか、逆に何でも与えてその場をしのごうとする「過保護的な行動」になるか、のどちらかではないでしょうか。
つまり同じ「過保護的な行動」であったとしても、親の愛情があるか、または親の無関心かにより、子どもに対する影響は正反対になるということです。

一般的に「過保護は子供をダメにする!」というのは、実は後者(親の無関心)のことであると思います。
では、親の愛情があれば過保護でも問題ないのか?というと「問題ない」と思います。
むしろ小さいうちに子供の欲求を満たしてあげれば、子どもは満足して過度に欲求をすることはなくなってくるということです。

いつまで経っても、大人になっても欲求が収まらないというのは、先に書いた「親の無関心」が原因のひとつにあるのです。
いくらモノを与えても子どもは満たされないということです。
子どもが本当に欲しいものはモノではなく、そのモノを通して親の愛情を感じることではないでしょうか。

子どもがオッパイを欲しがれば与えればいいし、子どもが抱っこを要求すれば抱っこしてあげればいいし、何かを欲しがれば出来る範囲で与えればいいと思います。

ただし、親の思いは率直に子どもに伝えることも大切です。
例えば経済的に無理のあるものを欲しがっている場合は「買えない」ことをきちんと伝え、代わりに手作りにチャレンジするとか、抱っこしてあげたいけど大きな荷物を持って無理な時や体が弱くて難しいときは、家で座ってなら出来ることを伝えたりすればいいのです。
無理のない出来る範囲での「過保護」は大いにやってあげるべき、そしてそれらは「子どもの自律」の妨げにはならないというのが我々考えです。

ちなみに、危険なこと、人としてやってはいけないこと、これらは「しつけ・教育」の問題であり、過保護とはまた違った性質のことなので、それらと混同しないで欲しいと思います。

過保護と過干渉はつい混同されがちですが、その性質はまったく異なるものです。
多くのご相談を受ける中で、昨今は親による子どもへの過干渉がとても多いと感じています。

過干渉とはその名のとおり「過度に人に干渉すること」です。
この過干渉は大いに子どもの「自律」の妨げになります。

一般的な子供への過干渉の例を言うと
・子供が欲求していないことに良かれと思い口を出す
・必要以上に子供の言動に口を出す
・先回りして良し悪しを植えつける

幼児期になると子どもはのびのびと自発的に行動するようになります。
あらゆることに興味を示し、何度失敗しても叱られても、またすぐ忘れて果敢に挑戦していきます。
親は心配で見ていられませんから、つい手を出します。
しかし、この規制や干渉が強すぎると子どもは親の愛情を失うことを恐れて、“偽りの前進”や退行現象に陥ったりすることになります。
ですから「過干渉には注意」が必要です。

「過干渉」の何がいけないかと言うと、まずは子どもの考えや思い、意見を無視して干渉するということです。
ここで難しいのは先ほど挙げました「しつけ」と「過干渉」の境です。

「しつけ」はもちろん大事なことです。
子どもに口を出したくなくても、しつけの一環として口を出さざるをえないことは当然あります。
子どもの意見だけを尊重するわけにはいかない場面はあります。

それはもちろん大事なことであり、子育ての過程では、親としてやっていかなければならないことです。
しかしここで言う「過干渉には注意」が必要というのは、親の考えや価値観を過度に植えつけようとすることを意味します。
人は誰だって性格や考え方、価値観は異なりますし、それは親子だって同じことなのです。

過干渉の危険な要素はその親の価値観を子どもに植えつけようとし、親の価値観に反すれば注意して正そうとすることです。
更に過干渉を例えると、ごはんを食べるのが遅いから「早く食べちゃいなさい」と言うのはいいのですが、早く食べるように手伝ったり、食べる順番をいちいち指摘したりすることは「過干渉」と言えます。
また、今日は暑いから「こっちの服にしなさい」と言うのはいいのですが、それを過度に強要したり、子どもがたいして興味がないのに、親が良かれと思うことで遊ばせたり、習い事をさせたりすることも「過干渉」と言えるでしょう。
よく耳にするのは、特に害はないけれど、親が不愉快に思うことは止めさせようとしたり、何かにつけ、あーしろこーしろと指示をしたりすることも「過干渉」です。

これらの例で、「しつけ」「過保護」「過干渉」の違いが何となくご理解頂けるかと思います。

過干渉でよく言われているのが、「親の子どもに対するマインドコントロール」です。
その結果、子どもは何が良くて、何が悪いかの基準を正しく理解することが出来ずに、親の顔色が基準になってしまうのです。
子どもは自分の考えで行動出来なくなる恐れがあり、自分(子ども)の価値観で良し悪しを判断することを認められず、親の価値観が優先されてしまうのです。
これでは子どもの「自律」が育たないのは当然のことであると言えます。

しかしこの手の親は、なぜ子どもが自律できないのかが理解できてない場合が多いのです。
結果的に更に親の干渉が増え、そして子どもの自律は更に遠のくという悪循環が生まれてしまうのです。

注意すべき点は、親が過干渉にしていることを気づかない場合です。
早く気づけばいいのですが、自分で気づくのは、なかなか難しいことです。
親に自分の望むことを十分にしてもらっている子どもは、家庭以外でも先生の手をわずらわせないで仲間と仲良くのびのびと遊べます。
ですから友だちのなかに入っていくのが上手か下手かをみるとよくわかります。
保育園や幼稚園で親から何日も離れられない子、いつも先生の周りにまとわりついていて、友だちのなかに入っていけない子は過干渉の可能性があります。
先生の周りでいい子になってお手伝いしている子はまだいいのですが、先生のいやがることをわざとたくさんして関心をひく子でしたら要注意です。

カウンセリングを進めていく中で感じるのは、過干渉の親というのは、親自身が周りから受けいれられていないケースが多いと感じています。
自分が受けいれられないのに子どもを受けいれることは難しいです。
自分が孤独ですから、子どもが自分のいうことをきかないと許せないのです。
子どもが唯一の話し相手であり、受け入れてもらえる相手であり、コントロール可能な対象なのです。

ですから、過干渉の親にならないために、親自身の人間関係をよくしていくことが大切と言えます。

夫婦関係は元より、地域や親戚、友人関係を良くし、お互いに受けいれられる状態でなければいけません。
そうした親は、子どもの話を聞くだけでなく、子どもの願いもかなえることができます。

孤独になるにしたがって過干渉になり、ゆくゆくは虐待するようになるのです。
しばしば体罰をする親や教師に多いパターンです。親や教師自身が我慢できない。
親同士・先生同士が孤立していては、どんなに優秀な親や教師であっても、いい子育てや教育、指導はできません。
そのためには、コミュニケーションが最も大切なのです。

干渉も、やリ方によっては過干渉になりかねません。
子どもがいやがる塾や習いごとに無理やりに、いつまでもつれていくことがあります。これは過干渉です。
子どもの個性と能力と、いやがる度合を見て、干渉か過干渉かをみきわめればいいのです。

ただし、子どもが望んでいないことをしてはいけない…ということではありません。
ここで申し上げたいのは「過剰にしてはいけない」ということです。
どこまでが過剰で、どこまでが過剰でないか、これはそれぞれの家庭の価値観、環境、文化、親子との関係などで決めればいいことです。

親と子の関係は、普段から、子どもの言うことをたくさん聞いてあげていれば、親の言うことも聞かせやすいということがあります。
いつもたくさん言うことを聞いてもらっていれば、子どもは少しぐらい我慢できるのです。
あまり聞いてあげていない子に我慢しろと言っても我慢できるものではありません。

また普段よく話を聞いて欲求をかなえてもらっていれば信頼感もあります。
信頼している人の言うことはよく聞くけど、信頼していない人のことはちょっとしたことでも聞けないのです。

よく、「怒るはダメで、叱るがいい」と言います。我々も以前はそう伝えていました。
決して間違いではありませんが、大事なことが抜けています。
それは「誰が」と言うことです。

信頼している人から怒られても、それはすべてがいやなわけではありません。
信頼していないとから上手に叱られてもストレスしか感じません。
信頼関係で結ばれている親子であれば、多少感情的になって怒ったとしても「自分(子ども)のために言ってくれているんだ」と思ってもらえるはずなのです。

ですから、普段から子どもの欲求をよく聞いて、良い親子関係を作っておくことが大切です。
子どもの欲求をたくさんかなえてあげ、子どもが願ったとおリの愛し方をする…これが保護であり、過保護であっても、ちっともかまいません。
そして満たされている子どもには、ある程度の干渉もできます。

重要なのは、「親の欲求不満を満たすための過干渉」は慎んでもらいたいということです。
投稿日:2017-04-07
返信 4
ミカンさん
返信ありがとうございます。削除
14年間の過干渉が今になって返って来ているのですね。思い当たることばかりです。
息子は小さい頃から外ではお利口でしたが、家では育てにくいタイプの子でした。
屁理屈ばかり言うのです。
幼稚園や学校に相談していましたが、帰って来る言葉は「外で悪くて家でお利口の方が困るんですよ。発散出来る場があることは良いことです」でした。
思い起こせばいつも長男のことが気掛かりで、こんな調子ではいつか本人が困ると先回りの発言ばかりしていました。その横で次男はのびのびと育っています。
ここ最近は息子から話しかけて来ることが多くせっかく関係が上手く行っていたのに、喧嘩の後から部屋にこもり食事も夜中に起きてきて一食しか食べていません。心配で心配でたまりません。「放っておいて欲しい」と言っているのに声をかけてしまいます。これも過干渉になるのでしょうか… 自信を持って子育てしてきたつもりが今は何が正解なのか…全くわかりません。

今度中1になる次男が間に入ってくれて長男に声をかけてくれています。今も部屋から笑い声が聞こえて来ました。ずっと不機嫌でこもっていたので安心し、ありがたいのですが、子どもに頼るのも情けないです…

若者教育支援センターさんの返信を何度も何度も読み返しています。

幸い我が家は夫婦間や友人関係は良好です。
長男だけが親子関係が悪いのです。この先修復できる時が来るのか…とても不安です。

文章がまとまらず…すみません。
投稿日:2017-04-07
返信 5
若者教育支援センターさん
ミカンさんへ削除
まとまった文章でなくてもいいのです。
この掲示板に想いをぶつけてください。
感情のまま殴り書きでもいいのですよ。
人は心の中のモヤモヤを文字にすることで頭や心が整理できますから。
将来、この掲示板を読み返した時に「あー、あの時はこんなことがあった」と思えるように。
今が、過去になったときにこの経験は必ずお子さんとミカンさんを成長させてくれます。
「止まない雨はありません。
 明けない夜もありません」
解決しない親子関係はありません。
解決しない不登校もないのです。
投稿日:2017-04-08
返信 6
若者教育支援センターさん
ミカンさんへ削除
中3と言えば思春期真っ只中です。
ご長男であれば、思春期の子どもの子育ては親としてはもちろんはじめてですよね。
以下にまとめたものがありますので参考にしてください。
投稿日:2017-04-08
返信 7
若者教育支援センターさん
ミカンさんへ削除
「思春期・反抗期 対処法」

■反抗期は自律のための儀式
「反抗期は、親と子の別れ、自立のための儀式です。
喜怒哀楽を思う存分に分かち合いましょう! 」

これは、私が反抗期の子供を抱えて相談に来られるお母さんにお伝えするメッセージです。
子どもが反抗期になりますと、非行に走りはしないか、 暴力をふるわれたりはしないかとびくびくしたり、怖がったりするお母さんがおられますが、自分の産んだ子を怖がっていたのではどうしようもありません。
ですから、反抗期に大切なことは、子どもに負けないということです。
そして、どれだけぶつかり合うかということです。

反抗期というのは嵐の晩、一艘の船に親子に迎えあわせに乗っているようなものだと思うのです。
どうせ揺れるのなら大きく揺れ動けばいいのです。
イヤッというほど葛藤が多ければ多いほど、子供はスッと自立するものです。
反抗期は親子の存在をこれでもかこれでもかと確かめ合う時期ではないでしょうか。
過ぎてしまえば寂しすぎるほどで、家族にとっては、一番にぎやかな時期といえるでしょう。

ところが今の親(特に母親に多い)は、子どもと真正面から向き合っていないケースが多いのではないでしょうか。
それは本をただせば子育てに自信がないからだと思います。
その原因はいろいろあるでしょうけれど、一つにはいじめや自殺、ひきこもりといったマスコミから流される情報に振り回されて親が不安をかき立てられて、それが自信のなさにつながっているように思います。

何から手を付けていいのかわからず心配性になっているのでしょう。
案外、仕事が忙しいからと逃げているケースも多く見受けられます。
つまり、子どもの心が見えないのではなくて、見える位置に立とうとしていないということです。

親が子育ての上でできることは何かといえば、「待つ」「見守る」「じゃまをしない」ということです。
そして、子供が育つ上で大切なことは、「食べる」「寝る」「遊ぶ」の三つです。

このそれぞれの三つのリズムを周りに振り回されることなく親と子できっちりと守ることができれば、子供は健やかに育ってくれます。
これは動物の子育てに学ぶところが多いのですが、当たり前のリズムを守ることが子育ての基本で、人間の場合には、これに学びが入るわけです。

ところがこの学びが問題で、今の親は学力ばかりに気を取られて、リズムを崩してしまうことが多いように思います。
成績が良いからといって心に問題がないとは限りません。
子どもには子どもらしい環境、時間を整えてあげることが大切ではないでしょうか。

■ブーメラン!言った言葉、態度は必ず返ってくる
ところで、反抗期は思春期に限ったことではありません。
生まれてから、二、三歳の頃に第一反抗期が始まり、その後も大なり小なり続くわけですが、中でも「三つ子の魂百まで」と言われるように、幼少期思春期を支える土台となります。
また、親が子どもに言った言葉や態度は、必ず反抗期に戻ってきます。
では、生まれてから思春期までの子どもにどのように接すればよいのでしょうか?
各年代別にまとめました。該当しない年代もあるでしょうが参考にしてください。

●0歳~3歳
おんぶ・抱っこ・一緒にねんねと、スキンシップの時期。母と子の信頼関係は、ここからスタートします。

●3歳~6歳
自己主張が一番強い時期で親の世話をとても嫌います。
自己主張、自立の時期です。
何でも「自分で、自分で」となりますので、この時期は子どもがやりたいことを思いっきりやらせましょう。
少々のことは大目に見てあげればいいのですが、よく子どもと同じレベルのお母さんがおられますね。

「お母さん嫌い、自分でやる。ダメ、やる。」
「そんなこと言う子、お母さんも嫌い。」

「ダメ、イヤ」が同じレベルなのです。
これではいけません。
子どもが「自分で」と言ったことには、できる限り手を出さずに見守ってあげることが大切です。
そして「上手ね」と言って褒めてあげる。あるいは共感してあげればいいのです。
とにかくこの幼児期のいろんな小さな体験の積み重ねがとても大切で、それが生きる力のバネとなるのです。

●小学校低学年期
家庭中心の生活から学校中心の生活になります。
いわゆる「先生中心のメダカ社会」です。
その中でも三、四年生は中間反抗期といって、しきりに言い返す、口答えをする時期です。

そんなときは軽く受け流すくらいの余裕を持ちたいものです。
でも中には反抗の仕方を教えているようなお母さんもいますね。
「あらまあ、あなたって随分頭がよいのね」と感心すれば良いだけなのですが、親が子どもに言い返したり悪態をついたりして、子どもがグーの音も出なくなるほどやり込めてしまうのは考えものです。

それからこの時期に親がしてしまいがちなのが、「○○すれば△△してあげる(買ってあげる)」という交換条件をつけてしまうことです。
これは交換条件を提示しないと何もしない子どもになってしまいます。
それは親が子どもに負けてしまった姿であり、親がいけないのです。

あとは「やれ」と命令されればイヤになりますから、むしろお願いしてみることをお勧めします。
子どもはたいていのことは聞いてくれますよ。

●小学校高学年期
ギャクングエイジといわれ、集団で遊ぶ時期です。
仲間とのつながりができ、グループで行動する時期です。
これができないと、むしろ思春期のステップを踏み外しやすいものです。

そしてこの頃には、学校で性教育が始まります。
また、心と身体がアンバランスな時期であり、反抗もさらにダイナミックになって「うるせー、てめー」と暴言を吐いたり、壊す、割る、殴るなど、物に当たることも多くなります。

しかもこの時期は父親を意識して尊敬し始める反面、お母さんをとにかく嫌うようになります。
そうなりますと母親の方も必死になってオロオロしだすケースがありますが、まだまだかわいい時期です。
子どもを恐れずしっかり向かい合いましょう。

要はお母さんがどれくらい子どものことがかわいくて、許容できるかということなのです。
そしてもし問題が起きた場合は、お母さんとの関わり合いが一番です。
ともかく子どもを信頼して大きく受容する。
受け止めてあげて、「あんたに任したよ」の一言で解決する場合も随分あります。

●中高生期
この時期は、成績・異性・将来の何かと気になる三つ感情の起伏は激しくなり、幸福と絶望が交錯する時期です。
それだけに気分の浮き沈みが激しい不安定な時期ですので、特に男の子の場合は、会話でしっかりと抱きしめ(I love you」の声援をでっかく送りましょう!)。
いわゆる二人称の関係が非常に大事で、「お母さんはなんと言われてもいい。あんたのためにどう思われてもいいんだよ。だってうちの子だもん。私が産んだ大切な子なんだもん」という言葉や態度が、子どもの心の安定につながります。

他人にどう思われようが構わないという姿勢がとても大切です。
ところが、たいてい子どもが非行に走り始めると、近所にどう思われるだろうか、誰それの家にどう思われるかという、親の見栄が子どもをおかしな方に導いてしまうのです。
特に母親はやはり子どもの心の居場所になれる、そういう親であること。
そして本当に必要なときに手を貸すことができる親であることが大事だと思います。

それから、反抗期になると、それまで子どものことにはあまり関わらなかった父親が、突然、口を挟むことがありますが、これは場合によっては逆効果になることがあって、わざわざ非行に走らせることになる、大きな要因となります。
つまり、これまで子育てをずっと母親任せにしていた父親が突然出てくると反抗期の子どもにすれば、「何を今更、そんなこと言われる筋合いない。父親は何もお母さんの助けもしないで」とかえって反発を招いてしまうのです。
だいたい父親の接し方は怒ったり、怒鳴ったりの一辺倒過ぎるのです。
それではなかなかうまくいきません。

反抗期の父親の関わり方、特に息子との関わり方はすごく大事です。
「おれは父親だ」と肩に力を入れ過ぎて、やたらに権威を振るうこともないと思います。
「すまなかったなあ。今まではちょっと忙しかったから構わなかったけれども。できればお父さんも仲間に入れてくれる?」と言えば、男同士でもきっと仲良くなれますよ。
いずれにしても、思春期は不機嫌で無愛想なものです。そのことを良く理解した上で接してあげましょう。

●メッセージ
ゆとりを持ちましょう!
子育てに行き詰まったら、とにかく外に出て行くことをお勧めします。
一日中家の中でずっと考えていても何も解決できません。
外に出て、同じ年ごろの同じ立場のお母さんたちと話を交わすだけでもかなり違います。

また、草花や自然を眺めたり、動物を飼ったりするのも良いでしょう。
親(特に母親)の、ゆとり、安定感が子育てには何より大切です。
これは時間的なゆとりではなく、気持ちのゆとりです。
ゆとりはゆとりを生みます。

例えば、幼児期の場合であれば、子供と一緒の外に出て、五分でもいいからちょっと手足を止めて、道端に咲く一本の花や夕焼けを見て「きれいね」って語りかける。
このゆとりが、優しいゆとりのある子を育てるもとになるわけです。

反抗期においても同じ事でしょう。
我々は良く「反抗期は大波小波のサーフィン」とお話するのですが、親子で「さあ次はどんな波が来るかな」とむしろ楽しみに待ち受ける。
この先の社会のタタキ台、しっかりと受け止めさえすれば、すべて肥やしになります。
それくらいの気持ちのゆとりを持ちたいですね。

■子どもの一生のうちの貴重な時期
子どもにとって反抗期は人生のプロセス、自立するためのステップです。
それまでは親を人生のモデルにしてきたわけですが、反抗期になると、親を軽蔑したりして、親を乗り越えよう乗り越えようとする時期です。
いずれ社会に立つ上でのタタキ台であり、甘え・依存からの決別の時であり、なくてはならない時期なのです。

また、自分で自分をどうすればいいのか分からない、ある意味つらい時期とも言えるでしょう。
ですから、親子で喜怒哀楽を思う存分分かち合い、別れの瞬間を確かめ合えばいいと思います。

子どもに残せるものは、大学教育でも何でもありません。
ともに交わす会話、言葉であり、それらすべてが親から子へのメッセージであり、親から子への遺言なのです。
怖がらずに、恐れずに、逃げずに、反抗したいだけ、させるだけさせましょう。

スッ!と自立します。
過ぎてみれば寂しすぎるほど・・・。
投稿日:2017-04-08
返信 8
ミカンさん
新学期初日登校しました。削除
おはようございます。
新学期が始まりました。
この数日間ほとんど会話をしていなかった長男でしたが、昨夜の夕食は家族と一緒に食べました。
次男がずっと間に入ってくれていて、私にも「お母さん大丈夫だよ。だって中学に入ったら一緒に登校しようよと言ったら「いいよ」って返事したから!」と言ってくれました。
私も「待つ」「見守る」「じゃまをしない」を心に決めて行動しました。
昨夜は徹夜して春休みの課題をしていたようで…今朝は家庭科の課題があるから味噌汁を作らせてと息子から話しかけて来ました。プリントには毎日食事を作ってくれて感謝していると書いてありました。

今回の件で私がどれだけ息子の自立を邪魔していたのかを理解しました。
また今日から焦らずゆっくりコミュニケーションを取っていこうと思います。
投稿日:2017-04-10
返信 9
若者教育支援センターさん
ミカンさんへ削除
新学期を期に何かいい流れが来ているのではないでしょうか。
そう、焦らず、ゆっくり、一歩ずつ・・・です。
コミュニケーションは一日にしてならず。

食事を共に摂るのはとても効果的なんですよ。
投稿日:2017-04-11
返信 10
ミカンさん
長男 その後…削除
こんばんは。
先週は3日登校できました。
夕食も以前のようにまた家族揃って食べるようになりました。
新しい担任の先生がとてもよくしてくれて長男にも私にも熱心にサポートしてくれています。
長男もまた色々と私に話しかけて来るようになりました。

欠席した日は「体がきつくて起き上がれない」と言い夕方まで横になっていましたが、担任に伝えると「学校では本当によく頑張っています!約一年間休んでいたので外に出るだけでも疲れるはずです!」「キツイと正直に言えたことがすごい!」「一学期はまず焦らず、心の充電をしながら徐々に学校に気持ちが向くようにしましょう」と言ってくれました。私にも息子を干渉しないように毎日電話でアドバイスをしてくれて本当にありがたいです。

その反面…昼夜逆転の生活になっているからか、どんなに日中「キツイ」と言っていても夜になると元気になり遅くまでテレビを見たり夜食を食べて過ごしている長男を見るとモヤモヤします…
休日の今日も昼間は「気分が悪い…」と言って習い事を休んだのですが (これは本人が絶対にやめたくないと言った習い事ですが、きついと宿題をしていませんでした)
今はリビングから笑い声が聞こえます。

弟が、日中寝ている長男を見て「明日一緒に自転車で買い物に付き合ってくれる?」と誘ってみたら「行く」と返事したそうです。

学校や習い事を休んで、遊びになると起き上がれる長男にまた腹が立って来るのです。

これも息子の充電になるのでしょうか…。

私たちが、疲れたら気分転換に甘いものを食べたりお酒を飲んだりするのと同じ…と考えたり…

待つ、見守る、じゃまをしない…
自分に言い聞かせています…
投稿日:2017-04-15
返信 11
若者教育支援センターさん
ミカンさんへ削除
>待つ、見守る、じゃまをしない…
>自分に言い聞かせています…

その意気です。
「親」という字は「木」の上に「立って」「見る」と書きますよね。

>「学校や習い事を休んで、遊びになると起き上がれる」
これには腹も立つでしょう。
でも充電期間とはそのようなものです。

充電中は極力あれこれ言わずに見守る。
でも大事な時は木から降りてそっと背中を押してあげる。
このタイミングが難しいのですが、「これが正解」というものはありません。
お子さんとのコミュニケーションの中でその言葉のトーン、表情等から判断するしかないのです。
投稿日:2017-04-16
返信 12
若者教育支援センターさん
ミカンさんへ削除
不登校は甘えではありません。
いじめ、先生や友人との相性、家庭環境等で心が折れている状態です。
しかし、いまだに不登校に関する理解不足から「甘えている」「根性が足りない」「逃げているだけ」と言う方もいます。
不登校の子どもたちには、部屋から出られない人もいます。
それは、部屋から出ようとしていないのではなく、部屋から出ることができないのです。
怪我で両足を骨折している人に「マラソンを走れ」とは言いません。
走らない人に「甘えている」とも言いません。
どうか「不登校」に関する正しい知識、また不登校の子どもたちに対する「受容と共感」の姿勢で接してください。
そして何よりも優しく接してあげてください。
投稿日:2017-04-16
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