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お悩みNO.467
みゆきさん
中学1自閉症と暴行削除
はじめまして。
どうにもならなくなって書き込みをしました。

息子は自閉症スペクトラムで感情のコントロールが難しいのです。

一昨日はゲームを決めた時間以上やったあと(ここまではまぁ仕方ないかで多少のオーバーは認めやらせました)でも更に23時までにやらなきゃいけないゲームがある!と23時まえにコンビニに出掛けていきました。0時頃更にWi-Fiを飛ばせと言ってきたので、駄目だよもう0時過ぎてると何度か言ってるうちに口論になり、夕方話していた話の内容やいろんな事が頭に浮かんだのか、息子キレてかなりの暴行を受けました。殺されると思いました。やっとの思いで外に逃げて警察を呼びました。最初は警察にも暴言を吐いていましたが、すぐに落ち着きました。警察が帰った後は、テレビを観て笑ったり歌ったりしていました。

私が全治4週間の怪我だったって伝えると、良かったね、お前が全部悪いんだろといいます。

離婚や引っ越しと親の都合で可哀想な思いをさせてきました。それも全部お前が悪いお前のせいだと言って、不登校になりました。引っ越さなければ今頃ちゃんと学校に行っていた!と父親と電話で口論になっていました。

親としては何とか助けてやりたい。
強制的に施設などに入れるしかないのかなと考えていますが、果たしてそれで更に見放されたと卑屈になり、更に私を恨むのではないか。
色々な思い不安が一気に来た感じで、どうしたらよいか…

施設は嫌だと暴れるであろう息子を無理やり発達障害児の施設などに入れるのは、苦しいけれど、そうする時なのでしょうか。
投稿日:2015-11-28
返信 1
伊藤幸弘教育研究所さん
みゆきさんへ削除
はじめまして。
書き込みありがとうございます。
中1の息子さんに関するお悩みですね。

自閉症スペクトラムで感情のコントロールが難しいとのこと。
ゲームの時の一件は警察沙汰にまでなってしまわれたようですね。
全治4週間の怪我とのことで大変だったかと存じます。
そんな中でも「なんとか助けてやりたい」との思いがあり、施設へ預けることも選択肢のひとつと思っているとのこと。

ゲームにこだわりを持って没頭し過ぎてしまうのは、自閉症スペクトラムの特長の一つである、「思考や行動の柔軟性が未熟で、こだわりが強い」ということがあるのかもしれませんね。

既にご存知かと存じますが、その際の教育的支援としては、「肯定的ではっきりした表現」が求められます。
例えば「席を立ってはいけません」ではなく、「席に座ります」というように。

ゲームのときも「ゲームは0時を過ぎているからダメ(またはいけません)」よりも、「0時になったら布団に入って眠りましょう」という方がいいでしょう。

また、本質的な理解を求めるより、適応的な行動(社会に受け入れられる方法)を教えると良いそうです。
相手の気持ちを考えるのは苦手ですがが、具体的な行動は身につけることができるという特長もあるので、例えば、人との距離を取るのは難しくても、前にならえの距離は取ることができるというように具体的な示唆が大切でしょう。
(ただし、例外もあることを教えてください)

また、「構造化(TEACCH)」にも注目しましょう。
それに関しては以下を参照してください。
A) 物理的構造化(空間)
「ここでなにをやるのか」

B) 時間的構造化
「今何をやるのか」

C) 活動内容や順序の構造化
「今取り組む活動」について「何をどのような手順でやるのか」

D) 指示などの視覚化
「活動内容や目標などの必要な情報を、文字や絵カード(シンボル)などで示す」

投稿日:2015-11-28
返信 2
伊藤幸弘教育研究所さん
みゆきさんへ削除
さて、「施設は嫌だと暴れるであろう息子を無理やり発達障害児の施設などに入れるのは、苦しいけれど、そうする時なのでしょうか」とのご質問ですが、確かにそれで更に見放されたと卑屈になったり、更にみゆきさんを恨むかもしれません。

でも、選択肢としては間違っていないと思いますよ。
今回の一件のようなことが続けばみゆきさんご自身も疲れ果ててしまいます。
我が子に優しい表情ひとつ向けられなくなってしまう可能性だってゼロではありません。

「見放す」のではなく、「子どもの将来のために専門家に任せる」という認識でいいのではないでしょうか。
投稿日:2015-11-28
返信 3
伊藤幸弘教育研究所さん
みゆきさんへ削除
この掲示板へ訪問頂くすべてのご相談者の方に我々が最初にお伝えしている内容があります。

それは「コミュニケーション」に関してです。
長くなって申し訳ございませんが、以下にご紹介しますね。

すべて当てはまらないかもしれませんが、ひとつでも参考になれば幸いです。
投稿日:2015-11-28
返信 4
伊藤幸弘教育研究所さん
みゆきさんへ削除
コミュニケーション(「聴き方」「伝え方」)

■信頼関係の構築
お子さんとの信頼関係の構築を図るためには円滑なコミュニケーションが大切です。
カウンセリングの領域では、カウンセラーとクライアントの信頼関係(専門的には“ラポール関係”といいます)が絶対条件といわれます。ではその円滑なコミュニケーションを図るにはどうすればいいのでしょう。
コミュニケーションの2つの柱ともいえる「聴き方」と「伝え方」に関して紹介します。


■「聴き方」
「聴き方」を意識しながらお子さんからの話を聴いたことがありますか。「話し方教室」とか「話し方の本」というのはありますが「聴き方」に関する本は意外と少ないのです。しかし、円滑なコミュニケーションを図る上ではこの「聴き方」が特に重要です。

ここではあえて「聴く」という文字を使います。物理的に音が耳に届く「聞く」でもなく、言葉であれこれと尋問する「訊く」でもなく、「心」の文字が入っている「聴く」です。これは、相手を受け入れて相手の話しに耳と心を傾けることを意味します。専門用語では「傾聴」と言います。

相手の話を上手に「聴く」ためには以下の2つの聴き方に分かれます。
その2つとは、「受動的聴き方(パッシブリスニング)」と「能動的聴き方(アクティブリスニング)」です。
それぞれポイントは3つあります。


■「受動的聴き方(パッシブリスニング)」の3つのポイント
1.黙って聴く
これは簡単なようで意外と難しいです。しかし、すべての「聴き方」のベースとなる姿勢です。相手の話しに意見を割り込まずまずは黙って聴いてあげる聴き方です。黙って相手を聴き、受容してあげることで信頼関係は更に強いものになるでしょう。

2.うなずく
「メラビアンの法則」をご存知でしょうか。1対1で話したときに、どのように影響を及ぼすかというと、話の内容などの「言語情報が7%」、口調や話の早さなどの「聴覚情報が38%」、あいづちやうなずき等、見た目などの「視覚情報が55%」の割合であったという実験結果があります。この割合から「7-38-55のルール」とも言われ、「言語情報=Verbal」「聴覚情報=Vocal」「視覚情報=Visual」の頭文字を取って「3Vの法則」ともいわれています。

話しの内容により大きくうなずいたり小刻みにうなずいたりする聴き方です。大きくうなずくときは「なるほどねぇ〜」と言う意味があり、小刻みなうなずきは「もっと話して」という意味を持ちます。それにより相手は「聴いてもらえている」という満足感が得られます。


3.思いを引き出す
「それ、面白そうだからもっと聴かせてよ」「それ大変だったね。もう少し詳しく話して」「それについて、あなたのほうでも何か言いたいことがありそうだね」、「あなたにとって大事なことのようだね。詳しく聴かせて」等のようにひと言、付け加えることで相手を気持ちよく話させてあげることが大切です。
(※注意:実際の会話は「あなた」ではなく、必ずお子さんの名前を呼んであげてください)


■「能動的聴き方(アクティブリスニング)」の3つのポイントは…
1.話しを繰り返す
相手の発した言葉の語尾をこちらが繰り返して発しながら聴く方法です。会話にいいリズムがうまれて話しやすくなります。そして、相手は「自分の話を聴いてもらえている。理解してもらえている」となります。

ただし相手が意見を求めている場合は繰り返しによる聴き方はいったん中断してください。相手から何かを質問をされている場合にその質問を繰り返しても堂々巡りになってしまいます。その際は、はっきりと親としての回答をしてあげるといいでしょう。

2.話しをまとめる
相手の話をある程度の段階でまとめてあげると会話のリズムにアクセントがつき、これも効果的です。
例えば、お子さんが悩みを打ち明けたとします。悩みを打ち明け始めると人は一気に捲くし立てるように話し始めます。それこそ途中でさえぎりたくなるくらいに。その際に、最後まで聴いてそれをまた繰り返す方法(話しを繰り返す)をすると時間が掛かる作業ですし余計に混乱を生じます。その際はある程度こちらで話をまとめてあげるのです。

3.気持ちを汲む
「それは嬉しかったね」「それは悔しいね」「それは腹が立つよね」。こんなふうに相手の心の中の気持ちをこちらの言葉として伝えることで相手は安心した気持ちで話しを出来ます。高級クラブに高いお金を払ってまで、サラリーマンが通うのは、高級クラブのママさんたちはこの「気持ちを汲む」等、聴き方に長けているからなのです。


■伝え方
相手に何かを思いを伝えるときには相手に「何を伝えたか」ではなく「何が伝わったか」が大切です。それを意識することで、部下に対して自分は上司にどれだけ大切に思われているかを実感させる効果があります。それを伝えるためには「言葉」が大切です。

「これは言わなくても分かるだろう」、「恥ずかしくてこんなことは言えない」。まずはそういった考えを排除して時間をたくさん使っていきましょう。

相手に思いを伝えたいときは、「Iメッセージ」が効果的です。相手の行為や出来事を非難がましくなく、事実を述べる伝え方です。
相手にメッセージを伝えるとき、次の2通りの方法があります。それは、「YOUメッセージ」と「Iメッセージ」です。
コミュニケーションを外す人は、往々にして主語が「YOU=あなた」の「YOUメッセージ」になってしまっているケースが多いです。

例えば…僕がリビングで本を読んでいたとしましょう。
そこへ子どもが入ってきてテレビを大きな音で見始めた。
僕は感情のままに…「うるさい!」「ボリュームを小さくしろ!」「隣の部屋で見なさい!」…と言ってしまう。
これは主語が「あなた=YOU」ですよね。
「“お前が”うるさい!」「“お前が”ボリュームを小さくしろ!」「“お前が”隣の部屋で見なさい!」

こちらの思いを正確に伝え相手とのコミュニケーションも外さない方法は主語が「私=I」の「Iメッセージ」です。

「お前が大きな音でテレビを観ることでお父さんは集中して本が読めなくて困ってるんだよ」…これが「Iメッセージ」です。

ポイントは「行動」「影響」「感情」です。

行動→お前が大きな音でテレビを観ることで
影響→お父さんは集中して本が読めなくて
感情→困っているんだよ

その後に「だから音を小さくしろ」と言ってしまうとせっかくの「Iメッセージ」がその瞬間に「YOUメッセージ」になります。
「Iメッセージ」で思いを伝えると相手はこちらの思いをちゃんと受け止めてくれるケースが多いと言われています。


■「Iメッセージ」と「聴き方」との切り替え
自分の意見を伝え、相手の考えを聴くというのはコミュニケーション(会話)の基本です。
しかし、いくらIメッセージを活用して伝えても、「相手を変えてやろう」という想いが心の奥底にあると、しつこく何度も同じメッセージを発することになります。これは「審判的表現」といい、圧力によるメッセージ(=お前が変われ!)になってしまいます。

その際は、まず相手の立場に立ち切って傾聴することが大切です。これが「Iメッセージ」と「聴き方」との切り替えのタイミングです。相手の話を聴くことにより、相手の「抵抗」がとれて相手は安心して、自ら変わることができるのです。また、相手の立場を理解することで、こちらの心にも変化が現れることもあり、他者理解と自己成長が同時に促進されます。

「期待と願望」、「推論と思い込みのズレ」が対人関係のトラブルの元になるのです。
大切なことは“相手を変えようとせず、相手を分かろうとせよ”です。


コミュニケーションとはキャッチボールのようなものです。いくら良いことでも一方的な話と言うのは聴いていてしんどいです。だから、コミュニケーションがドッジボールにならないように、「聴き方」や「伝え方」を意識して相手とのコミュニケーションを図り、信頼関係の構築に努めてください。
投稿日:2015-11-28
返信 5
みゆきさん
その他の問題が…削除
お返事ありがとうございました。
色々と書籍も読み、同じような方法をやっては来ました。
不登校になってからは、リビングのTVの前に布団を敷き、そこで寝起きし、ご飯を食べています。

今回の暴行の件もあり、やはり私ひとりで育てるのはもう無理だと考え、田舎の両親と暮らす決断をしました。
両親と祖母、妹夫婦にも手伝って貰い、
皆で見ていこうと決めたのですが…
本人は、隣町に友達が居るため、死んでも引っ越さないといっています。

その友達(A君)は、高1でその子の信者の様になっています。
何をするにもA君が基準です。
A君にも学校に行くよう説得もしてもらいましだが、全くダメでした。
根は優しい子のようなので、
私もそこまでA君を信用しているならと、
内緒で説得を頼んだのですが、その事を息子に喋っていました。

コンビニでゲームが出来ることや、そのやり方の詳細(深夜でもコンビニに出掛けて行きます)、
アニメが好きでアニメイトへ頻繁に誘ったり(その度に金出せと言ってきます)、
息子の嘘に加担する。息子が悪いこと(自転車窃盗)をしていても、注意せず見逃す等。
金銭感覚も、遊び方も違うのに、どちらもそれを分かってない、言って聞かせても分からない。
このまま十代を一緒に過ごさせるのも怖いと感じています。

先日、私の妹が話をしてくれた時は、
「このままでは駄目なことは分かっている」と言っていたようです。
その時も帰っておいでと話してくれたのですが、
「Aが居るため居る限りは帰らない。
Aが居なかったら、すぐにでも帰る。」と話したそうです。

どう説得したら、実家に帰ろうと思えるのか…。
年末に皆で話すことを決めています。
投稿日:2015-12-11
返信 6
伊藤幸弘教育研究所さん
みゆきさんへ削除
年末に皆さんで話し合っていい方向に向かうことを期待しています。

説得するには、A君をあまり否定しないことです。
どうしても「A君さえいなければ」と思うあまり、A君を全否定したくなり、言葉に出してしまいたくなりがちです。
しかし、それはお子さんには「自分を否定された」と捉えられてしまいます。
残念ながらお子さんにはA君の存在がすべてなのです。

まずは、A君とA君との関係を受け止めましょう。
その上で、「施設に入るか、実家に戻るか」の選択肢を提示してみてはどうですか。
施設よりも実家の方がいいと言うでしょうから。
施設に入ったらA君とも会えなくなる。
だったら実家の方が…となる可能性が高いです。

この段階で「この場に残る」という選択肢は与えません。

それでもどうしても嫌なら学校に行くことを条件にこの場に留まる。

いくつかの交換条件を提示してみてはどうでしょう。
投稿日:2015-12-12
返信 7
伊藤幸弘教育研究所さん
みゆきさんへ削除
A君からの“洗脳”を解くにはA君に代わる対象を見出してあげることです。
誰かその対象となり得る人物はいませんか。
投稿日:2015-12-12
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