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お悩みNO.504
まめたさん
小六男児 登校不安定削除
小学校6年男児の母です。
秋口から 「学校やだな〜!」が口癖になり、二学期の終業式1週間前から 朝から登校できなくなりました。

3学期に入ってから、欠席は一日ですが、ほぼ毎日 三時間目や給食からの登校しています。
朝は出かけても、門の前で引き返してきます。

現段階で、登校を促したほうが良いのか、本人のつらい気持ちを共有して無理をさせないほうが良いのか 悩んでしまいます。
投稿日:2016-02-16
返信 1
伊藤幸弘教育研究所さん
まめたさんへ削除
はじめまして。
書き込みありがとうございます。

小6のお子さんが登校不安定になっているとのことですね。
さぞ、ご心配でしょう。

登校を促した方がいいのか、それとも無理させない方がいいのか…とのことですが、まず「学校が嫌だなぁ」と思ってしまった原因は何なのでしょうか。

原因がはっきりしないと解決策も的外れなものになってしまいます。
まずはその辺をお教えください。

その際に強引にお子さんに原因を聞かないことが大切です。
日常のコミュニケーションの中からお子さんの心の機微をつかんでください。
日々のコミュニケーションから親子の信頼感家の構築を図っていただければと思います。

コミュニケーション方法に関しては、この掲示板に書き込みを頂く方、ほとんどの方に最初にお伝えしている内容を以下にまとめましたので参考にしてください。
投稿日:2016-02-18
返信 2
伊藤幸弘教育研究所さん
まめたさんへ削除
コミュニケーション(「聴き方」「伝え方」)

■信頼関係の構築
お子さんとの信頼関係の構築を図るためには円滑なコミュニケーションが大切です。
カウンセリングの領域では、カウンセラーとクライアントの信頼関係(専門的には“ラポール関係”といいます)が絶対条件といわれます。ではその円滑なコミュニケーションを図るにはどうすればいいのでしょう。
コミュニケーションの2つの柱ともいえる「聴き方」と「伝え方」に関して紹介します。


■「聴き方」
「聴き方」を意識しながら相手からの話を聴いたことがありますか。
「話し方教室」とか「話し方の本」というのはありますが「聴き方」に関する本は意外と少ないのです。
しかし、円滑なコミュニケーションを図る上ではこの「聴き方」が特に重要です。

ここではあえて「聴く」という文字を使います。物理的に音が耳に届く「聞く」でもなく、言葉であれこれと尋問する「訊く」でもなく、「心」の文字が入っている「聴く」です。これは、相手を受け入れて相手の話しに耳と心を傾けることを意味します。専門用語では「傾聴」と言います。

相手の話を上手に「聴く」ためには以下の2つの聴き方に分かれます。
その2つとは、「受動的聴き方(パッシブリスニング)」と「能動的聴き方(アクティブリスニング)」です。
それぞれポイントは3つあります。


■「受動的聴き方(パッシブリスニング)」の3つのポイント
1.黙って聴く
これは簡単なようで意外と難しいです。
しかし、すべての「聴き方」のベースとなる姿勢です。
相手の話しに意見を割り込まずまずは黙って聴いてあげる聴き方です。
黙って相手を聴き、受容してあげることで信頼関係は更に強いものになるでしょう。

2.うなずく
「メラビアンの法則」をご存知でしょうか。
1対1で話したときに、どのように影響を及ぼすかというと、話の内容などの「言語情報が7%」、口調や話の早さなどの「聴覚情報が38%」、あいづちやうなずき等、見た目などの「視覚情報が55%」の割合であったという実験結果があります。
この割合から「7-38-55のルール」とも言われ、「言語情報=Verbal」「聴覚情報=Vocal」「視覚情報=Visual」の頭文字を取って「3Vの法則」ともいわれています。

話しの内容により大きくうなずいたり小刻みにうなずいたりする聴き方です。
大きくうなずくときは「なるほどねぇ〜」と言う意味があり、小刻みなうなずきは「もっと話して」という意味を持ちます。それにより相手は「聴いてもらえている」という満足感が得られます。


3.思いを引き出す
「それ、面白そうだからもっと聴かせてよ」「それ大変だったね。もう少し詳しく話して」「それについて、あなたのほうでも何か言いたいことがありそうだね」、「あなたにとって大事なことのようだね。詳しく聴かせて」等のようにひと言、付け加えることで相手を気持ちよく話させてあげることが大切です。
(※注意:実際の会話は「あなた」ではなく、必ず相手の名前を呼んであげてください。特に相手がお子さんの場合は名前を呼ぶことが効果的です)


■「能動的聴き方(アクティブリスニング)」の3つのポイントは…
1.話しを繰り返す
相手の発した言葉の語尾をこちらが繰り返して発しながら聴く方法です。
会話にいいリズムがうまれて話しやすくなります。
そして、相手は「自分の話を聴いてもらえている。理解してもらえている」となります。

ただし相手が意見を求めている場合は繰り返しによる聴き方はいったん中断してください。
相手から何かを質問をされている場合にその質問を繰り返しても堂々巡りになってしまいます。
その際は、はっきりと自分としての回答をしてあげるといいでしょう。

2.話しをまとめる
相手の話をある程度の段階でまとめてあげると会話のリズムにアクセントがつき、これも効果的です。
例えば、相手が悩みを打ち明けたとします。
悩みを打ち明け始めると人は一気に捲くし立てるように話し始めます。
それこそ途中でさえぎりたくなるくらいに。
その際に、最後まで聴いてそれをまた繰り返す方法(話しを繰り返す)をすると時間が掛かる作業ですし余計に混乱を生じます。
その際はある程度こちらで話をまとめてあげるのです。

3.気持ちを汲む
「それは嬉しかったね」「それは悔しいね」「それは腹が立つよね」。
こんなふうに相手の心の中の気持ちをこちらの言葉として伝えることで相手は安心した気持ちで話しを出来ます。
高級クラブに高いお金を払ってまで、サラリーマンが通うのは、高級クラブのママさんたちはこの「気持ちを汲む」等、聴き方に長けているからなのです。


■伝え方
相手に何かを思いを伝えるときには相手に「何を伝えたか」ではなく「何が伝わったか」が大切です。
それを意識することで、相手に対して自分はどれだけ大切に思われているかを実感させる効果があります。
それを伝えるためには「言葉」が大切です。

「これは言わなくても分かるだろう」、「恥ずかしくてこんなことは言えない」。
まずはそういった考えを排除して時間をたくさん使っていきましょう。

相手に思いを伝えたいときは、「Iメッセージ」が効果的です。
相手の行為や出来事を非難がましくなく、事実を述べる伝え方です。

相手にメッセージを伝えるとき、次の2通りの方法があります。
それは、「YOUメッセージ」と「Iメッセージ」です。
コミュニケーションを外す人は、往々にして主語が「YOU=あなた」の「YOUメッセージ」になってしまっているケースが多いです。

例えば…僕がリビングで本を読んでいたとしましょう。
そこへ子どもが入ってきてテレビを大きな音で見始めた。
僕は感情のままに…「うるさい!」「ボリュームを小さくしろ!」「隣の部屋で見なさい!」…と言ってしまう。
これは主語が「あなた=YOU」ですよね。
「“お前が”うるさい!」「“お前が”ボリュームを小さくしろ!」「“お前が”隣の部屋で見なさい!」

こちらの思いを正確に伝え相手とのコミュニケーションも外さない方法は主語が「私=I」の「Iメッセージ」です。

「お前が大きな音でテレビを観ることでお父さんは集中して本が読めなくて困ってるんだよ」…これが「Iメッセージ」です。

ポイントは「行動」「影響」「感情」です。

行動→お前が大きな音でテレビを観ることで
影響→お父さんは集中して本が読めなくて
感情→困っているんだよ

その後に「だから音を小さくしろ」と言ってしまうとせっかくの「Iメッセージ」がその瞬間に「YOUメッセージ」になります。
「Iメッセージ」で思いを伝えると相手はこちらの思いをちゃんと受け止めてくれるケースが多いと言われています。


■「Iメッセージ」と「聴き方」との切り替え
自分の意見を伝え、相手の考えを聴くというのはコミュニケーション(会話)の基本です。
しかし、いくらIメッセージを活用して伝えても、「相手を変えてやろう」という想いが心の奥底にあると、しつこく何度も同じメッセージを発することになります。
これは「審判的表現」といい、圧力によるメッセージ(=お前が変われ!)になってしまいます。

その際は、まず相手の立場に立ち切って傾聴することが大切です。
これが「Iメッセージ」と「聴き方」との切り替えのタイミングです。
相手の話を聴くことにより、相手の「抵抗」がとれて相手は安心して、自ら変わることができるのです。
また、相手の立場を理解することで、こちらの心にも変化が現れることもあり、他者理解と自己成長が同時に促進されます。

「期待と願望」、「推論と思い込みのズレ」が対人関係のトラブルの元になるのです。
大切なことは“相手を変えようとせず、相手を分かろうとせよ”です。


コミュニケーションとはキャッチボールのようなものです。いくら良いことでも一方的な話と言うのは聴いていてしんどいです。だから、コミュニケーションがドッジボールにならないように、「聴き方」や「伝え方」を意識して相手とのコミュニケーションを図り、信頼関係の構築に努めてください。
投稿日:2016-02-18
返信 3
まめたさん
小六男児 登校不安定 削除
ご回答ありがとうございます。

行きたくなくなった原因は
学校の中に、自分の居場所がなくなるようなことが 重なったことだと思います。

通信制のゲームをしていないので、話についてけなくなった。
話を聞いていても、知らないくせに話を聞くなと言われた。

クラスの大半が入部している運動部が。大会で上位成績を収めた。
音楽部の子どもは一緒に喜んだが、関係ないだろうと仲間に入れてもらえなかった。それからしばらくは、一緒に遊んでもらえなかった。

本人が入っている音楽部で、6年生がコンテストに出ることになり、各パートから1名ずつ参加資格。
子どもの楽器だけ、6年が2人いたので
揉めるのが嫌なので話し合いもせずに、友達に譲った。男子四名中三名が参加し、(息子以外全員参加)
部活内でも居場所がなくなり、部活に行きたくなくなった。
また、副部長をしているのですが
副部長のくせに何もしないし、知らないと言われ、ミーティングなどで 協力をしてもらえなかった。
(副部長はなりたくてなった訳ではない)

この三つの出来事が一週間くらいの間に立て続けて起こり、自信喪失につながったと思います。

そのことにより、些細な言葉にも 敏感になり、いつも泣いて帰ってきたり、寝る前に感情を吐き出し泣きじゃくることが多くなりました。


学校に相談に行きましたが、
普段の様子は とても楽しそうで信じられないとのことでした。
二学期は毎週様子を聞きに行きましたが、変わった様子はないとのこでした。
二学期の終業式の10日ほど前から登校しぶりが始まりました。

現在は、学校と業間休みまでに登校すると約束し、登校できない場合は電話すると約束しています
給食前であったり、朝から行ったりと 日によって まちまちですが 3学期は1日休みました。

現在の状況としては、学校の雰囲気は秋口のような感じではないけれど、
やっぱりあの時を思い出すと怖くて、嫌で 行きたくないし 不安だと言っています。

投稿日:2016-02-20
返信 4
伊藤幸弘教育研究所さん
まめたさんへ削除
不登校の原因を教えていただきありがとうございます。

それはさぞ、お子さんにとっては苦痛だったことでしょう。
居場所がないって本当に辛いです。

しかも、自分が悪いことをしてそうなったのではなく、自分は何ひとつ悪いことをしていないのですから。
(もちろん、だからといって、ゲームなど、なんでもかんでも認めるのが良いわけでもありません)。

学校には相談されたとのことですが、学校側の対応がいまひとつ納得できません。
学校では変わった様子がない…のではなく、学校では変わった様子を見せられなかったのです。
我慢して、我慢して、それでも我慢の限界がきて、こうなってしまったのです。

でも、こうなる前には必ず何らかのSOSのサインが出ていたはず。
その小さなサインを見落としていたのは学校側であり、(すいません)親です。

学校と親で更に協議して、お子さんの心を救ってあげてください。
受容と共感の姿勢でお子さんの心の声に耳を傾けて、解決してあげてください。

それが大人の役割りです。
投稿日:2016-02-20
返信 5
まめたさん
ついに休みがちに削除
こんにちは

お返事ありがとうございました。

残すところ 卒業式まで 7日となりました。
その後、登校しぶりが、体調に出るようになり、休みがちになっています。
先週は2日しか行けませんでした。

今まで、誰かのことが嫌い!とはっきりと言ったことがなかった息子が、
クラスメイトの名前を出し、
嫌いなんだよね。と言葉にすることができました。

そして、
その後に、担任の先生が大嫌いなんだよね。
早く 卒業したい。
もし、担任が違ったら、こんなことになってなかったかもしれない。と 言うようまでになりました。

今日は13時から、しぶしぶ登校しましたが、これから 残り1週間 登校を促してよいものかどうか 考えてしまいます。

嫌だけど、行かなくちゃいけない。
わかっているけど、どうしていいのかわからない。と言っている子どもに、

辛いんだね。と 寄り添いながらも、
母自身も、ただ 待つだけでよいのか 考えてしまいます。
投稿日:2016-03-09
返信 6
伊藤幸弘教育研究所さん
まめたさんへ削除
ただ待つだけ・・・というのは何もしないということではありません。
子どもからの自立自律を待ちながらも、親としてできることはすべてやる。
このくらいの想いがなければいけません。

卒業式まで7日。
この7日間をどう過ごすかでお子さんの今後を左右するのです。
自信を持たせるための7日にするか、ただ時間が過ぎるのを待つ7日にするか。

もちろん、前者がいいですよね。

どうすればいいのか考え抜いてください。
考えるだけではなく、考え抜く・・・のです。
投稿日:2016-03-09
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