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お悩みNO.514
マロンくんさん
登校したいのに、できない娘削除
はじめまして。
中1の娘が不登校になって1カ月です。
1カ月の経過としては、最初は起きれないから始まりました。部活動と並行しての、チーム練習が週4日夜10時まであり、体力的な疲れだと思い、気がすむまで休ませようと思いましたが、休ませても休ませても、体調は回復することなく、むしろ悪化傾向。一時期は自力では起きてこれなくなり、私に支えながらやっと体を起こす日もありました。小児科にも何件か見てもらいましたが、どこも異常なしでした。

その間、ずっと学校が怖いと訴えていました。理由を聞くと、周りの人間関係が面倒だと言い始め、娘は全員と仲良くやりたいのに、周りはそうではなくグループで動いたり、時には聞きたくもない悪口を聞かされたり…とそんな環境が怖いと言います。
また、成績優秀な娘をライバル視する子もいるらしく、嫌味を言われたりするそうです。それでも、笑顔で対応してきたみたいです。

今まで娘は、誰とも仲良くしていることが自分の長所でもあり、自信だったと言ってます。それが中学になってうまくいかないことからストレスを溜めてきたことがわかりました。唯一の自信を失ったとも言ってます(まだ良いところは沢山あるから、自信持っていいよとは声かけはしてます)

体調はだいぶ落ち着いてきて、クラス復帰を目指してます。保健室や別室ではなく、いきなりクラス復帰でなければ意味がない!と言ってます。クラスは好きで、もうすぐクラス替えだからそれまでに思い出を作りたいんだと、前向きには考えられるようになってきましたが、なかなか行動に移せずにいます。

毎朝、行きたいのに行けないと葛藤しては、泣いてる娘を見るのがとても辛いです。今後、何て声をかければ良いでしょうか?
投稿日:2016-03-06
返信 1
伊藤幸弘教育研究所さん
マロンくんへ削除
はじめまして
ご相談ありがとうございます。
中1の娘さんの不登校に関するお悩みですね。

行きたいのに行けない。
きっと娘さんが一番自分を歯がゆく感じていることでしょう。

原因は人間関係とのこと。
誰とでも仲良くできるのはとても素敵なことです。
一方で・・・残念ながら、誰とでも仲良くできる子を良く思わない他者もいるということは事実です。
これは年を重ねるごとに多くなることでしょう。
中学生くらいになると悲しかなそのようなことは起きます。

ただし、だからと言ってお子さんの「良い部分」をなくしたくないですよね。

ただし、今の状態でそれを押し通すように伝えても改善はないでしょう。

まずはお子さんのメンタルを最優先に考えましょう。
おそらく今は自分に自信を失っている状態でしょう。
以下に「自分に自信を持つ」ことに関してまとめましたので参考にしてください。

また、ここに書き込みをして頂くすべての方にお伝えしているコミュニケーション方法も以下に紹介します。
親子のコミュニケーションの参考にしてください。
このコミュニケーションは親子関係だけではなく、お子さんがクラスメイトとの関係でも活用できるはずです。
投稿日:2016-03-07
返信 2
伊藤幸弘教育研究所さん
マロンくんへ削除
「自分に自信を持つ」

―― どうしても自信が持てない…
―― 日常生活を送る中で、自分に対してOKが出せない…
―― 堂々と人と接することができない…

こうした悩みを持つ方はとても多くいらっしゃいます。

かといって、そんな時に自信を持とうと頑張って努力しても、どうしても自信を持てないことも多いもの。それには、自信を持てない隠された理由があるからなんですね。
それでは、いったいどうしたら自信を持てるようになるのでしょうか?

まずは、「自信を持てない」という状態について見直してみましょう。「自信がない」という状態には、いくつかの具体的な“症状”があります。

◆何をしても不安で、他人からの意見に怯えてしまう
◆始める前からダメだと思って、やらずに終わってしまう
◆やってみようと思った途端、不安があふれだしてストレスフルな状態になる
◆自分よりも他者のほうが優れているように見えて、比較して落ち込んでしまう
◆自分の良いところが認められず、どんなに頑張っても劣等感がぬぐえない
◆評価してもらっても、自分で自分のことが認められないため、他者からの評価を受け入れられない
◆自分を認めることができないため、行動が起こせない

あてはまるものはありませんか?

「自信がない」というと漠然とした感情のようですが、こうして分析してみると、心の状態と行動(現象)が連動していることがほとんどなんですね。

逆に、「本人が努力してきた過去がある、才能がある、周囲から認められている、客観的に見てできている」という実態に関わらず、本人が「“自信を持てない”と思っている」ことです。

実際に、「周囲から見ればできているのに、あの人は自信がない」とか、「どうしてそんなに自分を否定してしまうの?」と感じることも少なくありません。けれども、本人にしてみれば、「強烈な自己否定感」と、「それゆえに思ったとおりに行動に移せない」という二つの事柄と戦っている状態なのです。

なぜこうした自己否定感や行動できないという状態が生じてしまうかというと、それは、「もともと本人に対して否定的な意見を植え付けた人間がいる」ということが原因です。

人は子供時代、肯定的な意見を聞かせられて育ったり、あるいは、失敗したときに優しく受け容れてもらったりしていると、その状態を記憶し、自分でも他者からしてもらった肯定的な態度を繰り返すようになります。
けれども、子供時代にそれがなく、親や先生、周囲の人間から否定的な意見しかもらえなかった人は、大人になってからもそのときの態度を無意識に真似してしまい、自分に対して自罰を繰り返すようになるんですね。
そして、否定された経験を軸にして、自分のことを自分でマイナス査定し、推し量ってしまうのです。
誰しも、誰からも教えられたことがないことは、実行することができません。それは、「自信を持つ」という心の状態であったとしても、同じことです。自信というのは、「能力や良いところを認め、育てるという経験」がなければ、できないものなのです。
つまり、「認められ、褒められた経験がない」ために、その方法を理解できず、与えられた否定しかできない、ということが「自信がない」という状態です。

こうした状態のときは、過去に親や周囲の人間が自分を否定してきたように、自分の否定的なところにばかり焦点が当たっています。
人は良いところも悪いところもあって、それが普通なのですが、あまりにも否定されて育ったために、自分の肯定的な要素を認められないということを繰り返しているんですね。

だからこそ、こうした不安定で苦しい内的な状態を変えるためには、自分で自分を見る視点を変え、育て直すことが必要になってきます。
視点を変え、自分を育て直す方法としては、次のように少しずつ考え方を変えていくことです。

◆ありのままの自分を認め、子供の頃に言ってもらえなかったプラスの言葉がけを自分に対してしてあげること
◆他者の価値観で判断するのではなく、自分の判断で自分の成し遂げたことを認めること
◆過去にしてきたことで、他人からは認めてもらえなかったことを、自分自身で認め直すこと
◆社会的な達成ではなく、細かなことであっても、できたことを一つひとつ褒めること
◆他者に依存して自分の価値を決めるのではなく、自分がどうしたいのか意志を持って行動すること
◆失敗など、実際に成果が伴わない場合も、努力した自分を認めること

「他者の目」や「結果」を基準にするのではなく、自分で自分を認めるということが役に立つでしょう。
このとき、親が子供を見守ってあげるように、「自分で自分の親代わりをし、愛情深く、優しく認めてあげること」がポイントです。

不適切に否定的なことを投げかけられていたとしても、あなたがあなた自身を肯定的に捉えてあげることで、やがて自然に自分に対して「私は大丈夫」という肯定感へと変わっていきます。お友だちを励ますように、優しく自分に接してあげることも効果があります。

「自信のなさ=自己否定」は、今まで無意識に繰り返されてきたために癖になっていますから、はじめは意識して変えてあげることが必要です。しかし、自己否定も単なる「癖」に過ぎませんので、意識して繰り返すようになれば、1週間もすれば、だんだんと自分に対する肯定的な捉え方ができるようになってきます。
このように、「自信を持つ」とは、決して外側に認められることではなく、自分で自分を認め、肯定する気持ちを持つことで得られるものなのです。

他者の評価を追い続けている限りは、いつまでもその基準で生きてしまい、自分を肯定し、安心するという状態に到達することはできません。
心の中や自分の見方を変えてあげるだけで、やがては大きな「自分を信じる肯定感」に結びついていきます。小さな習慣も、意識して続けることで、考え方の根底を変えることにつながります。自分自身を大切に育て直す気持ちで接することから始めてみましょう。
投稿日:2016-03-07
返信 3
伊藤幸弘教育研究所さん
マロンくんへ削除
コミュニケーション(「聴き方」「伝え方」)

■信頼関係の構築
お子さんとの信頼関係の構築を図るためには円滑なコミュニケーションが大切です。
カウンセリングの領域では、カウンセラーとクライアントの信頼関係(専門的には“ラポール関係”といいます)が絶対条件といわれます。ではその円滑なコミュニケーションを図るにはどうすればいいのでしょう。
コミュニケーションの2つの柱ともいえる「聴き方」と「伝え方」に関して紹介します。


■「聴き方」
「聴き方」を意識しながら相手からの話を聴いたことがありますか。
「話し方教室」とか「話し方の本」というのはありますが「聴き方」に関する本は意外と少ないのです。
しかし、円滑なコミュニケーションを図る上ではこの「聴き方」が特に重要です。

ここではあえて「聴く」という文字を使います。物理的に音が耳に届く「聞く」でもなく、言葉であれこれと尋問する「訊く」でもなく、「心」の文字が入っている「聴く」です。これは、相手を受け入れて相手の話しに耳と心を傾けることを意味します。専門用語では「傾聴」と言います。

相手の話を上手に「聴く」ためには以下の2つの聴き方に分かれます。
その2つとは、「受動的聴き方(パッシブリスニング)」と「能動的聴き方(アクティブリスニング)」です。
それぞれポイントは3つあります。


■「受動的聴き方(パッシブリスニング)」の3つのポイント
1.黙って聴く
これは簡単なようで意外と難しいです。
しかし、すべての「聴き方」のベースとなる姿勢です。
相手の話しに意見を割り込まずまずは黙って聴いてあげる聴き方です。
黙って相手を聴き、受容してあげることで信頼関係は更に強いものになるでしょう。

2.うなずく
「メラビアンの法則」をご存知でしょうか。
1対1で話したときに、どのように影響を及ぼすかというと、話の内容などの「言語情報が7%」、口調や話の早さなどの「聴覚情報が38%」、あいづちやうなずき等、見た目などの「視覚情報が55%」の割合であったという実験結果があります。
この割合から「7-38-55のルール」とも言われ、「言語情報=Verbal」「聴覚情報=Vocal」「視覚情報=Visual」の頭文字を取って「3Vの法則」ともいわれています。

話しの内容により大きくうなずいたり小刻みにうなずいたりする聴き方です。
大きくうなずくときは「なるほどねぇ〜」と言う意味があり、小刻みなうなずきは「もっと話して」という意味を持ちます。それにより相手は「聴いてもらえている」という満足感が得られます。


3.思いを引き出す
「それ、面白そうだからもっと聴かせてよ」「それ大変だったね。もう少し詳しく話して」「それについて、あなたのほうでも何か言いたいことがありそうだね」、「あなたにとって大事なことのようだね。詳しく聴かせて」等のようにひと言、付け加えることで相手を気持ちよく話させてあげることが大切です。
(※注意:実際の会話は「あなた」ではなく、必ず相手の名前を呼んであげてください。特に相手がお子さんの場合は名前を呼ぶことが効果的です)


■「能動的聴き方(アクティブリスニング)」の3つのポイントは…
1.話しを繰り返す
相手の発した言葉の語尾をこちらが繰り返して発しながら聴く方法です。
会話にいいリズムがうまれて話しやすくなります。
そして、相手は「自分の話を聴いてもらえている。理解してもらえている」となります。

ただし相手が意見を求めている場合は繰り返しによる聴き方はいったん中断してください。
相手から何かを質問をされている場合にその質問を繰り返しても堂々巡りになってしまいます。
その際は、はっきりと自分としての回答をしてあげるといいでしょう。

2.話しをまとめる
相手の話をある程度の段階でまとめてあげると会話のリズムにアクセントがつき、これも効果的です。
例えば、相手が悩みを打ち明けたとします。
悩みを打ち明け始めると人は一気に捲くし立てるように話し始めます。
それこそ途中でさえぎりたくなるくらいに。
その際に、最後まで聴いてそれをまた繰り返す方法(話しを繰り返す)をすると時間が掛かる作業ですし余計に混乱を生じます。
その際はある程度こちらで話をまとめてあげるのです。

3.気持ちを汲む
「それは嬉しかったね」「それは悔しいね」「それは腹が立つよね」。
こんなふうに相手の心の中の気持ちをこちらの言葉として伝えることで相手は安心した気持ちで話しを出来ます。
高級クラブに高いお金を払ってまで、サラリーマンが通うのは、高級クラブのママさんたちはこの「気持ちを汲む」等、聴き方に長けているからなのです。


■伝え方
相手に何かを思いを伝えるときには相手に「何を伝えたか」ではなく「何が伝わったか」が大切です。
それを意識することで、相手に対して自分はどれだけ大切に思われているかを実感させる効果があります。
それを伝えるためには「言葉」が大切です。

「これは言わなくても分かるだろう」、「恥ずかしくてこんなことは言えない」。
まずはそういった考えを排除して時間をたくさん使っていきましょう。

相手に思いを伝えたいときは、「Iメッセージ」が効果的です。
相手の行為や出来事を非難がましくなく、事実を述べる伝え方です。

相手にメッセージを伝えるとき、次の2通りの方法があります。
それは、「YOUメッセージ」と「Iメッセージ」です。
コミュニケーションを外す人は、往々にして主語が「YOU=あなた」の「YOUメッセージ」になってしまっているケースが多いです。

例えば…僕がリビングで本を読んでいたとしましょう。
そこへ子どもが入ってきてテレビを大きな音で見始めた。
僕は感情のままに…「うるさい!」「ボリュームを小さくしろ!」「隣の部屋で見なさい!」…と言ってしまう。
これは主語が「あなた=YOU」ですよね。
「“お前が”うるさい!」「“お前が”ボリュームを小さくしろ!」「“お前が”隣の部屋で見なさい!」

こちらの思いを正確に伝え相手とのコミュニケーションも外さない方法は主語が「私=I」の「Iメッセージ」です。

「お前が大きな音でテレビを観ることでお父さんは集中して本が読めなくて困ってるんだよ」…これが「Iメッセージ」です。

ポイントは「行動」「影響」「感情」です。

行動→お前が大きな音でテレビを観ることで
影響→お父さんは集中して本が読めなくて
感情→困っているんだよ

その後に「だから音を小さくしろ」と言ってしまうとせっかくの「Iメッセージ」がその瞬間に「YOUメッセージ」になります。
「Iメッセージ」で思いを伝えると相手はこちらの思いをちゃんと受け止めてくれるケースが多いと言われています。


■「Iメッセージ」と「聴き方」との切り替え
自分の意見を伝え、相手の考えを聴くというのはコミュニケーション(会話)の基本です。
しかし、いくらIメッセージを活用して伝えても、「相手を変えてやろう」という想いが心の奥底にあると、しつこく何度も同じメッセージを発することになります。
これは「審判的表現」といい、圧力によるメッセージ(=お前が変われ!)になってしまいます。

その際は、まず相手の立場に立ち切って傾聴することが大切です。
これが「Iメッセージ」と「聴き方」との切り替えのタイミングです。
相手の話を聴くことにより、相手の「抵抗」がとれて相手は安心して、自ら変わることができるのです。
また、相手の立場を理解することで、こちらの心にも変化が現れることもあり、他者理解と自己成長が同時に促進されます。

「期待と願望」、「推論と思い込みのズレ」が対人関係のトラブルの元になるのです。
大切なことは“相手を変えようとせず、相手を分かろうとせよ”です。


コミュニケーションとはキャッチボールのようなものです。いくら良いことでも一方的な話と言うのは聴いていてしんどいです。だから、コミュニケーションがドッジボールにならないように、「聴き方」や「伝え方」を意識して相手とのコミュニケーションを図り、信頼関係の構築に努めてください。
投稿日:2016-03-07
返信 4
マロンくんさん
お礼削除
お返事ありがとうございました。
その後も娘の葛藤は続いておりましたが、今日は泣きながら誰にも言ってなかった過去のトラウマを私に話してくれました。

小2の時に、担任の勘違いで怒られたそうです。どんなに自分で誤解だと訴えても「言い訳するな!グズグズ泣くな!」と、聞いてもらえなかったそうです。
当時から優等生でなければならないと思ってた娘にとっては、プライドは傷つけられ、先生という大人への恐怖心が生まれたそうです。もう5年も前から一人で抱えてきたんだそうです。

何故、その時に言わなかったの?と聞くと、「だって、怒られてるなんて言えるわけないじゃん」と、私達親にまで優等生に見られたかったと言いました。
そんな辛い経験をしていたことに気づいてあげられなかったことと、親にまで優等生に思われたいと頑張らせてしまったことに謝罪し、2人して泣きました。
その後も、私達の知らない過去をたくさん話してくれました。

「そんな小さな頃から、それだけの辛い経験を一人で抱えてきて、1ヶ月で心が復活するわけないじゃない。焦っちゃダメだよ。行きたい!って気持ちがある以上、絶対行けるから、それまでママと一緒にゆっくりしよう。」と、最後に声をかけると、「今のクラスは好きだったけど、新しいクラスも楽しいよね?きっと。今のクラスのみんなとは、クラスは別れちゃうけどまだ会えるしね。このまま春休みは楽しんで、それでまた復帰のこと考える」と、更に前を向いて歩みだしてくれました。

今学期中の復帰は断念という形になってしまったけど、一歩前進できたような気がします。

いつまで続くかわからない不登校ですが、このまま娘を信じ一緒に歩んでいきたいと思います。

投稿日:2016-03-11
返信 5
伊藤幸弘教育研究所さん
マロンくんへ削除
それはさぞ、辛かったでしょうね。
でも・・・
「そんな小さな頃から、それだけの辛い経験を一人で抱えてきて、1ヶ月で心が復活するわけないじゃない。焦っちゃダメだよ。行きたい!って気持ちがある以上、絶対行けるから、それまでママと一緒にゆっくりしよう。」

この言葉でどれだけ救われたかと思いますよ。
よく言ってあげましたね。

参考になるかもしれない以下の内容をまとめました。
お時間があるときにでも読んでみてください。
投稿日:2016-03-11
返信 6
伊藤幸弘教育研究所さん
マロンくんへ削除
以下は日本・アメリカ・中国の高校生に対して行ったアンケートです。

1.「私は他の人々に劣らず価値のある人間だ」
YESの回答…日本(31.5%)、アメリカ(81.5%)、中国(86.6%)

2.「時には私は役に立たない人間だと思うことがある」
YESの回答…日本(56.4%)、アメリカ(32.0%)、中国(25.4%)

国民性の違いがあるし、このアンケートだけでその国の子育ての良し悪しは判断出来ません。
しかし、それにしても日本の高校生の自己評価の低さは突出しているのです。
我々は日本の子どもがアメリカ、中国に比べて特別に劣っているとは思えません。

では、どうして日本の子どもたちはこんなに自己評価が低いのでしょう?
考えられるひとつの原因として社会の子どもに対する態度が挙げられます。
何かにつけて「わがままだ」「やる気がない」「甘えている」etc
…などの否定的な言葉を繰り返し刷り込んで来た結果かもしれません。

子どもが学校から帰って来たとき、日本では「いい子にしてた?」「先生に怒られるようなことしてない?」と開口一番言ってしまう親がいますよね。
欧米の場合、多くは「お帰り!今日は一日楽しめたかい?」…こんな言葉を掛けます。

毎日の積み重ねの結果がアンケート結果に表れているのかもしれませんね。

人間が生きていくためには「自分は存在価値がある」「生きていていいんだ」という自己評価は大切な要素です。
これを心理学では「自己肯定感」といいます。

自己肯定感は子ども時代に育まれると言われます。
自己肯定感を育ませるとは、何かをやらせて褒めて育むものではありません。
それだと失敗した時には逆に子どもを否定することになり「自己“肯定”感」ではなく、「自己“否定”感」を育むことになってしまいます。

自己肯定感を育むとは…子どもの今をそのまま認めること。
存在自体を認めて「生まれて来てくれてありがとう」というメッセージを伝えることです。

現代カウンセリングの礎を築いた、アメリカの心理学者、カール・ロジャースはこう言います。
「I love you because you are you」
これはカウンセラーがクライアントに接する際に基本となる姿勢です。
要するに「あなたはあなたのままで良いんですよ」という意味です。〜

人を愛するのに理由なんてありません。
成績がいいから?
言うことを聞くから?
良い学校に入ったから?

すべて違います。

その子どもの存在自体が愛するに値するからです。

だから「生まれてくれてありがとう」なのです。
投稿日:2016-03-11
返信 7
マロンくんさん
将来の夢削除
再度お返事ありがとうございます。

今回、体調まで崩して悩んでる娘を見て、何が一番私達親にとって幸せなのかよくわかりました。娘らしく今を生きていてくれること。私達からはそれだけで十分だと伝えました。

娘は、最近看護師になりたいって言い始めてます。最初は「とにかく誰かの役に立って、感謝されたい」という、ここでも他人の評価を気にしてるようでしたが、昨日の夜「私、やっぱり人と話するのが好きなんだよね。それに、困ってる人がいるとほっとけないし、だから看護師になりたいんだ」って、自分らしさに自分自身気づいたみたいです。
学校でもきっとそうだと思います。みんなと話すことが好きだから話してたんだけど、周りはグループ作ったりギクシャクしてきてついつい世話をやきたくなって、本来の「みんなと話したい」って言う目的から反れて自分を見失ったのかな?なんて、私は感じました。娘もそこに気付けたら、今後に繋がるのになと、密かに思ってます。

これだけ自分自身のことを客観的に見れるようになった娘の成長におどろいてます。





投稿日:2016-03-12
返信 8
伊藤幸弘教育研究所さん
マロンくん削除
「看護師になりたい」

とても素敵な夢です。
しかも、理由も明確です。

将来の夢が明確にできると、そこから逆算して「じゃ〜いつまでになにをしなきゃね」って話もできますので、親子のコミュニケーションが更に加速していくのではないでしょうか。

体のケアをする看護師、心のケアをするカウンセラー。
心身のケアと言う意味では共に同じ想いのもと、社会に貢献していくことになると思うと我々までワクワクしてきます。

我々も応援します。
何か疑問があればいつでも相談してください。
投稿日:2016-03-12
返信 9
伊藤幸弘教育研究所さん
マロンくんへ削除
看護師に限ったことではありませんが、人と接することを生業にする方に必要なのは笑顔です。
人は第一印象で相手を瞬時に判断します。
その時間は3〜5秒とも言われています。
その短い3〜5秒で第一印象から相手に好感を持ってもらうには「笑顔」が大切なのです。

生き物の中で、表情だけで自分の気持ちを表現できるのは、人間だけです。
特に笑顔は、顔の筋肉を使います。これも人間だけに与えられた能力です。
高笑いしながら走っている犬を見たことがありませんし、そんな犬を見たらこっちが笑えません。

笑顔は遠くからでも認識できるのが大きな特徴だそうです。ある実験では、「怒」「驚」「笑」「悲」の4つの表情の写真を用意して、40メートルの距離からどの表情が認識できるかを測定したところ、「笑」以外の表情は識別できなかったそうです。ちなみに、10メートルまで近づくとすべての表情が認識可能だったとのこと。

笑顔になるためには、目の周りにある「眼輪筋」や頬の「大頬骨筋」を動かし、目じりを下げ口角を上げる必要があります。笑顔になることで顔の筋肉を動かし、顔のあちこちを鍛えることになります。頬骨の下の辺りには脳をリラックスさせるツボがあり表情筋を動かすことで、脳波が穏やかなα波になるのだそうです。
海外でも、「3回薬を飲むより1回笑う方が体にいい」「たくさん笑って、たくさん寝れば医者は要らない」など、笑いと健康にいいことわざが多く存在します。ご存知のとおり、笑いは「ナチュラル・キラー細胞」を活性化させます。

また、目の前の人が笑っていると、自分までおかしくなって笑ってしまったことがあります。笑いというものは連鎖的に周りへうつるものだそうです。

楽しいから笑顔になる・・・ではなく、笑顔だから楽しくなるのです。

「笑う門には福来る」
大いに笑い、自分も周りの人も幸せに!
投稿日:2016-03-12
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