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お悩みNO.597
十円玉ハゲさん
高校生の娘の帰宅時間が遅い上に外泊削除
もうどうしていいか分からなくて…
我が家の高2の娘が夏休み前から毎日帰りが10時、11時、週末は外泊をするようになりいくら注意してもいっこうに変わりません
1学期の成績も悪く留年したらどうしようと思いながらも 言えば逆効果で、ウザイ
死ねやと暴言
ほんとに死にたくなります
たまに機嫌がいい時に毎日遅くまで何処で何をしてんの?って聞くと友達と話しとるだけだと 何が悪いの?って聞いてくる
それにしても遅くありませんか
補導されたらどうしようとかそんなことばかり考えてしまって
投稿日:2016-09-03
返信 1
伊藤幸弘教育研究所さん
十円玉ハゲさんへ削除
はじめまして。
高2の娘さんに関するお悩みですね。

補導されたら、留年したら…と不安も募ることでしょう。

ましてやウザい・死ねなどの暴言を吐かれたら死にたくもなりますよね。

これからはこの場でいい方向に向かうように一緒に考えていきましょう。

まずはこの掲示板に書き込みをいただくほとんどの方にお伝えしているコミュニケーション方法をご紹介します。

親子の信頼関係の構築が会話を増やし、増えた会話の数だけ相互理解が深まり信頼関係も深まっていきます。
投稿日:2016-09-04
返信 2
伊藤幸弘教育研究所さん
十円玉ハゲさんへ削除
コミュニケーション(「聴き方」「伝え方」)

■信頼関係の構築
お子さんとの信頼関係の構築を図るためには円滑なコミュニケーションが大切です。
カウンセリングの領域では、カウンセラーとクライアントの信頼関係(専門的には“ラポール関係”といいます)が絶対条件といわれます。ではその円滑なコミュニケーションを図るにはどうすればいいのでしょう。
コミュニケーションの2つの柱ともいえる「聴き方」と「伝え方」に関して紹介します。


■「聴き方」
「聴き方」を意識しながら相手からの話を聴いたことがありますか。
「話し方教室」とか「話し方の本」というのはありますが「聴き方」に関する本は意外と少ないのです。
しかし、円滑なコミュニケーションを図る上ではこの「聴き方」が特に重要です。

ここではあえて「聴く」という文字を使います。物理的に音が耳に届く「聞く」でもなく、言葉であれこれと尋問する「訊く」でもなく、「心」の文字が入っている「聴く」です。これは、相手を受け入れて相手の話しに耳と心を傾けることを意味します。専門用語では「傾聴」と言います。

相手の話を上手に「聴く」ためには以下の2つの聴き方に分かれます。
その2つとは、「受動的聴き方(パッシブリスニング)」と「能動的聴き方(アクティブリスニング)」です。
それぞれポイントは3つあります。


■「受動的聴き方(パッシブリスニング)」の3つのポイント
1.黙って聴く
これは簡単なようで意外と難しいです。
しかし、すべての「聴き方」のベースとなる姿勢です。
相手の話しに意見を割り込まずまずは黙って聴いてあげる聴き方です。
黙って相手を聴き、受容してあげることで信頼関係は更に強いものになるでしょう。

2.うなずく
「メラビアンの法則」をご存知でしょうか。
1対1で話したときに、どのように影響を及ぼすかというと、話の内容などの「言語情報が7%」、口調や話の早さなどの「聴覚情報が38%」、あいづちやうなずき等、見た目などの「視覚情報が55%」の割合であったという実験結果があります。
この割合から「7-38-55のルール」とも言われ、「言語情報=Verbal」「聴覚情報=Vocal」「視覚情報=Visual」の頭文字を取って「3Vの法則」ともいわれています。

話しの内容により大きくうなずいたり小刻みにうなずいたりする聴き方です。
大きくうなずくときは「なるほどねぇ〜」と言う意味があり、小刻みなうなずきは「もっと話して」という意味を持ちます。それにより相手は「聴いてもらえている」という満足感が得られます。


3.思いを引き出す
「それ、面白そうだからもっと聴かせてよ」「それ大変だったね。もう少し詳しく話して」「それについて、あなたのほうでも何か言いたいことがありそうだね」、「あなたにとって大事なことのようだね。詳しく聴かせて」等のようにひと言、付け加えることで相手を気持ちよく話させてあげることが大切です。
(※注意:実際の会話は「あなた」ではなく、必ず相手の名前を呼んであげてください。特に相手がお子さんの場合は名前を呼ぶことが効果的です)


■「能動的聴き方(アクティブリスニング)」の3つのポイントは…
1.話しを繰り返す
相手の発した言葉の語尾をこちらが繰り返して発しながら聴く方法です。
会話にいいリズムがうまれて話しやすくなります。
そして、相手は「自分の話を聴いてもらえている。理解してもらえている」となります。

ただし相手が意見を求めている場合は繰り返しによる聴き方はいったん中断してください。
相手から何かを質問をされている場合にその質問を繰り返しても堂々巡りになってしまいます。
その際は、はっきりと自分としての回答をしてあげるといいでしょう。

2.話しをまとめる
相手の話をある程度の段階でまとめてあげると会話のリズムにアクセントがつき、これも効果的です。
例えば、相手が悩みを打ち明けたとします。
悩みを打ち明け始めると人は一気に捲くし立てるように話し始めます。
それこそ途中でさえぎりたくなるくらいに。
その際に、最後まで聴いてそれをまた繰り返す方法(話しを繰り返す)をすると時間が掛かる作業ですし余計に混乱を生じます。
その際はある程度こちらで話をまとめてあげるのです。

3.気持ちを汲む
「それは嬉しかったね」「それは悔しいね」「それは腹が立つよね」。
こんなふうに相手の心の中の気持ちをこちらの言葉として伝えることで相手は安心した気持ちで話しを出来ます。
高級クラブに高いお金を払ってまで、サラリーマンが通うのは、高級クラブのママさんたちはこの「気持ちを汲む」等、聴き方に長けているからなのです。


■伝え方
相手に何かを思いを伝えるときには相手に「何を伝えたか」ではなく「何が伝わったか」が大切です。
それを意識することで、相手に対して自分はどれだけ大切に思われているかを実感させる効果があります。
それを伝えるためには「言葉」が大切です。

「これは言わなくても分かるだろう」、「恥ずかしくてこんなことは言えない」。
まずはそういった考えを排除して時間をたくさん使っていきましょう。

相手に思いを伝えたいときは、「Iメッセージ」が効果的です。
相手の行為や出来事を非難がましくなく、事実を述べる伝え方です。

相手にメッセージを伝えるとき、次の2通りの方法があります。
それは、「YOUメッセージ」と「Iメッセージ」です。
コミュニケーションを外す人は、往々にして主語が「YOU=あなた」の「YOUメッセージ」になってしまっているケースが多いです。

例えば…僕がリビングで本を読んでいたとしましょう。
そこへ子どもが入ってきてテレビを大きな音で見始めた。
僕は感情のままに…「うるさい!」「ボリュームを小さくしろ!」「隣の部屋で見なさい!」…と言ってしまう。
これは主語が「あなた=YOU」ですよね。
「“お前が”うるさい!」「“お前が”ボリュームを小さくしろ!」「“お前が”隣の部屋で見なさい!」

こちらの思いを正確に伝え相手とのコミュニケーションも外さない方法は主語が「私=I」の「Iメッセージ」です。

「お前が大きな音でテレビを観ることでお父さんは集中して本が読めなくて困ってるんだよ」…これが「Iメッセージ」です。

ポイントは「行動」「影響」「感情」です。

行動→お前が大きな音でテレビを観ることで
影響→お父さんは集中して本が読めなくて
感情→困っているんだよ

その後に「だから音を小さくしろ」と言ってしまうとせっかくの「Iメッセージ」がその瞬間に「YOUメッセージ」になります。
「Iメッセージ」で思いを伝えると相手はこちらの思いをちゃんと受け止めてくれるケースが多いと言われています。


■「Iメッセージ」と「聴き方」との切り替え
自分の意見を伝え、相手の考えを聴くというのはコミュニケーション(会話)の基本です。
しかし、いくらIメッセージを活用して伝えても、「相手を変えてやろう」という想いが心の奥底にあると、しつこく何度も同じメッセージを発することになります。
これは「審判的表現」といい、圧力によるメッセージ(=お前が変われ!)になってしまいます。

その際は、まず相手の立場に立ち切って傾聴することが大切です。
これが「Iメッセージ」と「聴き方」との切り替えのタイミングです。
相手の話を聴くことにより、相手の「抵抗」がとれて相手は安心して、自ら変わることができるのです。
また、相手の立場を理解することで、こちらの心にも変化が現れることもあり、他者理解と自己成長が同時に促進されます。

「期待と願望」、「推論と思い込みのズレ」が対人関係のトラブルの元になるのです。
大切なことは“相手を変えようとせず、相手を分かろうとせよ”です。


コミュニケーションとはキャッチボールのようなものです。いくら良いことでも一方的な話と言うのは聴いていてしんどいです。だから、コミュニケーションがドッジボールにならないように、「聴き方」や「伝え方」を意識して相手とのコミュニケーションを図り、信頼関係の構築に努めてください。
投稿日:2016-09-04
返信 3
伊藤幸弘教育研究所さん
十円玉ハゲさんへ削除
…信頼関係の構築が深まれば親のひと言も重みを増してきます。
そこではじめて「ダメなものはダメ」を言っても効果が出てきます。

帰りが遅いこと・外泊のこと・・・。
※確かに10時・11時は遅いです!
ましてや未成年の無断外泊はトラブルに巻き込まれる危険性も含んでいます。


ダメなことはきっと分かっていてもあえて親から言われると反発してしまう危険性があります。
なので信頼関係が大切になるのです。

その他、参考になりそうな内容をまとめました。
お時間のある際に読んでいただければ幸いです。
投稿日:2016-09-04
返信 4
伊藤幸弘教育研究所さん
十円玉ハゲさんへ削除
「怒る」と「叱る」の差

「怒る」と「叱る」の差を明確にしましょう。

■「怒る」とは。
<怒る=相手に自分の感情をぶつける>

相手が自分に悪い影響を与えたり、自分が指示したとおりに動いてくれなかったりした場合に、自分が腹をたてたことを相手にぶつける動作。

【具体例】
「の○太のくせに生意気だ!」byじゃい○ん
「なんで出来ないんだ!」
「さっき教えたでしょう!」

「オレハオコッテンダゾー」ということを相手にわかってほしいとか、うっぷんを晴らしたいとか、相手を困らせたいとか、そんな理由ですること。


■「叱る」とは。
<叱る=相手に成長・改善の気づき・機会を与える>

相手が自分を含めて誰かに悪い影響を与えたり、自分が指示したとおりに動いてくれなかったりした場合に、相手をより良くしようとする注意やアドバイスを、あえて声を荒げたり語気を強めたりして相手に伝える動作

【具体例】
「あのお客様が怒っていたのは何でだと思う?」
「あなたはお客様では無く、従業員なの。楽しむのも大事。でも、楽しませることがもっと大事な立場よ。」
「それをふまえて、今、自分がしたことは従業員として、どうかな?」

相手を正しい方向へ導くために何が良くないのかを「気付かせる」ことです


そして、もうひとつ大事なこと、それは「誰が」ということです。
結局、相手に成長・改善の気づきの機会を与えようとして、うまく「叱った」としても、人は尊敬しない人から何を言われても聴く耳を持ちません。
逆に、尊敬している相手であれば、多少きつく怒られても、言うことを聞きます。

「怒る」と「叱る」の差を理解しつつ、まずは相手に尊敬されるための行為が求められます。
投稿日:2016-09-04
返信 5
伊藤幸弘教育研究所さん
十円玉ハゲさんへ削除
「過保護・過干渉・しつけ」

よく、「過保護は子どもの教育上、良くない」ということを耳にします。
過保護が子育てをしていく上での悪い代名詞にもなっているのです。

「あの子は過保護で甘やかされたので、自分勝手で協調性がない」とはよく聞かれる言葉です。
しかし過保護はほんとうにわがままな子どもにしてしまうのでしょうか。
子どもは親(主として母親)をとおして、心の発達でもっとも大切な自分が生まれてきた世界への基本的信頼感と、自分の存在に対する自信を獲得して成長していきます。
そのためには自分の欲求がいつもしっかり受けとめられ、十二分に愛され保護される必要があります。
要するに、子どもは本能的に親の愛情を欲しているのです。そして親の愛情により子どもは健やかに育つのです。

大きくなってもわがままや甘ったれの原因というのは、過保護ではなく、親の無関心が原因です。
子どもに対する親の愛情が薄いと、育児放棄的になるか、逆に何でも与えてその場をしのごうとする「過保護的な行動」になるか、のどちらかではないでしょうか。
つまり同じ「過保護的な行動」であったとしても、親の愛情があるか、または親の無関心かにより、子どもに対する影響は正反対になるということです。

一般的に「過保護は子供をダメにする!」というのは、実は後者(親の無関心)のことであると思います。
では、親の愛情があれば過保護でも問題ないのか?というと「問題ない」と思います。
むしろ小さいうちに子供の欲求を満たしてあげれば、子どもは満足して過度に欲求をすることはなくなってくるということです。

いつまで経っても、大人になっても欲求が収まらないというのは、先に書いた「親の無関心」が原因のひとつにあるのです。
いくらモノを与えても子どもは満たされないということです。
子どもが本当に欲しいものはモノではなく、そのモノを通して親の愛情を感じることではないでしょうか。

子どもがオッパイを欲しがれば与えればいいし、子どもが抱っこを要求すれば抱っこしてあげればいいし、何かを欲しがれば出来る範囲で与えればいいと思います。

ただし、親の思いは率直に子どもに伝えることも大切です。
例えば経済的に無理のあるものを欲しがっている場合は「買えない」ことをきちんと伝え、代わりに手作りにチャレンジするとか、抱っこしてあげたいけど大きな荷物を持って無理な時や体が弱くて難しいときは、家で座ってなら出来ることを伝えたりすればいいのです。
無理のない出来る範囲での「過保護」は大いにやってあげるべき、そしてそれらは「子どもの自律」の妨げにはならないというのが我々考えです。

ちなみに、危険なこと、人としてやってはいけないこと、これらは「しつけ・教育」の問題であり、過保護とはまた違った性質のことなので、それらと混同しないで欲しいと思います。

過保護と過干渉はつい混同されがちですが、その性質はまったく異なるものです。
多くのご相談を受ける中で、昨今は親による子どもへの過干渉がとても多いと感じています。

過干渉とはその名のとおり「過度に人に干渉すること」です。
この過干渉は大いに子どもの「自律」の妨げになります。

一般的な子供への過干渉の例を言うと
・子供が欲求していないことに良かれと思い口を出す
・必要以上に子供の言動に口を出す
・先回りして良し悪しを植えつける

幼児期になると子どもはのびのびと自発的に行動するようになります。
あらゆることに興味を示し、何度失敗しても叱られても、またすぐ忘れて果敢に挑戦していきます。
親は心配で見ていられませんから、つい手を出します。
しかし、この規制や干渉が強すぎると子どもは親の愛情を失うことを恐れて、“偽りの前進”や退行現象に陥ったりすることになります。
ですから「過干渉には注意」が必要です。

「過干渉」の何がいけないかと言うと、まずは子どもの考えや思い、意見を無視して干渉するということです。
ここで難しいのは先ほど挙げました「しつけ」と「過干渉」の境です。

「しつけ」はもちろん大事なことです。
子どもに口を出したくなくても、しつけの一環として口を出さざるをえないことは当然あります。
子どもの意見だけを尊重するわけにはいかない場面はあります。

それはもちろん大事なことであり、子育ての過程では、親としてやっていかなければならないことです。
しかしここで言う「過干渉には注意」が必要というのは、親の考えや価値観を過度に植えつけようとすることを意味します。
人は誰だって性格や考え方、価値観は異なりますし、それは親子だって同じことなのです。

過干渉の危険な要素はその親の価値観を子どもに植えつけようとし、親の価値観に反すれば注意して正そうとすることです。
更に過干渉を例えると、ごはんを食べるのが遅いから「早く食べちゃいなさい」と言うのはいいのですが、早く食べるように手伝ったり、食べる順番をいちいち指摘したりすることは「過干渉」と言えます。
また、今日は暑いから「こっちの服にしなさい」と言うのはいいのですが、それを過度に強要したり、子どもがたいして興味がないのに、親が良かれと思うことで遊ばせたり、習い事をさせたりすることも「過干渉」と言えるでしょう。
よく耳にするのは、特に害はないけれど、親が不愉快に思うことは止めさせようとしたり、何かにつけ、あーしろこーしろと指示をしたりすることも「過干渉」です。

これらの例で、「しつけ」「過保護」「過干渉」の違いが何となくご理解頂けるかと思います。

過干渉でよく言われているのが、「親の子どもに対するマインドコントロール」です。
その結果、子どもは何が良くて、何が悪いかの基準を正しく理解することが出来ずに、親の顔色が基準になってしまうのです。
子どもは自分の考えで行動出来なくなる恐れがあり、自分(子ども)の価値観で良し悪しを判断することを認められず、親の価値観が優先されてしまうのです。
これでは子どもの「自律」が育たないのは当然のことであると言えます。

しかしこの手の親は、なぜ子どもが自律できないのかが理解できてない場合が多いのです。
結果的に更に親の干渉が増え、そして子どもの自律は更に遠のくという悪循環が生まれてしまうのです。

注意すべき点は、親が過干渉にしていることを気づかない場合です。
早く気づけばいいのですが、自分で気づくのは、なかなか難しいことです。
親に自分の望むことを十分にしてもらっている子どもは、家庭以外でも先生の手をわずらわせないで仲間と仲良くのびのびと遊べます。
ですから友だちのなかに入っていくのが上手か下手かをみるとよくわかります。
保育園や幼稚園で親から何日も離れられない子、いつも先生の周りにまとわりついていて、友だちのなかに入っていけない子は過干渉の可能性があります。
先生の周りでいい子になってお手伝いしている子はまだいいのですが、先生のいやがることをわざとたくさんして関心をひく子でしたら要注意です。

カウンセリングを進めていく中で感じるのは、過干渉の親というのは、親自身が周りから受けいれられていないケースが多いと感じています。
自分が受けいれられないのに子どもを受けいれることは難しいです。
自分が孤独ですから、子どもが自分のいうことをきかないと許せないのです。
子どもが唯一の話し相手であり、受け入れてもらえる相手であり、コントロール可能な対象なのです。

ですから、過干渉の親にならないために、親自身の人間関係をよくしていくことが大切と言えます。

夫婦関係は元より、地域や親戚、友人関係を良くし、お互いに受けいれられる状態でなければいけません。
そうした親は、子どもの話を聞くだけでなく、子どもの願いもかなえることができます。

孤独になるにしたがって過干渉になり、ゆくゆくは虐待するようになるのです。
しばしば体罰をする親や教師に多いパターンです。親や教師自身が我慢できない。
親同士・先生同士が孤立していては、どんなに優秀な親や教師であっても、いい子育てや教育、指導はできません。
そのためには、コミュニケーションが最も大切なのです。

干渉も、やリ方によっては過干渉になりかねません。
子どもがいやがる塾や習いごとに無理やりに、いつまでもつれていくことがあります。これは過干渉です。
子どもの個性と能力と、いやがる度合を見て、干渉か過干渉かをみきわめればいいのです。

ただし、子どもが望んでいないことをしてはいけない…ということではありません。
ここで申し上げたいのは「過剰にしてはいけない」ということです。
どこまでが過剰で、どこまでが過剰でないか、これはそれぞれの家庭の価値観、環境、文化、親子との関係などで決めればいいことです。

親と子の関係は、普段から、子どもの言うことをたくさん聞いてあげていれば、親の言うことも聞かせやすいということがあります。
いつもたくさん言うことを聞いてもらっていれば、子どもは少しぐらい我慢できるのです。
あまり聞いてあげていない子に我慢しろと言っても我慢できるものではありません。

また普段よく話を聞いて欲求をかなえてもらっていれば信頼感もあります。
信頼している人の言うことはよく聞くけど、信頼していない人のことはちょっとしたことでも聞けないのです。

よく、「怒るはダメで、叱るがいい」と言います。我々も以前はそう伝えていました。
決して間違いではありませんが、大事なことが抜けています。
それは「誰が」と言うことです。

信頼している人から怒られても、それはすべてがいやなわけではありません。
信頼していないとから上手に叱られてもストレスしか感じません。
信頼関係で結ばれている親子であれば、多少感情的になって怒ったとしても「自分(子ども)のために言ってくれているんだ」と思ってもらえるはずなのです。

ですから、普段から子どもの欲求をよく聞いて、良い親子関係を作っておくことが大切です。
子どもの欲求をたくさんかなえてあげ、子どもが願ったとおリの愛し方をする…これが保護であり、過保護であっても、ちっともかまいません。
そして満たされている子どもには、ある程度の干渉もできます。

重要なのは、「親の欲求不満を満たすための過干渉」は慎んでもらいたいということです。

※上記で説明しました、「コミュニケーション」に関しましては上記をご参考に。
投稿日:2016-09-04
返信 6
伊藤幸弘教育研究所さん
十円玉ハゲさんへ削除
「躾(しつけ)の三原則」

“国民教育の師父”と謳われた教育哲学者・森信三先生。
SBIホールディングスの北尾社長やレスリング指導者のアニマル浜口さん等々、数多くの指導者が敬愛してやまないと言われています。
その森信三先生の代表的な教えの一つ「躾(しつけ)の三原則」をあるインタビュー記事から紹介します。

 1、朝、必ず親に挨拶をする子にすること。
 2、親に呼ばれたら必ず、「ハイ」とハッキリ返事のできる子にすること。
 3、ハキモノを脱いだら、必ずそろえ、席を立ったら必ずイスを入れる子にすること。

じゃ、このしつけのコツはというと、まず、母親自身が、ご主人に対して朝の挨拶をハッキリするようにし、また、ご主人から呼ばれたら、必ず「ハイ」とはっきりした返事をするように努力することです。

この「ハイ」という一語によって、その人は「我」を捨てるわけです。
つまりそれまでの意地や張りの一切を投げ捨てるわけです。

同時に、それによって当の本人はもとより、一家の人びとの雰囲気までが変わりだす。

昔ね、登校拒否の中学生をもって困り抜いたお母さんから相談を受けたんですがね、その解決法はただ一つあるだけで、それは明日からあなたがご主人によく透る声で「ハイ」と返事をされることですといった。

その人はその通りしたんでしょう、その子どもはその後11日目にはもう登校しだしたとのことでした。

「ハイ」という言葉が本当にいえたら、非行少年でも徐々に変わってくる。

ところが、本当に「ハイ」がいえる婦人は100人のうち、2、3人じゃないかな。

表現を変えればね、これだけの俸給を得るために、主人がどれほど下げたくない頭を下げ、いいたくないお世辞をいっているか。
…ということのわかる奥さんにして、初めて聡明な母親となるわけです。

インタビュー記事は以上です。

「躾(しつけ)」とは「身」を「美しく」と書きます。
まずは親が日常の立ち居振る舞いを美しくすることで、それを見ている子どもも変わってきます。
「親が変われば、子も変わる」…これは我々が長年伝え続けてきたことです。

ぜひ、実践してみてください。
投稿日:2016-09-04
返信 7
十円玉ハゲさん
夜遊び削除
久しぶりに書きます
あれから自分自身がもう体調悪くなるし、鬱になりそうで 耐えられなくなり、父親にガツンと言ってもらいました
あんまり言うのもいけないかとずっと我慢してきたけど、もう家出しようが退学しようが覚悟を決めて言ってと頼みました
案の定 出て行くと言いながらも叱りつけ
その場は何とか部屋に閉じこもり出てはいかなかったです
次の日 先生にも内緒で相談に行きました
学校では、軽く化粧とかもしてるし完璧ではないにしても、根っこは素直でいい子だと言ってくれています
積極的に活動もしているようです
家では見せない顔があるようで…

それ以来 たまに早く帰ってきて安心させてくれたかと思ったら、その次の日はまた11時ぐらいだったり、毎日毎日、今日はどうなんだろう…って考える日々で疲れました
先生にも、外泊が2日続いたり歩道されたりしたらまた別ですが、少し大きな気持ちで見守ってやってみてください
と言われました
本人たちもいろいろな悩みがありストレスもあり、必死で成長している証拠なのだと…
頭ではわかってるつもりでも、毎日眠れないし、胃は痛いし
いつまでこんな日々が続くのかと思うとどうしたらいいのか
やはりなにも言わずその日にちゃんと帰ってきたらそれで良しとしないといけないのでしょうか?
投稿日:2016-09-14
返信 8
伊藤幸弘教育研究所さん
十円玉ハゲさんへ削除
先生のおっしゃることも選択肢のひとつです。
確かにあまりガミガミ言い過ぎると子どもは反発して言うことを聞かなくなります。

…かと言って、甘やかし過ぎは禁物。

このバランスは本当に難しいのですが、一番は親がストレスを抱え込まないことです。
ストレスを抱えて常に気難しい顔をしていると子どもにもそれが伝染して双方が嫌な気持ちを続けてしまいます。

「必死で成長している証拠」とプラス面を見てあげて大きな気持ちで見守ってあげましょう。

「親」という字は、「木」の上に「立って」「見る」と書きますよね。
投稿日:2016-09-15
返信 9
十円玉ハゲさん
高校2年の娘の夜遊び 、外泊削除
2回目の投稿になります
あれ以来 私も体調はおかしくり、どうしたらいいのかわからなくなって、頭ごなしに叱るのもいけないと思いながらも、出て行くかもしれない、学校も辞めるのもしれないと覚悟しながら、父親に叱ってもらいました
その上 子供には内緒で担任の先生にも相談しました
学校では100%ではないけれど、素直な子だと言われ、家では180度違う態度のようです 信じられないぐらい家では暴言を吐くのに…
その後は遅い時もあれば、早く帰ってきた時もおり、少しは分かってくれたのかな…なんて思っていましたが、だんだん元に戻り、毎日のように帰りも遅くら週末は外泊の日々

ほんとに今は何を言っても無駄なのかなと思い始めています
このまま本人が変わるのを待てばいいのでしょうか?
遅くても勝手に帰ってくるのならまだしも、迎えに行かないといけなくて、無視すると開き直ってじゃあ帰らないとか次の日学校へ行かないとか、うざい、死ねと暴言好きなことばかり
結局ほっとくわけにもいかなくて、夜な夜な迎えに
ほんとにもう疲れました
どうしたらいいのでしょうか?
いつかわかってくれる時が来るのでしょうか?
投稿日:2016-09-19
返信 10
伊藤幸弘教育研究所さん
十円玉ハゲさんへ削除
同様のお悩みを抱えている親御さんに常に伝えていることは「時には休みましょう」ということです。
疲れ切ってしまっては表情も冴えず、むしろお子さんに対してもマイナスです。

一時的ですが「放っておきましょう」
投稿日:2016-09-19
返信 11
伊藤幸弘教育研究所さん
十円玉ハゲさんへ削除
「子育て四訓」

一.乳児はしっかり肌を離すな
二.幼児は肌を離せ、手を離すな
三.少年は手を離せ、目を離すな
四.青年は目を離せ、心を離すな

子どもたちの問題行動が、人間愛、親子愛の欠落に起因している部分が多いと言われています。
問題行動の背景に愛情不足や親子の分離不安があり、いわゆる、親や社会に対する“甘え”があります。
しかし、そうした子どもたちに「甘えるな!」といってみても、そうせざるを得ない過程を経てきているのです。
親としても、大人としても、社会としても、そこに目を向けることが必要です。

「一.乳児はしっかり肌を離すな」
胎児期には、文字通り母子は臍の緒でつながり、羊水の中で守られています。
出生と同時に赤ちゃんは外界にさらされ不安になり、その心の安定を保つためにも、しっかりと肌と肌を触れ合わせることが大切なのです。
サルの子育てで言えば「抱いてちょうだい」の時期です。
人間は生まれて一年間はほとんど受身の状態で、二足歩行ができるまでは、母親の胸は“子宮”の延長であり、しっかり抱かれることによって、赤ちゃんは「守られている」「かわいがられている」と無意識のうちに感じ、信頼し安心するのです。
それが、愛情や信頼、情緒安定、他人を思いやる心など、人間形成の基盤になります。
乳児期の親子の接触はとても大切なのです

「二.幼児は肌を離せ 手を離すな」
幼児は乳離れをするが、一気に離すのではなく、常に親がそばにいることで、「心配しなくてもいいよ」という安心感を与えることが大切。
サルの子育てで言えば「下ろしてちょうだい」の時期。
ちょっと周囲のものに注意や関心があり、自立させるための第一段階だ。自立に目覚める幼児期は、完全な保護から社会に向いて一歩を踏み出す時期といえます。
昨今、子育ては苦痛なもの、苦しみを伴うものという感覚を植えつけ過ぎ、安易に生きることが奨励されすぎていますが、。本当の生きる喜びとは、親子の絆を大切にし、温かい家庭を作り、その延長として健全な社会を形成していく、そうした家庭の社会的意義について考えたいものです。

「三.少年は手を離せ 目を離すな」
少年(少女)は、友達との付き合いによって社会性が育つ時期なので、ここではしっかりと手を離し、活動範囲を広げてやらないといけません。
ただし、いろんな危険があるので、目を離してはいけません。
サルの子育てでいえば、『一人にしてちょうだい』という時期であり、親猿はこの時期、遠くから子猿を見守り、子どもが何かで声をあげるとすっ飛んでいくのです。
人間も学ぶべきところが多いのではないでしょうか。
この時期、子どもが親に反抗したり、非行や問題行動に走ったり、いろんなことで苦しい思いをするかもしれません。
しかし、それは成長の過程です。
親として逃げず、共に成長することを心がけるべきなのではないでしょうか。
子どもの荒れの背景には、親や友人に『こちらを向いてほしい』というメッセージであることが多いです。

「四.青年は目を離せ 心を離すな」
青年期にまでなると、完全に自立していくために、自分なりの生きがい、進路を歩んでいくときであるが、気持ちの上では、心を離してはいけないということです。

いずれにしても、子育ての最終的な責任は親にあるという基本を忘れてはいけません。
投稿日:2016-09-19
返信 12
十円玉ハゲさん
外泊を続ける娘削除
たびたびすみません
いろいろとアドバイスありがとうございます
外泊を続ける娘について、何日か泊まっては帰ってきたかと思ったら また出かけていく
最近は平日にも泊まって友達宅から学校へ行くようにもなり、帰ってきた時に何て声をかけたいいのかわかりません
また出かけようとする娘を止めたところで
聞くわけでもなく…
本人は友達といる方が楽しいからだと…
それはそうかもしれないけど、いったい何を考えているのでしょうか
単なる親への反発でしょうか❔
テストも近いのにこのままだと本当に留年もしくは退学になりそうです
顔を見れば言いたくなるし、言ったところで無視だし
良くなるどころかどんどん悪くなっていってます
このままほっとくのがいいのでしょうか?
投稿日:2016-09-25
返信 13
伊藤幸弘教育研究所さん
十円玉ハゲさんへ削除
放っておくことは決して「無関心」ということではありません。
何か言うことで逆効果なのであれば、そっと見守るのも親の役目です。

正直!
勉強をしないで留年・退学という結果になったのであれば、申し訳ないのですがそれは子ども自身が招いた責任です。

「親」という字は「木」の上に「立って」「見る」と書きますよね。
投稿日:2016-09-25
返信 14
十円玉ハゲさん
帰りの遅い高2の娘削除
こんにちわ
毎回いろんなアドバイスありがとうございます
あれから 今週は外泊はしなくても相変わらず帰りの遅い娘
機嫌がいいときになんで帰らないのか聞くと、やはり家が嫌い、みんながうるさいという答えでした
泊まらせてもらってた友達宅もお父さんだけで、お父さんが嫌いとか朝早いし夜も遅いとかで、いつでも来ていいし、いつでも泊まっていい…という家だそうです
友達が悪いわけではないですが、居心地のいい家を見つけたって感じですかね
先生にもなんども相談したので、子供にも
チクリといってくれたみたいですが、本人はいたって悪気はないようです
9時、10時の何がいけないのか、外泊が何がいけないのか… 家に帰りたくないまわって言われたらなんとも

昨日は迎えが深夜の1時まえでした
そんな時間まで何やってんだろうなぁ〜と思いながら車をはしらせています
帰ってくるだけよしとするべきでしょうか
投稿日:2016-10-01
返信 15
伊藤幸弘教育研究所さん
十円玉ハゲさんへ削除
帰ってくるだけで良しとするか。
あるいは断固として外泊は認めないか。
判断に窮することはあるかと存じます。

ベースになるのは我が子への愛情。
愛情があるからこそ、叱ることができる、褒めることもできるのです。

カウンセリングの基本は受容と共感。
愛情を基軸にそれがなされます。
でも、「ダメなものはダメ」も伝えるべき場合もあるのです。

今回の一連のことはしっかりと家庭のルールを提示して、それがなぜかも理解させ、そのルールを守らせることで、子どもの成長を支援して行くことが求められます。

「家に帰りたくないから外泊する」は一般的に筋が通らないでしょう。
投稿日:2016-10-02
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