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お悩みNO.416
なおさん
家を出たい削除
高一の娘についてです。
自営業の私達夫婦、大学生の長女と高一の次女の4人家族です。
私の帰りがいつも遅いので、娘二人に夕飯を待ってもらうことが常でした。
次女が中二の時、長女が大学受験で予備校に通い始めてから一人で待つ時間が長くなり、その頃一か月ほど不登校に。学校に戻ったものの、部活をやめ、よくない噂のある子たちと付き合うように。それからは学校から呼び出される事が多くなり、中三になっても変わらず、二次募集でなんとか普通科の高校に決まりました。
その頃の私は娘を直そうとかなりがみがみ言っていたので、娘との関係は悪化するばかり。高校生になる春休みごろこちらを知り、自分でも反省をし、家庭が少しでも心地よい場所だと思いだして貰えるよう努力してきたつもりでしたが、高校の三者面談で遅刻やずる休み等数々の校則違反を聞き、驚きました。
夏休みに入り高校中退の彼と付き合うようになり、無断外泊も。
さすがにこれは注意するとうるさいから家を出て二人で住むと言われました。
最近は休みの日は必ず娘と過ごすようにして、なるべく話をきいていたつもりでしたが、さすがにこれを許すことは出来ません。
どういう態度で、どういう言葉で伝えれば娘にわかってもらえるのか、居心地のいい場所を作ることが、甘やかすことにならないのか。主人に相談してもいつかはわかると言うだけです。
娘をとめる伝え方を教えてください。
投稿日:2015-08-21
返信 1
伊藤幸弘教育研究所さん
なおさんへ削除
はじめまして。
書き込みありがとうございます。
高1の娘さんに関するお悩みですね。

無断外泊や二人で住むことなどは許すわけにはいかないと思うのは当然です。

子どもにわかってもらえるようになるには親子の信頼関係の構築が必要です。
信頼関係が深ければ人は相手の言うことに耳を傾けます。
では、どうすれば信頼関係が深まるのでしょう。

以下にまとめましたので参考にしてください。
投稿日:2015-08-21
返信 2
伊藤幸弘教育研究所さん
なおさんへ削除
■信頼関係の構築
お子さんとの信頼関係の構築を図るためには円滑なコミュニケーションが大切です。
カウンセリングの領域では、カウンセラーとクライアントの信頼関係(専門的には“ラポール関係”といいます)が絶対条件といわれます。ではその円滑なコミュニケーションを図るにはどうすればいいのでしょう。
コミュニケーションの2つの柱ともいえる「聴き方」と「伝え方」に関して紹介します。


■「聴き方」
「聴き方」を意識しながらお子さんからの話を聴いたことがありますか。「話し方教室」とか「話し方の本」というのはありますが「聴き方」に関する本は意外と少ないのです。しかし、円滑なコミュニケーションを図る上ではこの「聴き方」が特に重要です。

ここではあえて「聴く」という文字を使います。物理的に音が耳に届く「聞く」でもなく、言葉であれこれと尋問する「訊く」でもなく、「心」の文字が入っている「聴く」です。これは、相手を受け入れて相手の話しに耳と心を傾けることを意味します。専門用語では「傾聴」と言います。

相手の話を上手に「聴く」ためには以下の2つの聴き方に分かれます。
その2つとは、「受動的聴き方(パッシブリスニング)」と「能動的聴き方(アクティブリスニング)」です。
それぞれポイントは3つあります。


■「受動的聴き方(パッシブリスニング)」の3つのポイント
1.黙って聴く
これは簡単なようで意外と難しいです。しかし、すべての「聴き方」のベースとなる姿勢です。相手の話しに意見を割り込まずまずは黙って聴いてあげる聴き方です。黙って相手を聴き、受容してあげることで信頼関係は更に強いものになるでしょう。

2.うなずく
「メラビアンの法則」をご存知でしょうか。1対1で話したときに、どのように影響を及ぼすかというと、話の内容などの「言語情報が7%」、口調や話の早さなどの「聴覚情報が38%」、あいづちやうなずき等、見た目などの「視覚情報が55%」の割合であったという実験結果があります。この割合から「7-38-55のルール」とも言われ、「言語情報=Verbal」「聴覚情報=Vocal」「視覚情報=Visual」の頭文字を取って「3Vの法則」ともいわれています。

話しの内容により大きくうなずいたり小刻みにうなずいたりする聴き方です。大きくうなずくときは「なるほどねぇ〜」と言う意味があり、小刻みなうなずきは「もっと話して」という意味を持ちます。それにより相手は「聴いてもらえている」という満足感が得られます。


3.思いを引き出す
「それ、面白そうだからもっと聴かせてよ」「それ大変だったね。もう少し詳しく話して」「それについて、あなたのほうでも何か言いたいことがありそうだね」、「あなたにとって大事なことのようだね。詳しく聴かせて」等のようにひと言、付け加えることで相手を気持ちよく話させてあげることが大切です。
(※注意:実際の会話は「あなた」ではなく、必ずお子さんの名前を呼んであげてください)


■「能動的聴き方(アクティブリスニング)」の3つのポイントは…
1.話しを繰り返す
相手の発した言葉の語尾をこちらが繰り返して発しながら聴く方法です。会話にいいリズムがうまれて話しやすくなります。そして、相手は「自分の話を聴いてもらえている。理解してもらえている」となります。

ただし相手が意見を求めている場合は繰り返しによる聴き方はいったん中断してください。相手から何かを質問をされている場合にその質問を繰り返しても堂々巡りになってしまいます。その際は、はっきりと親としての回答をしてあげるといいでしょう。

2.話しをまとめる
相手の話をある程度の段階でまとめてあげると会話のリズムにアクセントがつき、これも効果的です。
例えば、お子さんが悩みを打ち明けたとします。悩みを打ち明け始めると人は一気に捲くし立てるように話し始めます。それこそ途中でさえぎりたくなるくらいに。その際に、最後まで聴いてそれをまた繰り返す方法(話しを繰り返す)をすると時間が掛かる作業ですし余計に混乱を生じます。その際はある程度こちらで話をまとめてあげるのです。

3.気持ちを汲む
「それは嬉しかったね」「それは悔しいね」「それは腹が立つよね」。こんなふうに相手の心の中の気持ちをこちらの言葉として伝えることで相手は安心した気持ちで話しを出来ます。高級クラブに高いお金を払ってまで、サラリーマンが通うのは、高級クラブのママさんたちはこの「気持ちを汲む」等、聴き方に長けているからなのです。


■伝え方
相手に何かを思いを伝えるときには相手に「何を伝えたか」ではなく「何が伝わったか」が大切です。それを意識することで、部下に対して自分は上司にどれだけ大切に思われているかを実感させる効果があります。それを伝えるためには「言葉」が大切です。

「これは言わなくても分かるだろう」、「恥ずかしくてこんなことは言えない」。まずはそういった考えを排除して時間をたくさん使っていきましょう。

相手に思いを伝えたいときは、「Iメッセージ」が効果的です。相手の行為や出来事を非難がましくなく、事実を述べる伝え方です。
相手にメッセージを伝えるとき、次の2通りの方法があります。それは、「YOUメッセージ」と「Iメッセージ」です。
コミュニケーションを外す人は、往々にして主語が「YOU=あなた」の「YOUメッセージ」になってしまっているケースが多いです。

例えば…僕がリビングで本を読んでいたとしましょう。
そこへ子どもが入ってきてテレビを大きな音で見始めた。
僕は感情のままに…「うるさい!」「ボリュームを小さくしろ!」「隣の部屋で見なさい!」…と言ってしまう。
これは主語が「あなた=YOU」ですよね。
「“お前が”うるさい!」「“お前が”ボリュームを小さくしろ!」「“お前が”隣の部屋で見なさい!」

こちらの思いを正確に伝え相手とのコミュニケーションも外さない方法は主語が「私=I」の「Iメッセージ」です。

「お前が大きな音でテレビを観ることでお父さんは集中して本が読めなくて困ってるんだよ」…これが「Iメッセージ」です。

ポイントは「行動」「影響」「感情」です。

行動→お前が大きな音でテレビを観ることで
影響→お父さんは集中して本が読めなくて
感情→困っているんだよ

その後に「だから音を小さくしろ」と言ってしまうとせっかくの「Iメッセージ」がその瞬間に「YOUメッセージ」になります。
「Iメッセージ」で思いを伝えると相手はこちらの思いをちゃんと受け止めてくれるケースが多いと言われています。


■「Iメッセージ」と「聴き方」との切り替え
自分の意見を伝え、相手の考えを聴くというのはコミュニケーション(会話)の基本です。
しかし、いくらIメッセージを活用して伝えても、「相手を変えてやろう」という想いが心の奥底にあると、しつこく何度も同じメッセージを発することになります。これは「審判的表現」といい、圧力によるメッセージ(=お前が変われ!)になってしまいます。

その際は、まず相手の立場に立ち切って傾聴することが大切です。これが「Iメッセージ」と「聴き方」との切り替えのタイミングです。相手の話を聴くことにより、相手の「抵抗」がとれて相手は安心して、自ら変わることができるのです。また、相手の立場を理解することで、こちらの心にも変化が現れることもあり、他者理解と自己成長が同時に促進されます。

「期待と願望」、「推論と思い込みのズレ」が対人関係のトラブルの元になるのです。
大切なことは“相手を変えようとせず、相手を分かろうとせよ”です。


コミュニケーションとはキャッチボールのようなものです。いくら良いことでも一方的な話と言うのは聴いていてしんどいです。だから、コミュニケーションがドッジボールにならないように、「聴き方」や「伝え方」を意識して相手とのコミュニケーションを図り、信頼関係の構築に努めてください。
投稿日:2015-08-21
返信 3
なおさん
家を出たい削除
ご返答ありがとうございます。
何度も読み返して実践してみます。
昨夜もごめんね、帰りますのメールがありましたが、帰ってきませんでした。
今は具体的にどのような行動に出て、どのように声を掛けたらいいのでしょうか?
投稿日:2015-08-22
返信 4
伊藤幸弘教育研究所さん
なおさんへ削除
先日お伝えした「Iメッセージ」を活用するのであれば、

「あなた(名前)から“帰ります”ってメールが来たから」(行動)
「お母さんは嬉しくて安心ていたんだけど」(影響)
「帰って来なかったから悲しかったの」(感情)

これです。

ここで「なんで帰って来ないのよ!」なんて言ってしまうとこれは「YOUメッセージ」です。
投稿日:2015-08-22
返信 5
なおさん
家を出たい削除
10日程たちましたが、長い外泊から帰ってきた日、高熱をだし、うやむやになってしまいました。
それでもその後は外泊することもなく、家族旅行にも行きました(態度はかなりふてぶてしく悪かったのですが)。
しかし新学期朝からばっちりお化粧して時間をとられまた遅刻しそうになりそうだったので(遅刻魔です)、早く行くように言うと、反抗的な態度で出て行き、案の定担任の先生から来てませんの電話が。


こちらで教えていただいた事をなんとか実践しようと試みているのですが、少しでも自分の意にそぐわなければ口もきかない始末。
今日休んだ事でまた不登校になる事も心配してます。
それでも本人はうるさいから家を出たいと言っているので、この際社会の厳しさを知るために出したらいいと主人は言いますが、どういう伝え方をすれば娘は心を開いて今の自分のままではいけないことに気づいてくれるのでしょうか?
投稿日:2015-09-01
返信 6
伊藤幸弘教育研究所さん
なおさんへ削除
心の鍵は外からでは開きません。
もちろん、Iメッセージや傾聴を駆使してコミュニケーションを図ることは大切です。
しかし、最終的には自分が気づいていかなければなりません。

少し放っておくというのも時には必要です。
これは無視をするとか、諦めるとか、見放すということではなく、心理的に少し距離をおいて親の想いを分からせる時間を一人で取らせるのです。

また、ご主人の言う通り、社会の厳しさや自分の無力さをしっかりと分からせることも大切です。

失敗させない子育てよりも、失敗を認め、その失敗から学ばせることも大事なのです。

以前、ある学習塾のキャッチコピーに「転ばぬ先の○○塾」というものがありました。
(今はもう存在しない塾ですが)

それは間違っています。
転んだときにどう立ち上がるかを教えるのが教育なのですから。
投稿日:2015-09-01
返信 7
なおさん
家を出たい削除
ご指導ありがとうございます。
新学期になって相変わらず学校に行くといって出ていくものの、実際行ってません。
家を出たものの、彼の親に迷惑がられ結局一日で帰ってきました。
それでも相変わらずの反省なし。それどころか怒られた時の主人の言葉遣いがひどいと逆ギレしてる始末。

そこで主人と考えて今の自分を変える気持ちがないなら面倒はみれない、かといって出て行っても相手に迷惑がかかるからあなたの部屋は提供するからあとは自分でバイトして生活しなさい。学校行くもやめるも自由だと少し離してみようかなと思うのですが、この対応でいいのでしょうか?
友達も少ないので変な人たちと関わるようにならないか心配ですが。
投稿日:2015-09-03
返信 8
伊藤幸弘教育研究所さん
なおさんへ削除
我々の基本スタンスは「重要事項の決定はカウンセラーは関与しない」というポリシーがあります。
これは我々に限らずカウンセラーたる者はそうでなければならないと思います。

例えば離婚・退学・退職等がそれに当たります。
本件も限りなくそれに近いですので本来であれば親の判断を尊重すべきなのでしょうが、今回は「賛成し兼ねます」と述べさせていただきます。

ご夫婦で十分話し合われた結果のご決断だとは重々承知はしておりますが、その際の「リスク」は話し合われましたか。

娘さんはまだ未成年です。
「自分を変える気持ち」があろうがなかろうが、親は子どもを育てる義務があります。

もしかしたらお子さんは最初は親の束縛から解放されて浮かれ気分になるかもしれません。
その際に、糸が切れた凧のごとく自由と勝手をはき違えて奔放な暮らしをするかもしれません。
ひとり暮らしの住まいは友だちのたまり場になるかもしれません。
それも悪い友だち。

そんな楽しさは長続きしません。
そのうちに孤独を感じます。
そこで思うのは「そもそも親が育児を放棄した。私は親に見捨てられた」・・・そう思うかもしれません。

昨今では信じられない犯罪が多発しています。
そんな犯罪に巻き込まれる可能性が今よりも高くなるのです。

家にいながらにして何とかしようとする選択肢はないのでしょうか。
投稿日:2015-09-04
返信 9
家を出たいさん
なお削除
ご指導ありがとうございます。
私もそれを一番心配していました。
しかし、本人まったく反省することなく、月曜から学校に行くからいいでしょ?他になんか文句ある?
の態度。
何を話せばわかってもらえるかもうわかりません。
投稿日:2015-09-05
返信 10
伊藤幸弘教育研究所さん
なおさんへ削除
分かってもらえるように伝えられればそれに越したことはありません。
でも、世の中には「ダメなものはダメ」ということがるのです。
学校行くからいいという次元の話ではありませんし、文句はいくらでもあるではないでしょうか。

高校生で収入もなく親のすねをかじっている分際です。
「バカも休み休みいいなさい!認めません!」
で一喝です。

話し合いのテーブルにも乗せられないですね。
投稿日:2015-09-05
返信 11
なおさん
家を出たい削除
週末しおらしく謝り、月曜日からは行くというのを信じて一緒に過ごしました。
が、今日またお弁当を持って出て行ったきり学校には行ってません。
何か理由があるのか(自分が弱いから行けないと言ってました。、それにしても、今までの悪態の数々から理由があっても、娘のわがままです。
どういう態度で娘に臨めばいいのでしょうか。
投稿日:2015-09-07
返信 12
伊藤幸弘教育研究所さん
なおさんへ削除
基本的には受容・共感の姿勢です。
自分が弱いからと弱音を口にしたということは、それも含めて理解してサポートして欲しいということなのかも知れません。

人は皆、弱さがあります。
特別なことではありません。
親もそれを受け入れてあげましょう。

「ダメなものはダメ」とお伝えしましたが、それは認められないことを言ったときです。

「受容・共感」の姿勢で「傾聴」に徹して臨んでみましょう。
投稿日:2015-09-07
返信 13
なおさん
家を出たい削除
ありがとうございます。
私もよく考えて今から話します。
どうか感情的になりませんように。
自分で戒めなきゃ。
投稿日:2015-09-07
返信 14
なおさん
家を出たい削除
結局帰ってきません。たぶん彼の家です。lineで明日は学校に行くとかもう帰るのメッセージは来るのですが学校にも行ってません。私からどんなメッセージを送っても響かないのか…
どうしたらいいでしょうか?
投稿日:2015-09-08
返信 15
伊藤幸弘教育研究所さん
なおさんへ削除
是非とも感情的にならないように。
頭に浮かんだことは一度、心の中で復唱しましょう。
投稿日:2015-09-08
返信 16
伊藤幸弘教育研究所さん
なおさんへ削除
以前お伝えしました「Iメッセージ」は実践されていますか。
LINEでは心配していることをIメッセージで伝えてみたらどうでしょう。

新たに「どうしたらいいでしょう」だけではなく、我々がお伝えした数々の助言をまずは実践ですよ。
投稿日:2015-09-08
返信 17
なおさん
家を出たい削除
家には戻ってきて学校には一日だけ行きました。卒業したいと言うのでならば学校に行かなくちゃだめだねという話をして、週末は私とテレビを見たり、パズルをしながら普通に過ごしてました。
休み明けの昨日はお腹が痛いと言って休みました。今日は学校に行くと言ってお弁当を持って行ったまま
学校には行っていません。
数日前行かない理由を聞くと、他に楽しいことがあるからと言っていました。年上の男の人と会っているようです。
携帯は取り上げたままなので、連絡も取れません。

先生の言うとおりIメッセージを意識しそれでも今日帰って来たら、やはり受容・共感の姿勢で臨むべきなのでしょうか?
投稿日:2015-09-15
返信 18
伊藤幸弘教育研究所さん
なおさんへ削除
ケースバイケースです。

受容・共感は必要です。
しかし、親として言うべきことは言う姿勢も大切です。
投稿日:2015-09-15
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