• 2018年を振り返り



    平成30年も残すところわずかとなりました。今年も多くの方々に支えられ充実した日々を過ごすことができました✨

    一年を振り返りますと、「忍ぶ」ことの大切さを学び、たくさんのご縁を頂き、皆様と本当に深い絆を結べたと実感しております。

    しかし、一方で悪意を持ち、執拗に攻撃してくる輩もいました。その代表である「精神科医 齋藤環」が同年7月に複数の寮生を連れ去った事件も相手側の情報操作でスクール側が悪者のようなニュースを流されてしまいました。

    でも、まったく動じなかったです。保護者会も全面的にバックアップしてくれました。

    痛さを我慢してる「耐える」というよりも、痛ささえも感じない自信、たくさんの仲間が守ってくれる安心感で「忍ぶ」ことができたと感謝しています。

    もちろん新たな挑戦、喜びや感動がたくさんありましたが上記の理由であえて報告を控えていましたので来年早々には、総集編で報告します!

    大変寒くなっております。皆様もお体に気を付けて、良い年をお迎え下さい

  • 沖縄全土!講演ツアー開催


    ワールドカフェ2018 in 沖縄2週間!沖縄全土の講演ツアーを行います。沖縄県 子ども生活福祉部が主催する福祉、医療、教育、矯正、雇用など子ども・若者育成支援に係る人材育成研修で私が講師を務めさせて頂きます。

    ★ワールドカフェ 2018in南部
    2月6日 沖縄県総合福祉センター西棟4階

    ★ワールドカフェ 2018in中部
    2月7日 嘉手納町中央公民館(大ホール)

    ★ワールドカフェ 2018in北部
    2月8日(木) 名桜大学生涯学習推進センター

    ★ワールドカフェ 2018in石垣
    2月14日(水) 八重山合同庁舎

    ★ワールドカフェ 2018in宮古
    2月15日(木) 宮古合同庁舎(講堂)

  • 少年法改正について


    どうして『刑罰』でなく『教育』が必要なのか!?
    少年法の適用年齢の引き下げについて議論するシンポジウムが佐賀県で開催。(主催・佐賀県弁護士会/日弁連)
    昨今、少年事件の増加、凶悪化とイメージされる方が多いですが、実際は大幅に減少していることをご存じでしょうか?
    家庭裁判所で扱われる少年の約半分を18~19歳が占めており、仮に適用年齢を18歳未満に引き下げると専門的な調査や教育指導が受けられなり「再犯」のリスクが高まってしまいます。僕としては、非行の背景にある問題(家庭環境、親子関係、本人の性格等)をしっかり調査し、立ち直りにつなげる教育を行うことが重要だと考えます。
    ニュース記事はこちら
    http://www.saga-s.co.jp/articles/-/169336

  • 本の出版が決定しました!!

    大人の引きこもり 本 著書 廣岡政幸

    未熟者ながら平成29年3月19日・扶桑社より本を出版させて頂くことになりました!

    ご興味があるかたは、AMAZONからチェックしてくださいね!

    ▼ 著書紹介
    「引きこもり」の高齢化、長期化が進み、成人した人の引きこもり数は50万人以上といわれている。様々な問題を抱える若者と向き合い、立ち直りを支援しているワンステップスクールの廣岡校長の活動を記録した著書である。引きこもりが生まれる原因、社会構造を分析、そして、今できる解決方法を提案する。

  • 8月9日 フランステレビ局の取材

    フランスのTV局(Canal+)の密着取材が始まりました。
    フランスTV 廣岡政幸
    最近は、韓国やタイなど海外メディアからのオファーが殺到しています。
    Canal+ 廣岡政幸
    「ひきこもり」は先進国が抱える特有の問題であり外国では、日本の対策や動向を注視しているようです。

  • 5月28日 テレビ放送のお知らせ

    Nスタ
    本日、 TBSテレビ「Nスタ」の特集コーナーで活動が紹介されます。お時間が御座いましたら是非ご覧ください。いつも、直前の報告で申し訳ございませんm(__)m

    日付:2015年5月28日
    時間:18:40頃~
    番組: TBSテレビ「Nスタ」
    内容:特集コーナー・大人のひきこもり
    備考:関東ローカル

  • 5月17日 職業訓練校・開校式

    成人者ひきこもりを支援するためBIGプロジェクトを発足いたしました。
    株式会社ノースゲート(就労支援)を中心に煌心高等学院(学習指導)、ワンステップスクール伊藤学校(自立支援)の3社共同で開校した日本初の職業訓練施設です。

    職業訓練校
    ひきこもりの増加は、年々増加の一途をたどり大きな社会問題となっています。日本国内では、働き手を失うだけでなく社会保障が圧迫され国力の低下にもつながります。

    御殿場 開校式
    長期間、社会との関係を断っている「ひきこもり」を復活させるためには、教育、福祉、民間企業が一体となり伴走型の支援を行う必要があります。株式会社ノースゲートの岡田真也代表は、この問題に対して数億円の資金を投じ、若者と社会との「懸け橋」となる重要な役割を担ってくれました。若い社長ではありますが心から敬服します。

  • 3月4日 川崎市中1殺害事件について

    川崎市中1殺害事件についてTBSの取材を受けましたので事件についてコメントさせて頂きます。

    今回の事件は極めて残忍で冷酷な少年犯罪です。13歳の尊い命を奪われた家族の悲しみを考えると胸が張り裂ける思いです。被害少年の御冥福を心よりお祈り申し上げます。

    <少年犯罪について>
    少年犯罪の再犯率1
    近年、少年法の厳罰化もあり、少年犯罪は確実に減少しています。しかし、その裏では犯罪の低年齢化が進み凶悪犯罪や性犯罪、再犯者率が増加しているということを忘れてはいけません。特に未成年の場合、加害者本人の問題だけでなく、家庭環境や保護者、学校の指導など、さまざまな要因が絡み合っており、根本的な問題が改善されないと素行はエスカレートし、再犯を繰返します。このような問題が起こると人々は、個人をターゲットに「親が悪い」「担任が悪い」など必ず自己責任論的に語りますが、凶悪犯罪を生み出した社会全体、それを築き上げた我々、大人、一人一人に大きな問題があると思います。

    <実名報道について>
    現在、事件について事実と異なる誤情報が拡散しているようです。残虐な事件だから一般市民の安全を優先し、実名と顔写真を公開すれば誤情報の拡散がなくなるという見方もありますが、だからといって真偽不明なままインターネット上で「犯人」と名指し、関係ない人物の写真が拡散することは、また別の被害者や犯罪を生み出す可能性があるので絶対に行ってはいけません。

    また、未成年者は、今後の教育によって大きく更生する可能性があります。それは、鑑別所や少年院で完結するものではなく、社会復帰後に学校や職場など少年に関わる大人たちがどのように支援をするかでその子の人生が変わります。つまり、社会が生み出した問題であるからこそ排除をせず、更生させる責任も社会が負わなければならい。だから社会的に弱い立場にある少年の実名報道は、今後の社会復帰を阻害することになるので良い方法だと思いません。むしろ、被害にあった少年やその家族を保護する法律を整備するべきだと考えます。

    先日、「週刊新潮」(新潮社)が加害者の実名と顔写真を掲載したことについては、事件捜査中の段階であり極めて軽率な行動であると思います。

  • 1月26日 家庭内暴力で苦しむ母親 in 神奈川

    ひきこもりの息子が暴れているとの相談を受け現場に急行した。
    しかし、到着してから30分、母親が連絡に応じない。

    「何か危険が迫っているのでは!?」と不安が過った。

    ドアを叩いても反応せず….
    やむなく緊急性があると判断し「強制的な立入り」を決断する。
    と、その瞬間、ドアが開き、母親が飛び出してきた。

    母親は頭から流血してパニック状態
    まずは現場に突入して暴れている息子(A君)を取り押えることしにした。

    僕らはどんなに危険な状況であっても攻撃を加えることができない。
    現場では、いつも危険と隣り合わせの対応を迫られる。

    このような場合、子どもは罪悪感を抱き、逆上をしてしまう恐れがある
    まずは母親を落ち着かせ、現場から避難させることにした。

    子どもは、興奮状態で話ができる状態ではない。
    母親に対しての「恨み、辛み」を持ち出し、話を切り上げようとしてしまう。

    僕は、「一喝」して冷静さを取り戻させた。
    今までの過去や苦しみはよく分かる。でも、どんな理由があろうとも「人を傷つけてはいけない」、「親であっても暴力は立派な犯罪だ」と彼に伝えた。

    しかし、長い年月をかけ、凍りついた彼の心には何も響かない。

    ここで彼に事の重大性を理解させ、規範意識を持たせなければ必ず同じことを繰り返えしてしまう。
    僕は、約5時間にわたり根気よく語り続けた。そして彼も徐々に冷静さを取り戻し、自らの意志で親元を離れ、変わることを約束してくれた。

    なぜ、彼が大人を信用できないのか?なぜ、大人の干渉に強く反発するのか?
    それは、大人に対しての怒りではなく「自分を理解してもらえない」悲しみの反応であると強く感じた。

    彼は、幼児期に父親を事故で亡くし、懸命に働く母親に育てられた。しかし、多感な時期に母親と接する時間が少なかった。交友関係のトラブルから小学4年生で登校拒否がはじまり、ストレスの矛先は家庭へ向いてしまった。出口の見えない不安を抱えた母親は、藁にもすがる思いで不登校専門のカウンセラーへ助けを求める。しかし、その指導は、約6年間にかけて大人が高圧的に押さえつけるものであった。登校拒否をする少年を強制的に中学や高校に行かせるも「自分を理解してもらえない悲しみ」が後の家庭内暴力を引き起こした。対応ができなくなった支援者は手を引いてしまい「大人への不信感」を強く抱いてしまった。今まで受けてきた圧力が暴力と変わり、母親を支配する。そして、ひきこもりという居場所を勝ち取ったのだ。

    ひきこもり、それは彼らができる最大の防衛策なのかもしれない。しかし、そこには心の癒しや居場所は存在せず。社会からの疎外感を抱き、問題行動に対しての罪悪感に押しつぶされてしまう。溜まったストレスは、暴力や破壊という形で発散する。そして、親も子も出口の見えない泥沼にはまり時間だけが過ぎていく。

    当事者は、問題行動の原因を特定し、過去の恨みを取り除くこと、親子関係を修復することを考えるより、まずは健全な生活を取り戻すことが先決だと思う。親が現実を直視し、まずは勇気をもって誰かに相談して欲しい。