1月6日 若者を浸食するブラックビジネス
過去5年間の特殊詐欺の被害額の推移(出典:警察庁)
2015年最初の出張は静岡!
新年早々、詐欺事件の対応依頼など物々しい相談が続いている。近年、ヤミ金、詐欺、ドラッグディーラーなど末端の実行部隊に「組織に所属しない」若者が使われている。暴対法が厳しい現代では、組織との間に人を集めるリクルーターが存在し、末端が捕まっても全容が解明できない仕組みになっている。つまり、人材派遣された若者達は使い捨ての駒ということだ。リクルーターは、主にキャッチ、キャバクラのボーイ、ホストなど夜の世界に潜んでいることが多く、上京したての若者や遊び金を必要としている学生が狙われる。仮に二十歳になったばかりだとしても詐欺の実行犯(受け子など)で逮捕されれば実刑は免れない。目先の大金に目がくらみ泥沼にはまる若者、逮捕されても状況を理解できない若者、どちらにしても残された家族には不幸しかなく…極めて対応が難しい案件だ。