5月5日 テレビ放送のお知らせ
明日から2日間連続で放送されます!!
5月6日 フジテレビ
みんなのニュース特集
18:15~(関東ローカル)
テーマ:大人のひきこもり(前編)
5月7日 フジテレビ
みんなのニュース特集
18:15~(関東ローカル)
テーマ:大人のひきこもり(後編)
年々、増加する成人者のひきこもり。非常に深刻な社会問題であるが、なかなかメディアでは取り沙汰されないのが現状です(>_<) そんな中、フジテレビはいち早く取材をしてくれましたm(__)mタイミングが合えば是非ご覧下さい!
4月25日 夜回り先生との講演会
<講演会のお知らせ>
私は、第二部で夜回り先生こと水谷修氏とトークディスカッションを行います。
お時間が御座いましたら是非ご参加下さい!
日付:2015年04月25日
時間:14:00~16:30
参加:無料、600人(抽選)
場所:浜松市福祉交流センターホール
第一部 14:00~15:00
水谷修氏講演会「あした、笑顔になあれ」
第二部 15:10~16:30
今の浜松と子供たちの現状と未来について語る
専門家によるトークディスカッション
夜回り先生 水谷修氏
ワンステップスクール伊藤学校 校長 廣岡政幸氏
浜松市中央署 署員様 (少年サポートセンター)
3月19日 薬物乱用防止講演会 in 寒川町
本日は、寒川町青少年浄化推進協議会に講師としてお招き頂きました。本日は、「現代の若者をどう理解し、どう支援するか」というテーマで少年犯罪の傾向、薬物乱用の実態についてお話をさせて頂きました。同協議会は、薬物乱用防止啓発活動を中心に町内で積極的に青少年問題に取り組まれています。
色々な会場に足を運びますが非常にアットホームで温かさを感じる講演会でした。坂本誠一会長をはじめ、担当の木村様など青少年の健全育成に尽力されている方々に出会えたことを心より感謝しておりますm(_ _)m
3月4日 川崎市中1殺害事件について
川崎市中1殺害事件についてTBSの取材を受けましたので事件についてコメントさせて頂きます。
今回の事件は極めて残忍で冷酷な少年犯罪です。13歳の尊い命を奪われた家族の悲しみを考えると胸が張り裂ける思いです。被害少年の御冥福を心よりお祈り申し上げます。
<少年犯罪について>
近年、少年法の厳罰化もあり、少年犯罪は確実に減少しています。しかし、その裏では犯罪の低年齢化が進み凶悪犯罪や性犯罪、再犯者率が増加しているということを忘れてはいけません。特に未成年の場合、加害者本人の問題だけでなく、家庭環境や保護者、学校の指導など、さまざまな要因が絡み合っており、根本的な問題が改善されないと素行はエスカレートし、再犯を繰返します。このような問題が起こると人々は、個人をターゲットに「親が悪い」「担任が悪い」など必ず自己責任論的に語りますが、凶悪犯罪を生み出した社会全体、それを築き上げた我々、大人、一人一人に大きな問題があると思います。
<実名報道について>
現在、事件について事実と異なる誤情報が拡散しているようです。残虐な事件だから一般市民の安全を優先し、実名と顔写真を公開すれば誤情報の拡散がなくなるという見方もありますが、だからといって真偽不明なままインターネット上で「犯人」と名指し、関係ない人物の写真が拡散することは、また別の被害者や犯罪を生み出す可能性があるので絶対に行ってはいけません。
また、未成年者は、今後の教育によって大きく更生する可能性があります。それは、鑑別所や少年院で完結するものではなく、社会復帰後に学校や職場など少年に関わる大人たちがどのように支援をするかでその子の人生が変わります。つまり、社会が生み出した問題であるからこそ排除をせず、更生させる責任も社会が負わなければならい。だから社会的に弱い立場にある少年の実名報道は、今後の社会復帰を阻害することになるので良い方法だと思いません。むしろ、被害にあった少年やその家族を保護する法律を整備するべきだと考えます。
先日、「週刊新潮」(新潮社)が加害者の実名と顔写真を掲載したことについては、事件捜査中の段階であり極めて軽率な行動であると思います。
1月26日 家庭内暴力で苦しむ母親 in 神奈川
ひきこもりの息子が暴れているとの相談を受け現場に急行した。
しかし、到着してから30分、母親が連絡に応じない。
「何か危険が迫っているのでは!?」と不安が過った。
ドアを叩いても反応せず….
やむなく緊急性があると判断し「強制的な立入り」を決断する。
と、その瞬間、ドアが開き、母親が飛び出してきた。
母親は頭から流血してパニック状態、
まずは現場に突入して暴れている息子(A君)を取り押えることしにした。
僕らはどんなに危険な状況であっても攻撃を加えることができない。
現場では、いつも危険と隣り合わせの対応を迫られる。
このような場合、子どもは罪悪感を抱き、逆上をしてしまう恐れがある
まずは母親を落ち着かせ、現場から避難させることにした。
子どもは、興奮状態で話ができる状態ではない。
母親に対しての「恨み、辛み」を持ち出し、話を切り上げようとしてしまう。
僕は、「一喝」して冷静さを取り戻させた。
今までの過去や苦しみはよく分かる。でも、どんな理由があろうとも「人を傷つけてはいけない」、「親であっても暴力は立派な犯罪だ」と彼に伝えた。
しかし、長い年月をかけ、凍りついた彼の心には何も響かない。
ここで彼に事の重大性を理解させ、規範意識を持たせなければ必ず同じことを繰り返えしてしまう。
僕は、約5時間にわたり根気よく語り続けた。そして彼も徐々に冷静さを取り戻し、自らの意志で親元を離れ、変わることを約束してくれた。
なぜ、彼が大人を信用できないのか?なぜ、大人の干渉に強く反発するのか?
それは、大人に対しての怒りではなく「自分を理解してもらえない」悲しみの反応であると強く感じた。
彼は、幼児期に父親を事故で亡くし、懸命に働く母親に育てられた。しかし、多感な時期に母親と接する時間が少なかった。交友関係のトラブルから小学4年生で登校拒否がはじまり、ストレスの矛先は家庭へ向いてしまった。出口の見えない不安を抱えた母親は、藁にもすがる思いで不登校専門のカウンセラーへ助けを求める。しかし、その指導は、約6年間にかけて大人が高圧的に押さえつけるものであった。登校拒否をする少年を強制的に中学や高校に行かせるも「自分を理解してもらえない悲しみ」が後の家庭内暴力を引き起こした。対応ができなくなった支援者は手を引いてしまい「大人への不信感」を強く抱いてしまった。今まで受けてきた圧力が暴力と変わり、母親を支配する。そして、ひきこもりという居場所を勝ち取ったのだ。
ひきこもり、それは彼らができる最大の防衛策なのかもしれない。しかし、そこには心の癒しや居場所は存在せず。社会からの疎外感を抱き、問題行動に対しての罪悪感に押しつぶされてしまう。溜まったストレスは、暴力や破壊という形で発散する。そして、親も子も出口の見えない泥沼にはまり時間だけが過ぎていく。
当事者は、問題行動の原因を特定し、過去の恨みを取り除くこと、親子関係を修復することを考えるより、まずは健全な生活を取り戻すことが先決だと思う。親が現実を直視し、まずは勇気をもって誰かに相談して欲しい。
1月6日 若者を浸食するブラックビジネス
過去5年間の特殊詐欺の被害額の推移(出典:警察庁)
2015年最初の出張は静岡!
新年早々、詐欺事件の対応依頼など物々しい相談が続いている。近年、ヤミ金、詐欺、ドラッグディーラーなど末端の実行部隊に「組織に所属しない」若者が使われている。暴対法が厳しい現代では、組織との間に人を集めるリクルーターが存在し、末端が捕まっても全容が解明できない仕組みになっている。つまり、人材派遣された若者達は使い捨ての駒ということだ。リクルーターは、主にキャッチ、キャバクラのボーイ、ホストなど夜の世界に潜んでいることが多く、上京したての若者や遊び金を必要としている学生が狙われる。仮に二十歳になったばかりだとしても詐欺の実行犯(受け子など)で逮捕されれば実刑は免れない。目先の大金に目がくらみ泥沼にはまる若者、逮捕されても状況を理解できない若者、どちらにしても残された家族には不幸しかなく…極めて対応が難しい案件だ。
1月1日 新年のご挨拶
明けましておめでとうございます。
旧年中は、皆様のご理解と温かいご支援により多くの若者を救えたことを心より感謝しております。2015年も皆様から受けたご恩を決して忘れず、お返しできる人間になれるよう頑張りますので何卒、ご指導ご鞭撻のほど宜しくお願い申し上げますm(__)m
皆様のご健康とご多幸をお祈り申し上げます。
11月1日 第28回人間力大賞・受賞者会議
本日は、第28回人間力大賞の受賞者が集まり今後、社会にどのような貢献できるのか?を話合いました。人間力溢れる若者を育てる教育支援、復興支援の協力など様々なアイディアが出されました。日本青年会議所の協力もあり、有意義な時間となりました。
人間力大賞とは、「青年版国民栄誉賞」とも言われており教育・環境・国際協力・福祉・文化・芸術・スポーツ・その他の分野で積極果敢な活動・挑戦を続けている人間力あふれる若者に与えられる賞です。
10月24日 危険ドラッグ
最近、成人者のひきこもりが急増する中、危険ドラッグの相談も後を絶たない。
本日、保護した成年も「20歳、男性、ひきこもり、危険ドラッグ依存」というケースだった。
これまでシンナー、大麻、MDMAなどは、不良の遊び道具というイメージが強かった。しかし、アロマやお香というジャンルで広まった脱法ハーブは、シンナーや覚せい剤など薬物を吸引するという危険性をまったく感じさせない「オシャレ感」がある。また、ネットショッピングで安価にしかも簡単に入手ができてしまうことから今まで接点がなかった一般人にも深く浸透している。
危険ドラッグは、麻薬や覚醒剤と同様の作用をもたらすが違法性を逃れるため化学構造を変えいるため、意識障害、嘔吐、けいれん、呼吸困難などを起こし死亡するケースもある。「オシャレ」どころか覚醒剤以上に危険!!
ひきこもりがお酒に依存してしまうケースは珍しくない。しかし、ドラッグとなると、自分の意志では感情をコントロールできなくなってしまうため非常に危険である。やり場のない怒りが社会に向けられたとき、無差別に人を傷つけることになるかもしれない。
10月20日 愛知少年院
愛知県豊田市にある中等少年院を訪問しています。
保護者からの依頼を受け、院内で少年のカウンセリング、進路相談を行っています。
少年院とは、家庭裁判所による少年審判の結果、少年院送致を言い渡された少年を収容するための矯正施設・更生施設です。期間は、特修短期処遇(4ヶ月以内)、一般短期処遇(6ヶ月以内程度)、長期処遇(原則2年以内) に分かれており、規律違反を犯したり生活態度が悪いと、そのぶん期間も延びてしまう。
しかし、立ち直りの決意を持って出院した少年も、社会に出た後、再び犯罪を犯す例が少なくない。個々のケースによって理由は異なるが、少なくとも彼らの「更生」が少年院だけで完結させられるものではないことは明らかである。
少年たちの再犯を防ぐには彼らを非行に走らせた要因をできる限る取り除く必要がある。僕は、「親子関係が修復しきれていない子」「交友関係が断ち切れない子」など出院後に再犯の危険がある少年を学校で預かり、いち早く社会に復帰できるよう生活や学習、就労のサポートを行っています。